2016年09月26日

相談窓口について思う

不祥事が起こると、改善のために

「何かひと手間かければいい」

と考え、ありきたりなことを 一つ 行うことにして、マニュアルを作って、あとはほったらかし。
「仏作って魂入れず」というコトワザがありますが、仏を拝むだけで自分が何もしなければ意味がありません。

こうして使い道のわからないガラクタが増えてしまうのは、悲しいですがよくある光景です。
「ガラクタになるからやめようよ。」と言いにくいのはなぜでしょう。これも興味深いテーマです。

三菱自動車が問題になった測定データの不正ですが、問題が明るみになってしばらくたつのに、その後新たにデータの不正をやらかしたというニュースがありました。ちょっと驚きました。

三菱自動車のホームページではそのことについて情報がありませんから真実はよくわかりませんが、すでに問題が発覚して改善を誓ったはずなのに、またすぐ似たようなことをやってしまったとすると、企業風土として救いがたい状態にきていると想像してしまいます。

大企業ですから、、コンプライアンスをしっかりやっている。
というストーリーはあります。以下は同社サイトからの引用です。

「社員一人ひとりにまで企業倫理遵守が浸透するよう、各部門にコンプライアンス・オフィサーを任命し、さらに各部長をコードリーダーとする体制をとっています。2014年度、水島製作所および名古屋製作所では、より細かな職場単位に職場活動委員を増員配置して、体制を強化しました。
また、不正の防止・早期発見ならびに自浄作用の健全機能のために、当社社員ならびに関連会社社員が相談することができる社内相談窓口(社員相談室)、および外部弁護士が対応する社外相談窓口を設置しています。2014年度は、社員相談室で82件の相談に対応しました。」

82件の相談はどのように生かされたのでしょう。
コンプライアンス・オフィサーとか、相談窓口とか、さて、実際に役立っていますでしょうか。

相談されるということは、とても難しいことだと、日々実感しています。
ですので、「窓口があるよ」と知らせるだけでは、普通は機能しませんね。
相談を受けても、根本に問題があれば解決にならなかったりする。

これは批判ではありません。
私にとって他人事ではない、重大なる課題です。
じゃあどうしよう。ということです。






posted by 風営担当 at 00:00 | コンプライアンス総合

2016年09月22日

アカバネデンキについて思う

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」で出てくる家電メーカーの話。

ドラマでは、古田新太さん演じるアカバネデンキの社長さんに、いろいろ言わせていました。

「1円でも安く商品を消費者の元へ届ける」
がアカバネデンキのモットーだそうで。

性能に問題があろうとも、消費者が求める安い製品を作って何が悪いのだ。
などと主張してたりします。

もちろんドラマですから、こういうセリフが一般視聴者の反感を買うことが想定されています。

消費者が求めるものなら、たとえ不良品でも、違法品でも、売れるから作る。
工業規格に適合しているように誤魔化す。
それが悪いというなら、それを買う消費者も悪いのだ。
だって、消費者は安いのを承知で買ったのだから、それで利益を得たのだろう。


まさか、こういう経営姿勢の企業が株式上場されているなんてことはありえないと思うのですが、もし仮にこういう企業があったとしたら、それを社会は排除するのか、受け入れるのか。

もし、その製造業に関る監督官庁があるならば、どうあるべきかをはっきりさせるのがスジでしょう。

「はっきりさせる」とは、ケジメをつけさせる。
つまり何らかの不利益を受けさせるということで、もし法的な処罰の権限があるなら、適正に執行されなければならない。

商品テストを実施するうえで、暮らしの手帖社が配慮していたこと。
たくさんあったでしょうが、特定の企業と関係を持たないこと。これはドラマでも出てきました。

さらに重要なことは、

不良品を作る企業が商品テストの結果として倒産しようとも、一切考慮しない。
その代わり、まともな企業にとっては成功のチャンスが与えられます。


公正な立場というものは、形骸化してはならないのです。
外面的な風景がルールに違反していないか、ではなくて、実体と結果がどうであったか、が検証されなくてはならない。

製品の性能を試験する制度があるのに、ウソをついたら処罰する法制度もあるのに、まともな製品が流通していなかった。ならば、メーカーはもちろん、制度に関った人々も責任を問われるべきだ。

少なくとも、原因を解明して、問題点を無くさなければならない。

そういう意見もあるのですが、これは少数派なのかな。
皆さんはどう思われるでしょう。

広い意味のコンプライアンスの問題として考えてみました。




posted by 風営担当 at 10:43 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年09月08日

新入社員の切なる訴えの黙殺 について思う

「ある新入社員は三菱自動車の燃費データの測定方法が法令と異なることを指摘した。不正の舞台となった性能実験部の新人研修の課題だったが、性能実験部の幹部ら20人は事実上黙殺した。その後、改善策がとられなかったばかりか、特別調査委のヒアリングに対し、幹部らは「記憶にない」と口をそろえている。」

三菱自動車の燃費不正問題に関するニュース記事の一部です。

産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/160820/prm1608200028-n1.html

法的な問題が取り上げられると、結果としてこうなったりするわけです。
業界人たるもの、業界の問題点は常に意識されていますよね、たぶん。

全てを今すぐ完璧にすることはできませんが、業界は徐々に、部分的に、「完璧」に向かって近づいてゆく。
その過程を肌身で感じながら働くのがプロの責任感というものでしょう。

新入社員にとっての「風景」と、古参業界人にとっての「風景」はぜんぜん違う。
ということを念頭に置かないで、いつまでも現状を維持したり、安易に研修をするのは危険だと思っています。

己が抱えた常識のみを信じて組織にのぞむ人たち。
古参の方々の経験を後代に生かすなら、時代の変化を読んだうえでなされたらよろしい。

時代が変化しても変わらないものが何なのか。
その考えは若い世代を説得できるほどの根拠や材料や魅力をともなっているのか。

私自身も含めて、「常識」を信じる自分自身が危険なのです。
「常識に説明はいらない」からです。いや、「常識は説明できない。」といった方がよいでしょう。

常識の土台が、実は幻想かもしれないし、実は岩盤かもしれません。
価値観が多様化しているこの時代においては、常識を常に問い直す努力が必要です。

自分自身に問い直していない人が、その職場内での優越した地位を利用して、大勢の人に「わかった風な顔」をさせたとしても、自己満足で終わってしまったりする。

それでよいという人もいるかもしれませんが、私は嫌です。
でも、これは私自身にとっても困難な課題です。私自身が自己に陶酔しているかもしれません。

私はどのようにして問い直してゆくべきなのか。
それはまたいずれ。。。





posted by 風営担当 at 10:57 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年08月29日

「台無し」で店が台無しになりませんよう

撤去対象機がすべて回収されるまでは保証書を出さないでいいですよ、と。
回収責任があるとされるメーカーにとって、これは許可なのか命令なのか。

ホールとしては、撤去はするとして、代わりの台が確保できなければ、その台の撤去箇所は「台無し」状態になってしまいます。

「台無し」という言葉は一般では、「物事がすっかりだめになること。」という意味で使われますが、ホール営業の島の「台無し」の場合には、ベニヤ板などを張ってふさぐ措置をとったりします。

ちなみに「ベニヤ」とは合板の意味ですが、元は英語の「veneer」だそうで、英語なら化粧張りとか薄板という意味だとか。
要するに、構造を支える板ではなく、表面的な見せかけの板ということでしょう。

「台無し」になった箇所については、そこにあった遊技機が撤去又は移動されたということなので、風営法としては一月以内に変更の届出をしてください。原則はそうなっていますが、実際は入れ替え手続に含めてしまっています。

遊技機の撤去については手続をするわけですが、島設備に板を張ったという構造設備の変更について届出はいらないのか。

実務上の常識としては「いらない」と言いたいので、業界誌の原稿でもそう書きましたが、変更手続きに関する風営法の条文があいまいなので、どうとでも言える、という怖さがあります。

これについて語ると長くなるのでやめますが、それより気になる問題は「客室の範囲」です。

「台無し」が発生した結果として客室の範囲に変化が生じるのであれば、あらかじめ公安委員会の承認を受けてください。ということになっています。

つまり、「台無し」によって、ある空間がパチンコ遊技のために使用されない空間になってしまうなら、それは客室変更に該当する恐れがあります。

たとえば、端っこの列の島一列全部から遊技機がなくなった場合には、その撤去(又は移動)によって、その島が構成する客室空間の用途が「客室ではなくなってしまう」ということがありえます。

新台が確保できないから急きょ一列が「台無し」になってしまいました。
その瞬間に客室床面積が変わるような構造設備の変更が生じました。

となると、無承認変更になってしまいます。
私は何を言いたいのか。

「台無し」が生じる前に、構造設備の手続が必要であるかもしれないことを、あらかじめ検討し覚悟しておいたください。ということです。
「台無し」部分の配置には、営業が台無しになるリスクをはらんでいますので。

posted by 風営担当 at 09:55 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年08月17日

公正取引委員会について思う

たまたま公正取引委員会に関する手続を行っていて思ったのですが、いつ見ても、根本的に雰囲気が違うなと。

事前にメールで書面のやりとりができるし、事業者側の都合にそこそこ配慮してくれる。
対応はとてもわからかく、威圧的な雰囲気は一切無し。
手続で訪問した際には、帰り際にエレベーターまで見送りに来てくださる。

そこまでお気遣い無用ですよ、と、つい言いたくなってしまうほどです。
自由で公正な企業活動を重んじる行政機関としての意識というものがあるのでしょう。

普段、風営関係の仕事ばかりしていると、ついこの程度のことで感激してしまうのですね。

以下消失。

posted by 風営担当 at 23:49 | コンプライアンス総合

2016年08月06日

無店舗型遊技場営業!?

改正後の風営法では4号が麻雀、パチンコ店など、5号がゲームセンターとなります。

クレーン式ゲーム機で800円以上の賞品を遊技結果に応じて提供するのは5号営業にあたりますが、本来、遊技結果に応じて賞品を提供する営業は4号営業です。

前回のグレーゾーン解消制度の回答では、ネット経由で遊技機を操作させる営業は「店舗内において客に遊技をさせることが想定されない」という理由で風営法の規制を受けないことが明らかになりました。

ならば、ネット経由でパチンコ遊技をさせ、その遊技結果に応じて賞品を提供したとしたらどうなるのか。

当然ながら風営法の規制は受けないので、10万円相当の賞品を提供しようが、深夜に営業しようが、18歳未満の者に遊技をさせようが、風営法には関係ないということです。

しかし、風営法には関係しなくとも、他の法令には関係する可能性があります。重要なのは賭博罪です。

さて、賭博罪にならない範囲で営業するのは、どの部分に注意したらよいのか。
最近はこの手の問題が増えていますが、なかなか難しいところです。

この分野は今後どうなってゆくのでしょう。
ネット経由なら、子供でも深夜でも高額賞品がゲットできるサービスを、誰でも行えるということでよいのか?

性風俗営業では「無店舗型」という営業が届出制になっています。
店舗を構えない遊技場営業ならば「無店舗型遊技場営業」とも言えそうです。

将来、風営法で規制が盛り込まれる可能性はあるのでしょうか。
無店舗型性風俗特殊営業が規制を受けているので、ありえないことではないと思いますが、いかがでしょう。


posted by 風営担当 at 08:00 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年08月03日

風営法のグレーゾーンが一つ解消された

経済産業省のニュースリリース一覧より
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160729005/20160729005.pdf

オンラインクレーンゲームのサービス提供に係る風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の取扱いが明確になりました〜産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」の活用〜

・・・・・・・・・・・・・・・

産業競争力強化法では「グレーゾーン解消制度」があります。
事業に対する規制の適用の有無を政府に照会して回答をもらえるという、とてもありがたい制度です。

そして、風営法のグレーゾーンに関して、どなたかが照会して、それについて経済産業省(実際は警察庁の判断でしょう)からの回答が公表されました。

照会された内容をざっくり表現すると次のとおり。

インターネットを通じてクレーンゲームを操作する「オンラインクレーンゲーム」という営業方法があります。

クレーンゲーム機はどこかの店舗か倉庫などに設置されていて、その稼働状況は映像でインターネットを通じてユーザーの端末に中継され、それを見ながらユーザーが端末を操作してネット経由で、遠隔地にあるクレーンゲームを動かすという方法です。

一例をあげると、こちらのリンク先のような営業です。
http://www.toreba.net/play

遊技結果に応じて800円以下の賞品を提供する分にはゲームセンター営業の範囲内ですが、ネットを経由してゲーム機を操作している場合に風俗営業許可が必要な「ゲームセンター等」にあたるのかどうか。

もし許可が必要ならば、営業時間ほかの各種規制を受けることになります。

そして回答は、

「店舗内において客に遊技をさせることが想定されないことから、風営法第 2 条第 1 項第 5 号に規定する営業に該当せず、同法の規定による規制を受けない」

ということでした。

風俗営業5号の営業であるためには「店舗内において客に遊技をさせること」が要件となるという判断です。

私もそのように考えておりました。
つまり、オンラインで遊技機を操作させる営業は、客がその店舗内で遊技しているわけではないので風営法の規制を受けません。

ならば、ネット経由でパチンコ機やスロット機の遊技をさせても、風営法の規制は受けないということでしょうか。

続きは次回にて・・・



posted by 風営担当 at 14:07 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年07月22日

P店法務チェック情報無料配信中

コンプライアンスは「法令を覚えること」だけではありませんが、営業において重要なテーマはチェックしておきたいものです。

一気にチェックするのはたいへんなので、毎週一つのテーマについて、チェックポイントを配信しています。
配信を開始してもう5年目くらいになるでしょうか。

一年間で一回りする内容なので、実は同じ内容で何度も配信されてます。
いや、一応最新の状況に合わせて内容を少しずつ修正してはいます。

現場の皆さんは忙しいので、週に一回だけ風営法について考えてみる、といったペースが限界だろうと思います。

むしろ、週に1回くらい風営法のことを気にしていただくだけでも、効果はあると思います。

「習慣」はとても重要です。良い意味でも悪い意味でも。

良いことは習慣にする。そのためには、無理はしないで少しずつ実行していただく。

そういう考え方でチェック情報を作っていますが、それでも情報が多すぎて、一つのテーマだけでもチェックは大変かもしれません。

そんなチェック情報でもよろしければ、毎週火曜日に配信しております。

お申込みいただければ無料で配信設定いたします。
ホール営業の店長様に限定させていただいております。

よろしくご検討ください。
詳しくはこちらにて ↓
http://thefirm.jp/P-check.html


posted by 風営担当 at 21:24 | 法務コンシェルジュサービス

2016年07月20日

通報する人々について思う

以前から懸念していたことですが、通報リスクが急激に高まっています。
もとより、「遠隔やっている」という通報が多いのですが、遊んで勝った人からの通報はないのです。

それでもご本人は正義のつもりで通報するわけです。
遠隔という時代錯誤的な話ならまだしも、無承認変更で通報される時代になるとは、頭が痛い話です。

市民向けのコンプライアンスセミナーで質問するのです。
「法律に違反する人は悪い人ですか?」

多くの人が、「そうだ、悪い人だ。」と答えます。

「では、あなたは法律に違反しないのですか?」

と聞くと、「・・・・」となります。

日本社会はどんどん複雑になって、法律もむやみに細かく書かれて、でもそれをすべて守るのが当然だという社会になりました。

法律をきっちり守るべきは第一に役人です。

でも役人だって、熱き心を捨てたら人として終わりです。
だってそうでしょ、役人の冷たい態度に腹を立てる市民は多いはず。

この世の中は、「すべてが法律どおり」では問題が起きるのです。
かといって、ルールを無視することもダメです。

これについて私は機会がある限り、なるべく長い時間を割いて訴えかけてきました。

「バレないならルールを無視します。」なんて生き方では、まともな社会人ではありません。

かといって、すべてルールどおりにすればよい、という考え方は「無責任」というものです。

なぜならルールは人間がつくった以上、不完全なものだからです。
不完全なルールのために犠牲になっている人がいるのです。

その人は放っておけばよいのですか?
ルールは大切ですが、ルールより大切なものがあります。

それが心の中でちゃんと備わっている人と、そうでない人がいます。

他人のルール違反を簡単に批判している人も、実はルールを守れていない。
又は、そのことに気が付いていない。という風景があります。

法律違反をたたくマスコミ。それを真に受ける世間。
他人事だからできるのではないですか。あなたがその立場なら守れていますか?

法律違反は知識の欠如で起きることは少ないです。
心理的、環境的な影響で起きてしまうものです。

法律を知れば知るほど、そのことをご理解いただけるはずです。
今後、通報による摘発は増えるでしょう。

その原因は最終的にホール業界にあるのですから、ツケは払わなければなりません。
ですが、ちゃんと精算を終えた時に、堂々と自信を持って営業できる業界にもってゆきましょう。






posted by 風営担当 at 22:06 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年07月06日

法律が嫌いな人のためのセミナー

撤去リスト対策も乗り越え、風営法改正対策もおおよそは終わりまして、ホッと一息ついたところです。

今日は都遊協さんで夕方に講演させていただきます。

マルユウ取得の手続に関するテーマなので、地味な内容ではありますが、マル優取得は優良店であることの証明でもあります。

優良ということは<法令違反をしていない>ということですね。ならば今は・・・。

そういう話をしようと思います。

さて。

これから夏の終わりの時期にかけては、私にとってセミナーシーズンであります。

暑いのは苦手なので、その分通常業務を少なくしてスケジュールに余裕を空けておりますので、研修のご依頼を受けやすくしております。

伝えたいことはたくさんあります。
全国どこでも参りますので、よろしくご検討願います。

風営法が面白くなる内容でやっております。
面白く、楽しければ、法律は理解しやすくなりますから。

コンプライアンスセミナーも行っています。
ホール向けでも、ホール業界以外の企業でも実施しています。

もちろん、普通のセミナーではありません。
参加者の皆さんが予想していない内容になりますが、現実問題の本質を考えていただきます。

法律が嫌いな人のためのセミナーです。



posted by 風営担当 at 09:25 | 法務コンシェルジュサービス