2009年01月20日

神奈川県禁煙条例のその後 2009年1月

神奈川県が禁煙条例(神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例)素案を譲歩する修正案を公表したニュースがありました。



主な変化は、「特例第2種施設」という概念の創設です。



以下抜粋・・・・・・・・・

第2種施設のうち次に掲げるもの(以下「特例第2種施設」という。)の施設管理者は、4(2)2.から4.まで、4(3)から4(6)まで及び6の規定にかかわらず、これらの規定に規定する措置を講ずることを要しない。ただし、当該措置を講じない場合は、当該措置に準ずる措置を講ずるよう努めなければならない。



・風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条第1項第1号から第7号までに掲げる営業の用に供する施設

・事業の用に供する床面積の合計が100平方メートル以下の飲食店

・・・・・・・・・



というわけで、風俗営業の1号から7号までの営業所、そして床面積の合計が100平米以下の飲食店については、第2種施設の規制の対象外となり、本来は「義務」であった部分が「努力義務」となりました。

しかしながら3年後にもう一度見直しするということになりましたので、3年後に再び騒動になるのか、その頃にはもう忘れ去られているのか、どちらでしょうか。



なお、風俗営業8号のゲームセンターには規制がかかりますし、深夜酒類提供飲食店も、店舗型の性風俗営業等も規制がかかります。

つまり、分煙または禁煙を選択しなければなりません(もちろん神奈川県内の話です)。



居酒屋などの場合は「100平米以下の飲食店」に該当すれば規制対象外となりますが、100平米以下の居酒屋というのはよほど小さな店であろうと思いますから、今回の条例で「深夜酒類提供飲食店」が特別扱いされなかったことには大きな意味があると思います。

チェーン展開している居酒屋店の多くは実質的に禁煙を実施せざるをえないと思えるからです。



このほか、カラオケや漫画喫茶、ファーストフード店等の多くも規制対象となるでしょう。

もし分煙しようとすると、以下の要件で設備をほどこすことになります。



・喫煙区域と非喫煙区域とを仕切り等で分離する。

・喫煙区域にたばこの煙が拡散する前に吸引して屋外に排出するための屋外排気設備(換気扇等)を設ける。

・非喫煙区域から喫煙区域に向かう空気の流れ(0.2m/s以上)が生じるようにする。



上記の要件は非常に厳しいもので、ちょっとした工事で実現できるものとは思えないのですが、いかがでしょう。



こうしてみると、ニュースで伝えられていた「実質骨抜き」という表現は私には受け入れられません。

当初素案では、パチンコ営業はともかくとして、その他の風俗営業を全て規制対象にしたことについては、実効性の面などからみても現実味に欠けましたが、今回の修正によっておおむね妥当なところまできたと感じます。



この条例素案がこのまま成立し遵守されたとすれば、神奈川県の喫煙事情に大きな影響を与えることになるでしょう。

紆余曲折を経て譲歩されてきた結果とはいえ、現状において最大限に進歩的な内容であろうと思います。



もしこの3年間で条例が実効力あるものになったとすると、次は3年後にパチンコ業界などの「努力」が問われることになるでしょう。

もし何もしないでいたという評価になると、やはり条例で厳しくしばるべきだった、という結論になりかねませんから。



hino












posted by 風営担当 at 11:27 | TrackBack(0) | 禁煙条例関係