2011年09月28日

行政解釈のばらつき

 今年6月に出た解釈基準見直しの関係で、行政の対応の様子についていろいろ話を聞くようになってきました。
書きたいネタはいろいろありますが、見直し等に関連してセミナーや調べごとが増えてしまい、最近こちらでの書き込む時間がとれなくなってきました。

さて、警察庁発出文書のどこかには「全国一律」とか書いてあったような気もしますが、意図されてか、又は伝言ゲーム的な宿命か、すでに一律は崩れている部分が見えます。
原則として警察庁の文書を基準にして解説している私としては、「ここは警察庁の、ここは都道府県の」といちいち解釈元を区別して説明しています。そうでないと、ホールの置かれている状況が理解できないだろうと思うからです。

行政解釈のばらつき。。。
その例をあげるとキリがありませんが、ひとつ例をあげてみると。
ある都道府県では、「目押しや固定ハンドルを禁止する文言を店内に表示してはいけない」という見解が出ていたそうです。その理由として、「目押しや固定ハンドルがNGなのは明らかなのに、殊更に禁止を表現するのはオカシイ」という趣旨のようです。

一方で別の都道府県では、行政の立入りの際にハンドル固定していたのを発見され注意された際に、「目押し・固定ハンドルを禁止する表示をするように」との口頭指導があったということです。
こういった指導というものは、必ずしも正式な口頭注意や通知の形をとっていないことも多く、組合発出の回答集といった方式で適用されてゆくものもあります。

つまり、全く逆の指導が出ていると言うことですが、これは現象として仕方のないことだと思います。
どちらの指導についても「なるほど」と思える理由があるわけです。
法令解釈というものは判断のさじ加減によって結果がこのように正反対となってしまうことはあるし、これを是正するためにどうすればよいのか私にはよくわかりません。
風営法が持つ制度上の特徴ゆえの宿命みたいなものではないかと、現段階では考えています。

こういう状況もあって、ホール側からはより具体的な指導を求める傾向が強まって行きます。
本来、ホール側にとっては法令の趣旨をよく考えて柔軟に判断すればよいのですが、現実にはそれで済むことではないとも言えます。
どうしても行政の顔色を日々うかがいながら対応せざるを得ない現実があるわけです。

ですから、「白黒はっきりしてくれ」という期待は持たない方がよいのです。
ホールがどんな営業方法やアイデアを思いついたところで、リスクはゼロではないし、それでもやってゆく工夫と覚悟をしっかりやってゆくことが現実的なのだと思います。




2011年09月22日

自主規制か法規制か 間違えませんように

 パチンコ業界では解釈基準見直しの反応で、特に広告宣伝についての自粛や改善がこの夏の間に急速に進みました。

私の想像以上にホールの対応は速やかだったので少々驚きました。
さて、次のテーマになるのは来店ポイント等に関する自主ルールの内容のことでしょう。
ホール5団体で検討しているとのことですが、いつになったら明確になるのかよくわかりません。

いずれにせよ、ホールに課せられる規制には法令による規制だけでなく、業界の自主規制もあって、しかも地域独自の自主規制もあれば、全国規模の業界団体としての自主規制もあるわけです。

法令の規制にしても、第一に法律条文そのものが規制であり、さらに各都道府県ごとの条例による規制があります。
それら法令については警察庁の解釈としての規制があり、そのほかに都道府県警の解釈としての規制もあり、実務上の取り扱いとして所轄署ごとのルールというものもあって、解釈が相互に矛盾することもありえます。

こういった実情が良いことだとは到底思えませんが、事実は事実です。
さらには、風営法以外の法令による規制もあるわけです。
パチンコ店の場合、食品衛生法、消防法、労働基準法、商標法、景品表示法、不正競争防止法、著作権法など、営業に関連しうる法律だけでもキリがありません。

言うまでもないことですが、行政が反応できるのは法令による規制だけで、しかも、所管する風営法ならともかく、景品表示法などについては消費者庁の管轄ですから公安委員会として解釈を示すわけにはゆきません。

こんな具合ですので、他店舗の営業について苦情や不満を行政に持ち込んでも、「筋違い」ということになってしまうケースが多々あります。
これは行政担当者にとっては結構「痛い」場面でもあり、無用の摩擦を生じさせる原因ともなりえます。

行政とのお付き合いは化学反応みたいな面もあって、気がつかないうちに自分の導火線に火をつけているホールや業者さんがいます。本人が気がついていないうちに周囲に大きな迷惑をかけている人も、います。

ホール営業の法的リスク環境はとても複雑な状況に陥っていますが、ルールの根拠がどこなのか。
誰が決めたルールなのかということはお間違えのないようご注意いただきたいです。

2011年09月21日

2011年風営法解釈基準見直しの解説(FLASH版)

JUGEMテーマ:ビジネス

風営法の解説コンテンツは日々の法令研修などでご利用いただいているかと思いますが、今回の解釈基準見直しについての解説用パワーポイントデータをフラッシュ形式でアップしました。

客室内の見通しと、広告宣伝規制と両方の解説です。

30ページ分ですがクリックしながら読んでいくだけで理解できるよう、図や表を駆使して表現してあり、10分〜15分程度で見終えると思います。

解釈基準見直しに関する指導などでご使用いただけるように設定したものです。

http://nozomi-soken.jp/p/s001/index.html

警察庁の解釈をまとめたものですので、都道府県警の解釈と一致するとは限らないことをご承知置きください。

アクセスにはEラーニングコンテンツをご覧いただく際と同じIDとパスワードが必要となります。

内容に関してご不明な点は、のぞみ合同事務所 風営法担当者までおたずねください。