2012年01月23日

計数機の出し入れも変更届出が必要

今年1月16日付けの警察庁生活安全局保安課長からの要請。
健全化推進機構による計数機検査の結果として異常が認められたときには、その検査結果が管轄都道府県警に通報されている。計数機の異常は等価交換規制に違反するものであるから、直ちに異常な計数機の使用を中止し、修理等の措置を講じる必要がある、との内容です。

異常が発生した計数機を撤去したり、新しい計数機を店外から搬入して設置した場合には公安委員会に変更届出する必要があるとも述べられています。

遊技機以外の構造設備の設置箇所を移動しただけであれば変更届出は不要ですが、撤去又は搬入については届出が必要となるということです。

店内設備にもいろいろあって、その全てを変更届出するのはかなりの負担だと思いますが、計数機については特に注意が必要かと思います。

最近、行政は賞品の提供方法について注目し続けています。
今後の風営法セミナーのテーマとして避けて通れないところです。







posted by 風営担当 at 17:15 | コンプライアンス総合

2012年01月12日

やがて二物ニ価の問題が

昨年も一物ニ価の問題が取りざたされまして、指示処分を受けるホールがかなり出ていました。
同じ種類の賞品なのに、玉とメダルとで、交換時の提供価格が異なってしまうという現象が一物ニ価です。

パチンコ店が客に提供する賞品は、遊技の結果として表示された遊技球の数量に対応する金額と等価の賞品であることが義務付けられています。
高価な賞品の提供は客の射幸心をそそる効果があるので、提供する賞品の価格を一定の範囲に抑制する必要があるからです。

※一般的にみて客は遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額よりも高価な賞品を提供されたときは、その射幸心をそそられることから、それを一定の範囲に抑制するため「等価性の基準」を定めたものということができる。(名古屋高裁H13.5.29)

これの反応として、玉とメダルとで提供する賞品の種類を使い分ける方法が二物ニ価という賞品提供方法です。
玉を交換したい客にはAという賞品を、メダルを交換したい客にはBという賞品を用意する。
つまり、玉を交換したい客はB賞品が欲しくても選ぶことができないということです。

パチンコ店は、客の多様な要望を満たすことができるよう、日用生活品の中からできる限り多くの種類のものを取り揃えておくことが義務付けられています。
賞品の種類のほか、価格についても小額のものから1万円程度にいたるものまで、様々な価格の物品をバランスよく取り揃える必要があります。

風営法第十九条
 第二条第一項第七号の営業を営む風俗営業者は、国家公安委員会規則で定める遊技料金、賞品の提供方法及び賞品の価格の最高限度(まあじやん屋を営む風俗営業者にあつては、遊技料金)に関する基準に従い、その営業を営まなければならない。

施行規則第35条2項
二号  前号イに掲げる営業において提供する物品は、客の多様な要望を満たすことができるよう、客が一般に日常生活の用に供すると考えられる物品のうちから、できる限り多くの種類のものを取りそろえておくこと。


これは「賞品取りそろえ義務」と言われるもので、二物ニ価がこれに違反するのであれば、量定はDで10日以上80日以下の営業停止命令。基準期間20日となります。
今後はこれも指示処分の対象となるケースが出てくるかもしれません。

posted by 風営担当 at 20:20 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2012年01月11日

賞品と景品という言葉はどう違うのですか?

こたえ (プレイグラフ2011年12月号「法務相談カルテ」にて)

 お客様が獲得した玉やメダルと引き替えにパチンコ店が提供している物品のことを、多くのパチンコ店では「景品」と呼んでいると思います。
 「景品カウンター」「景品棚」「景品倉庫」「特殊景品」などの言葉が使われているように、景品はパチンコ店営業にとって、とても重要な存在です。
 ところが、肝心の風営法では「景品」という言葉は一つも出てきません。では風営法において、玉やメダルと交換されているあの物品はなんと呼ばれているかというと、「賞品」という言葉が使われています。
 パチンコ店で働いている皆さんは「ショウヒン」と聞いたら「商品」を思い浮かべる人が多いかも知れませんが、風営法では「賞品」の方が重要な言葉なのです。
 「賞品」の「賞」という字は、たとえば「一等賞」「ノーベル賞」などのように、技能や功績について評価する際に使われます。技能や功績が評価されたときに、賞としてお金が渡されれば「賞金」と言われ、物品が渡されれば「賞品」と言われます。
 一方で「景品」は、何かを購入した際に「おまけ」として付属していたり、抽選などで運良く当たりくじを引いた人に与えられたりしますが、技能や功績を評価した結果として提供されるものではありません。
 つまり、「賞品」は人の技能や功績に対して提供されるものですが、「景品」は技能や功績に関係なく提供されるものだと言えます。
 一生懸命努力した人に対して「がんばったから景品をあげよう。」と言ったら、「バカにしてるのか。」と思われるでしょう。がんばった人に渡す物品に対しては「賞品」と言うのが常識です。
 ではパチンコ遊技で獲得された玉やメダルと等価で提供される物品はどうなのかと言うと、パチンコという「遊技」で技能を競った結果に対して物品を提供することになるので、「景品」ではなく「賞品」でなければなりません。
 パチンコ営業を賭博からなるべく遠ざけるためにも、パチンコは「サイコロ」や「すごろく」のような「運」だけで結果を左右する「遊戯」ではあってはならず、「遊技」、つまり技能を競う遊びでなければならないのです。
 技を競っているのだから賭博とは違うのだ、という考え方を強く意識して風営法は作られているのです。ですので、パチンコは「遊技」であり、その結果に対応して提供される物品は「賞品」でなければ、パチンコ店営業の法律的な位置付けがおかしくなってしまいます。
 一方でパチンコ店は「景品」も提供することがあります。
 来店されたお客様全員にジュースを差し上げている場合、このジュースは景品にあたります。景品ですから、遊技結果との関連性があってはなりません。もし関連性があるとなると、等価交換違反と解釈されるなど、風営法上の問題が生じます。
 来店ポイントの蓄積に対応して景品を提供しているパチンコ店もあるようですが、景品を提供する際に、お客様が「賞品」と「景品」とを区別しにくい提供の仕方をした場合も、賞品に対して景品を上乗せしたという考え方が成り立つ可能性があるので、やはり等価交換違反となりえます。
 ですので、景品と賞品は完全に区別して提供する必要があります。
 景品については景品表示法という法律で、景品の提供方法を規制していますから、こういったことにも配慮して提供しなければなりませんし、業界独自のガイドラインも気にしなければなりません。
 以上の通り、法的には「賞品」と「景品」は言葉の意味として全く別のものであり、パチンコ店においては厳密に区別して取り扱われるべきです。
 「賞品カウンター」「賞品棚」「賞品倉庫」。最近はとくに、このような言葉の表現をきっちり使い分けるよう意識していただく必要性が高まっていると思うのです。


<追加情報>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆のぞみ総研 風営法勉強会 「ここだけの話」 参加者募集のお知らせ
http://fuei.sblo.jp/article/57915297.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
posted by 風営担当 at 00:00 | 法務相談カルテ