2012年02月18日

賞品買い取りの疑いで社長ら逮捕 というニュース

賞品買取り容疑と思われますが、風営法違反で逮捕とのニュースです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120218-00000272-mailo-l29

年末に発生した事案で2月16日の逮捕。
風営法23条1項2号「客に提供した賞品を買い取ること。」
に違反したという意味だと推測しています。

気になるのは、
<容疑者は「買い取りが悪いと思っていない」と否認>
という一文です。

買い取りが悪いと思っていない。
これは、<買い取りしたことは認めるが、それは悪いことではない。>
という主張がされているのでしょうか?

つまり、買取したことを否認しているのではなく、
買い取りの違法性について否定しているという意味でしょうか。

この事案については実態がわかりませんから、ここまでにします。
私が考えるのは、営業の要(カナメ)である賞品の取り扱いに関して、ホール業界の皆さんの法的理解が薄いことです。

もちろん、企業によって、店長によっても理解度は様々ですが、
「あまり深く考えていないのだな・・・」
と感じることがしばしばあります。

長年平然とやってきたこと。周りの誰もがやっていること。
日常の風景の中で起きていることが、「当たり前」に感じてしまうことはよくあります。

「当たり前のことをやって何が悪い。」

しかしその「当たり前」が、ごく限られた場所と時間における「当たり前」であることを忘れてしまってはいけません。

コンプライアンスセミナーの合間に、よくお話する教訓のひとつですが。
もしやむをえず「リスクがあること」をやってしまったとしても、せめてそのことが「特別なこと」であったことは認識しておいてください。
1回やってみた。大丈夫だった。2度目も大丈夫だった。3度目も。。。

そうやっているうちに、自分自身だけでなく、周囲も、部下も、上司も、違法なことが「当たり前」に感じてしまうようになります。いわゆる「麻痺」という現象です。
これはどこにでも起こりうることです。

「今回だけは仕方なくやってしまった。これは特別なことであって、本来あってはならないことなんだ。何か問題が発生したら、判断したこの私が責任を取ります。」
違法なことをやるにしても、そういう覚悟でやることが「判断」というものです。
posted by 風営担当 at 19:21 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2012年02月09日

パチンコ業界をフランスにたとえますと

風営法の研修に参加しろと言われたら、「ギクっ」とされる方は多いのだと思います。
難しそう、面白くない、眠くなる、というイメージがつきもののようですから。

ところで、「パチンコ店営業において風営法の理解は重要だ」と言う話が増えてきています。
1年前に比べてそういった声が多くなっているのは、解釈基準に関する通達など、さまざまな行政の動きが目立った1年だったからでしょう。
ならば、店長や従業員が一丸となって風営法を覚えればよいのか。
そういうことではないのですね。

まずはたとえ話です。
皆さんが社員旅行でフランスに行くとします。最初に気になることはなんでしょう。お金は会社持ち、日程もコースも決まったとして、一番気になるのは言葉の問題ではないでしょうか。
英語は多少話せるけれど、フランス人にはフランス語しか通じないのかな、、、とか。

外国語が苦手な人でも団体旅行なら、ある程度安心かもしれません。でもグループの中にフランス語が得意な人がいたら、頼りにしたくなりますね。トラブルが起きたり、現地人から話しかけられたときには、フランス語がよくできてフランスの事情に精通した人が一人いてくれれば、かなり安心ですし、リスクも少なくなります。

これはパチンコ営業にも言えることです。
風営法をよく理解し、警察行政の事情に精通した人が店舗に一人いれば、かなり安心ですしリスクも少なくなります。
行政がホールに指導を行う際に使う言語が風営法です。
フランス人がフランス語を話すように、行政は風営法を「話し」ます。

風営法をわかっていない人は、行政が伝えようとしていることがわかりません。
ですので、「所轄からこう言うことを言われたのだけど、これってどういう意味なの?」というご質問は非常に多いのです。
行政の声を聞いている人が風営法という言語をわからなければ、「聞き取り」ができていないわけですから、私達に説明をされてもチンプンカンプンな話だったりします。

つまり、せめて行政の言いたいことがわかる程度の聞き取り能力は、最低限やしなっておいていただきたいし、そういう能力のある人が常時現場に存在していただきたいと思うわけです。
「そういう能力のある人」を、風営法では管理者として位置づけているので、行政からの声として、「なるべく管理者さんは営業中の店舗に所在しておいてくださいね。」と、お願いされるわけです。
行政側からみても、「話が通じないなあ。」と思うことが多いのでしょう。

日本語に方言があるように、行政の法解釈にも地域差というものがあります。
しかし、行政もホール営業者も、風営法という共通言語で解釈し、判断して、コミュニケーションを図るしかないのです。

私が風営法を、英語でなくフランス語にたとえているのは、フランス語は英語ほどに一般的でも身近でもなく、どちらかと言うと「難しく特殊な外国語」というイメージがあるからです。
英語は、たとえるなら憲法や民法にあたるでしょうか。誰でも使いますから。しかし、フランス人は英語はあまり好きではないようで、フランス語しか話たがらないようにも思えます。プライドが高いせいかもしれませんが、それにしては方言がかなりキツいときもあります。(フランスの皆さん、ごめんなさい。あくまで「たとえ」です。<(_ _)>)

そういう言語である風営法を、ホール営業者の皆さんはしっかり身につけた方がよいです。営業者や店長さんは、実際のところ「旅行者」ではなく、「住人」なのですから、自分が住んでいるお国の事情や方言、地域ごとの慣習にも精通していないと、いろいろなトラブルが発生するでしょう。
少なくとも現場に一人は、現地のフランス人とペラペラ話せる人が必要なのですが、皆さんの店舗ではどうでしょう。自信がありますか?
さらに欲を言えば、方言も標準語も英語も話せます。お国の事情や文化にも精通しています。という人がいて欲しいところです。

こういうことですから、風営法の単語を丸暗記をするような研修には、あまり意味がないのです。むしろ、風営法を使って自分で考え、話してみる。行政の事情についても理解し、コミュニケーションをはかる。といった地道な訓練を日々継続することが重要です。
そういう訓練を促進するようなセミナーを、今後も行ってゆくつもりですし、皆さんの会社の中でも日々実践していただきたいと思うのです。

3月13日、大阪市中央区の淀屋橋サンスカイルームで、私が風営法のセミナーを担当します。
他にもたくさんのセミナ-が行われています。
私の担当は、12:30から13:50の時間帯です。
詳細は以下をご覧ください。(PDFファイル)

http://nozomi-soken.jp/semi/20120313.pdf
posted by 風営担当 at 19:49 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場