2012年09月25日

質問の功罪

風営法に限らず、法令解釈にはどうしても幅、いわゆるグレーな部分があります。
そのグレーである部分に耐え切れなくて、「行政に質問してしまえばいい」と発想する人の多いこと。

「常識で判断してよ。」と思う行政側に対し、やれるところギリギリまで限界に挑戦したいホール側。
基本的に相容れない立場にあることは明らかですが、だからといって白黒はっきりつけるためにQ&Aという方式で行政の明確な回答を引き出してみたとして、そのメリットはどれほどだったでしょうか。
もちろん明確になってよかった部分もあるでしょうが。。。

グレーな部分について、行政として「うん、大丈夫」と言えるわけがありません。
グレーであればこそ、もっとも厳しい解釈を示しておくしかないのがあちらの立場です。
しかも今回は昨年につづいて2度目ですから、前回よりずっと厳しくなることは想像がつきそうだと思うのです。
それを承知で質問したのであれば、「ゲっ」と驚かなくてもよいでしょう。

いつもQ&Aを見て思うのは、質問のレベルです。
やはり、法制度の基本的な意味とか法の趣旨とか、そういったところはまったくお構いなし。
行政側の立場も、業界のおかれた状況も、ぜんぜん意に介していないような質問がそのまま「Q」になってしまうというのは、どうにもおかしいと感じます。

私などが質問するときには、「こういう理由でこういうことをする予定ですが・・・」と言います。まず自分の主張とその理由を説明してから意見をうかがうのが基本です。
そして、「やっていいですか?」ではなくて、「私はやっていいと思うのですが、もし問題ありましたらご指導願います。そのときは必ず従います。」という態度の方が合理的と思うのですが、いかがでしょう。

そのような方法をとれば、「ダメという根拠がないからダメとまでは言わない。でもOKとも言っていない。」という反応が期待されます。

ちょっとした考え方の違いですが、こういう発想でもっと柔軟にやっていただきたいと思います。
私としては、このようなホール業界のコンプライアンスのありようを少しでもいいから変えてゆきたいのです。

あさって勉強会ですが、さて何人集まるかしら。
自分で考えることになれていただきたのですけれど。。。


のぞみ総研風営法担当者

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posted by 風営担当 at 19:57 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2012年09月19日

ダメな理由は知らないでいい!?

先日、あるテレビ番組を見ていたら、「親が子どもを叱るときは理由を説明しないほうがよい」という話がでていました。幼児期のしつけとしては、「いけないことはいけない」と明確に伝えた方がよく、理由まで説明してしまうと、後で子どもの頭脳が混乱しやすいのだとか。
もちろん私はこういった分野の専門ではないので、そのような方法が正しいのかどうかよくわかりません。ただ、似たような現象をホール業界で最近よく見かけます。

7月20日に広告宣伝規制について警察庁から通知が出ましたが、ようやく最近になって、都道府県警から具体的な指導なども行われ、都道府県レベルでQ&Aなども作られています。
都道府県レベルでの指導内容を見たところ、昨年の広告規制通知の頃とは打って変わった厳しさで、「一切ダメ」といった表現が増えていることに少々驚きました。

これまでは「規制の趣旨」を念頭に置いた表現が多かったですが、最近はお構いなしの断定的な表現が目に付きます。
こういったことの背景には、「趣旨を説明しても意味をわかってもらえない。」「何か具体的に言うと逆手にとって都合よく解釈される。」「また別の抜け道を探し出してくるに違いない。」といった、以前から指摘されている「よろしくない慣習」が相変わらず影響しているのではないかと想像します。

こうなってくると、指導の法的根拠がどこにあるのかもわかりにくくなってきて、都道府県によっていろんな解釈もでているし、私などにとっては「かえってわかりにくいなあ」と思う状況なのですが、それぞれの地域のホールの皆さんとしてはどうなのでしょう。
「これで明確になった。意味はわからんけどダメなもんはダメだからな。」
ということで納得されているのでしょうか。

来店ポイントのことでも、改定されたガイドラインについて悩ましい問題がでています。
たとえば、1ポイント1円で運用する設計のシステムをすでにご利用になっているような場合。
ガイドラインでは「同一日に付与できるポイントは、1ポイントととし、・・・」とあります。
でも、1ポイントあたり1円相当の設定であれば価格上限の20円分、つまり20ポイントで提供したいと考えるのもわかります。

では、ガイドラインで「1ポイントとし・・・」とあるのに、一日に20ポイント提供してよいのか。
私が思うに、ポイントの価値の合計が20円を超えていなければよいのだと思います。
そもそも景品表示法の取引価格の算定から始まっている問題なのですから、一日に提供されるポイントの価値が合計で20円を超えていなければ「趣旨」としては間違ってはいないのだと考えます。

でも、ガイドラインには「1ポイントとし・・・」と書いてあるから、提供できるのは1ポイントが限度だ、と言う人もいるわけです。

「書いてあるとおり」なのか、「趣旨」なのか。
本来どうあるべきかと言えば、答えは決まっています。
でも、趣旨を考えることを放棄してしまっている方々には、こんなことをいくら言っても始まらないのです。

「理由や趣旨を説明してもどうせ理解できないから、この際バッサリ禁止してしまおう。」

そういうふうにならないためには、きちんと考えられる人にがんばってもらう必要があります。
そういう人たちに会いたくて、以下のような勉強会を予定しています。
まだまだお申し込みが少ないのですが、勇気を持ってご参加くださる方がいらっしゃることを期待しております。
大事なのは「考える勇気」です。私達も勇気をもって「ここだけの話」をします。


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☆のぞみ総研 風営法勉強会 「ここだけの話」 参加者募集のお知らせ
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posted by 風営担当 at 17:54 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2012年09月12日

従業員指導実施簿について思う

神奈川県ほか一部の都道府県では、ホールへの立ち入りの際に管理者業務実施簿の点検などが行われており、あわてて実施簿の用意などをされているホールさんは多いかと思います。

以前にもブログ上で管理者業務実施簿のあり方について意見を掲載しましたが、実際にやってみようと思うと、なかなか容易ではないことに気がつきました。

それは従業者指導に関する部分です。
忙しい業務の合間で、従業員に必要な部分のみを計画的に指導するというのは、そうそう簡単にできることではありません。

もちろん、「カタチだけ」やっているフリをすることはできますが、そういった方法は望ましいことではありません。
「どうせやるなら」と言うのも変な表現ですが、現実的に意味のある実施方法があるはずだと思いまして、今ごろになって悩んで作っているところです。

私のイメージでは、月に2回程度、1回につき5分以内で済むような内容で、店長さんがそのまま読み上げてもそのまま指導になってしまうようなシナリオをつくり、私独自の注意点や解説も含めた内容で提供したいと考えています。

しかし、一定のペースで無駄なく必要なことだけ伝えると言うのは、なかなか難しいものです。
すでにホール様へ向けて毎週風営法のチェック情報を配信してはいますが、そういった情報配信とも重複しないで、ある意味で連動しながら適切なタイミングで実施していただくのは、かなり悩ましい課題です。


のぞみ総研風営法担当者

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posted by 風営担当 at 18:09 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場