2014年04月28日

解釈運用基準の変更のこと

昨年8月末に解釈運用基準の変更があって、それは主にパチンコ店の設備の変更などの部分でした。

今年になって遊技料金に関する規則改正がありまして、それに合わせて解釈も一部変更する必要が生じました。

そこで、3月27日付けで改正後の解釈運用基準が警察庁で公開されました。

法令関係は以下のところにリンクをまとめております。

ご参考まで。


http://nozomi-soken.jp/law.html

法令と解釈の変更に合わせて、弊社がよく配布している法令資料集も改定しないといけないのですが、GW明けになってしまいます。



posted by 風営法担当 at 20:40 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2014年04月25日

無許可のクラブ営業が無罪の判決 〜 ダンスの逆転現象

今日は大阪地裁のニュースが目立っていました。

ニュースの説明は省略して、私が思ったところを述べますと。。。

風俗営業許可が必要となるダンスの定義について少なくとも、今後はこれまでよりも、より慎重な判断が求められるようになると思います。

これから控訴されて一審判決がくつがえったとしても、ダンスの行政解釈が揺らいだことは確かです。

元々は社交ダンスのごとく男女が体を密着させるようなダンスだけが規制対象と考えられていた時代がありました。

欧米人にとっては当たり前の「男女のスキンシップ」が、昔の日本人にとっては刺激的だったわけですが、社交ダンスという大義名分があれば人前で男女がくっつくことができるという発想は、日本人独特の捉え方であったろうと思います。

社交ダンスがいかがわしいというのなら、ヨーロッパの宮廷や貴族はみんないかがわしいのか?という話にもなりえるわけですが、社交ダンスを隠れ蓑にした特殊な営業が存在したという日本独特の社会環境があったがゆえに規制が必要とされたわけです。

たとえば、一時期は性風俗として「トルコ風呂」なる営業が日本に存在した時代もありましたが、本来のトルコ風呂がいかがわしかったわけではないわけです。

その後、日本社会において男女のふれあいに対する肯定感が徐々に欧米に近づいてゆく中で、いつの間にか「社交ダンス=スポーツ」となってゆきました。

一方で、立法当初はこの世に存在していなかったダンス(クラブハウス等におけるダンス)が、そのダンスが行われる店の風俗環境がよろしくない、という認識をもとに、ダンスの解釈が拡張されて規制対象になってゆきました。

「ダンスがいかがわしいから規制する」という発想から、「ダンスをさせている店の雰囲気がいかがわしいからダンスを規制する」という発想への「微妙な転換」がいつの間にやら起きていたわけです。

ニュースによれば、判決の趣旨は、ダンス規制の存在自体は違法ではないけれど、規制対象となるダンスの解釈に問題あり、ということのようです。(判決文を見ないと確定的なことは言えませんが)

となれば、取り締まり側が本来取締りたいと考えているであろうクラブ営業が規制対象からはずれており、一方では、社交ダンスのように行政側が取り締まりたくないと考えているであろうダンスの方が、相変わらず規制され続けることとなって、取締りの要請と法体系とが完全に食い違っているという困った状態なってしまうのではないかと。

風営法はよく「あいまいだ」と言われますが、そうであるがゆえにさまざまな意味で「便利」な一面もありました。

その便利さに頼りすぎてしまったかなと、そんなことも感じました。さて、これからが問題です。

もしこの判決が確定するようなことがあれば、風営法が今のままでよいのか、という問題に発展すると思えます。

では、風営法をどうすればよいのか。ここから先は、また後日ふれます。。。







posted by 風営法担当 at 20:01 | 風営法一般

2014年04月17日

ここがヘンだよ風営法SP

2014年4月21日放送のTV朝日の「TVタックル」の内容ですが、「踊れない国ニッポン!ここがヘンだよ風営法SP」だそうです。 

 主にダンス規制について取り上げるようですが、パチンコやカジノについても話題が及ぶかも知れず、どのような話になるか気になります。

 ダンス規制については法改正のうわさがありますが、パチンコ業界についても、今後何か動きが出てきそうな雰囲気です。

 あまりテレビなどで取り上げられてこなかった風営法が、深夜枠とは言え、こうしてテレビ番組で議論のマトになることは珍しいと思います。

 しかし世間からの見方が、ダンスについては「緩和せよ」という風向きなのに対し、パチンコに対しては「もっと規制せよ」と逆向きであるのは、どういうことなのでしょう。

 それは、ダンスが大衆化して学校教育でも取り入れられるようになった反面、パチンコが徐々に大衆に受け入れられなくなってきているという背景にも、一因があるのではないでしょうか。

番組の詳細はこちら↓
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/


posted by 風営法担当 at 20:47 | 風営法一般
top_banner_soudan.png ホール営業のための
風営法電話相談
banner coconara.png