2015年01月13日

そのリスクに注意する理由 について思う

ホール業界の関連では秋口から年始にかけて、遊技機関係のトラブルのご相談がいくつかありました。
遊技機の無承認変更は特に気になるテーマであり、要注意ポイントであります。

それがいかにハイリスクであるかは、さすがに業界の方ならどなたもご存知でしょうが、リスクはほかにもいろいろあって、それらのリスクについてどう対処するかは難しい問題です。

法律を知っているだけではリスクを回避できない。
ということを痛感しています。

法律を守ることが簡単なら、誰でも守ります。
しかし、法律を守ることで損をする、と思った人は悩みますよね。

リスクに対する注意ポイントは何か。
実際の注意点はそれぞれの皆さんの置かれた状況によるでしょう。

たとえば自動車の運転の際に注意すべきこと。
私がコンプライアンスセミナーでよく質問するテーマです。

飲酒運転しない。
スピードを出しすぎない。
一時停止に注意する。

他にもいろいろあるのですが、私はお酒を飲めないので、飲酒運転に注意する必要がありません。
しかし、一時停止違反で二本取られたことがあるのは、私にそのようなクセがあるとおもわれます。
つまり、そこが私の要注意ポイント。

一方で、よく遅刻しやすい人や、せっかちな人は、速度制限違反が要注意です。

このように、どのリスクに注意するかということは、その人の状況やもって生まれたクセを認識することが重要です。

しかし、「どこに注意するか」が、その人がたまたま入手した情報やその人の経験によって左右されてしまうことには問題点もあります。

家族がスピード違反で大事故を起こしたという人なら、スピードに注意するでしょう。
自分自身が雪の日に追突事故に遭ったという経験があれば、雪の日に注意するでしょう。

しかし、そういった<たまたま経験した>ことや、<たまたま入手した>情報にもとづく判断には、どうしても「偏り(かたより)」があって、合理性に欠けるという一面もあります。

つまり、自分ひとりの経験や情報のみで、あるポイントにのみ意識を集中してしまうということは、同時に他のポイントに対しては注意不足になりかねないわけです。

リスクへの配慮は、もちろんタイミングや状況に応じたメリハリも重要なのですが、
「他人は今何を気にしている?」「他人はどんな教訓を持っているか。」
ということも参考にして、全体的にバランスの取れた対策をとることも重要です。

注意ポイントが偏りすぎないよう、同時に幅広い視野でリスク対策を検討していただきたいです。

運転免許の更新の際に見るビデオは、毎回よくできているなあと思います。
「自分はこの点については大丈夫。」
と思っていたけれど、ビデオを見た後で、「いや、まだ自分は甘いな。」と思うのです。

なお、弊社ではパートナーズリンクさんとの共催でコンプライアンスセミナーを行います。
免許講習で見るビデオのような役に立つ内容にしたいと思います。
現在参加者募集中ですので、どうぞよろしくご検討願います。

http://fuei.sblo.jp/article/110639819.html


posted by 風営法担当 at 16:40 | コンプライアンス総合

2015年01月07日

2015年2月18日 都内 弊社コンプライアンスセミナー開催のお知らせ

のぞみ総研の風営法担当である日野と、株式会社パートナーズリンクの江ノ本淳氏との共同で、ホール業界の人事・コンプライアンス担当者向けのセミナーを開催します。

パートナーズリンクさんはどなたもご存知かと思いますが、ホール業界の人事の分野で長く活躍されています。

この時期に来て、ホール業界のコンプライアンスにおいて風営法と人事制度と研修制度を融合することの重要性を互いに痛感したうえで、今特に重要なことを伝えたいと考えました。

今年はホール業界にとって正念場となるでしょう。
表立っては言えない事がたくさんあるなかで、知るべき方々にきちんと知っておいていただきたいと考えて、あえて有料のセミナーを企画しました。

風営法の部分は次のような内容です。

・今業界に起きていることの背景を業界全体と風営法コンプライアンスの過去、現在、未来の視点で解説します。
・それらをふまえ、コンプライアンス面で今特に重要なポイントの解説
などとなります。

きれいごとのコンプライアンスでなく、本物のコンプライアンスを伝えたいのです。
それは法律を理解するだけでなく、我々が直面する難しい課題にどう対処するかということです。

風営法分野の解説時間は80分。といっても風営法自体の解説はほとんどできません。
ですので、このセミナーで風営法を学んでいただくという内容ではありません。
人事、総務、経営におけるそれなりの権限を持った方々のためのセミナーです。

ホール営業におけるリスク対策やコンプライアンスのポイントのみを解説しますが、何かお役に立てるコンテンツを参加者の方々のみにダウンロード提供する予定です。
また、さらに込み入った話もできるよう、当日開催直後に懇親会も予定しております。

潟pートナーズリンクと鰍フぞみ総研の共同セミナーです。
2014年2月18日水曜 13:30〜17:00 (受付開始 13:15〜)
東京都内、浅草雷門近く、浅草文化センターで開催します。

詳細は以下のコーナーでご覧ください。

http://p-link.co.jp/seminar20150218.html

posted by 風営法担当 at 18:37 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2015年01月05日

新年に思う 今業界で起きている重大なこといろいろ

2015年最初のブログ投稿となります。あけましておめでとうございます。
昨年末はこのブログにアップする余裕が無いまま新年に突入してしまいました。
書きたいことはたくさんありましたが、最近はこのような公開の場で言いにくいことが増えてきました。

法令のテスト問題を公開していますが、あれもそのうちに非公開にしたいと考えています。
というのも、かねてこのブログでも書いてきましたが、表の場で私が説明できる程度のこと、たとえば弊社の「ホールの法務」とか、その他私がかつて作った「風営法のひろば」とか、テスト問題とか、ああいった程度のWEB情報をこね回した程度のことでは回避できない様々な問題がホール業界を覆いつつあるうえ、余計な誤解も生じているなと、ひしひし感じています。

うわっつらの知識だけでは現実に対応できないし、法令の基礎を理解できていない人が風営法だけを見つめてしまうと、おかしな判断になってしまうという現象もありまして、こうして法令情報を公開していることの危うさは兼ねて承知してはいたものの、そろそろ非公開が相応しいのではないかと思う今日この頃です。

というのも、今全国のホールで生じつつあるリスクというものは、大変やっかいなものであり、情報があれば今すぐ解決できるような生易しいものではないことが痛切に感じられますし、私も今後の方向性を修正せねばならないと思う現象がいろいろ起きています。

要するに、表立って言えないような微妙なレベルの問題解決に迫られているということでして、そういうことはこのブログでは到底書けませんが、皆様が直面していることの多くはこれに関連する問題でしょう。

ですので、ここ最近はブログに「書きたくても書けない。」という事情もあります。
「書けそうなこと」はすでに業界紙や業界関連団体からの情報発信に載せていたりしていて、ホール業界向けのありきたりのネタについてはある意味でネタ切れとなりつつあります。

ホール様からの相談を受けるようになって十数年。
その十数年前を振り返ってみると、「なんでこれは違反として扱われないのか?」などと疑問に思う点がたくさんあって不思議でした。それで、このブログに思ったことを法律理論とともに書いてきました。

そういった疑問ポイントのかなりの部分が、今では「違法だからNG」という業界認識に変わりました。
まさかこのブログの影響だったとは思いませんが、私がこういうことをブログに乗せて1,2年もすると、そのテーマが問題視され、規制強化という形で違反扱いされる、ということは度々ありました。

ダンス規制についても、私がブログで問題提起した内容とその後の予想はほぼ当たったと思いますが、一方で「これは書いてあるとヤバイな。」と思う文章もたくさんあって、気になったものは削除しました。
私は予言者ではありません。ただ法律を見れば「オカシイものはオカシイ」と気がつくというだけのこと。
一方で業界側では「日常の風景」だから、オカシイと感じません。

ともかく。私のような庶民がネットに書き込んで、そういった情報発信が徐々に社会に影響する。
それがネット社会というものであり、それによってコンプライアンスの状況も様変わりしました。いや、社会の根本変化であります。そして、コンプライアンスは事前規制から事後規制、つまり自己責任の判断へと転換しています。

ホール業界だけでなく、コンプライアンス問題はますます深化してゆくでしょう。
もう、「風営法を教えればとりあえずOK」といった単純な発想ではついてゆけません。

今までOKだったことが、いつの間にかNGになっているわけです。
お役所の言うとおりにしていれば大丈夫。という常識は非常識に変わりました。

法を扱うのは人です。人次第で法はどのようにも変化し、敵にも味方にもなります。
「人」に含まれるのはお役所だけではありません。
ネット社会におけるホール営業では、客も世間も従業員も含みます。
それが「やっかいだ!」ということなのです。
ここは強調します。「やっかい」なのです。もうお気づきでしょう。
法律をそのままあてはめる程度ではお話にならんということです。

その他いろいろなことを考えて、最近は新人向けの研修に「コンプライアンス基礎」という内容を取り入れていますし、人事制度との連携も重視しています。
「きれいごとのコンプライアンスはもうオワリだ」ということです

研修においては、基礎的理解なくして風営法を見ることがいかに有害であるかを痛感しています。
もちろん、そのご本人は有害という意識はないのですが、私にとってはかなり深刻な風景に見えるのです。

一方で、ホール企業の法務担当者としては人事と研修制度について統合的な対策を取る必要性も大きくなっています。
そういった話はまたいずれ。。。

posted by 風営法担当 at 14:04 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場