高所平気症という言葉があります。
最近は高層マンションの増加により、高いところにいても平気な人が増えているのだとか。
誰しも子供の頃に公園で危ない経験をしたことがあるでしょう。
ジャングルジムやブランコから落ちたらどんな目にあうかを体で知っているわけです。
高さ1メートルから落ちてもケガをするなら、100メートルならどうなるか。
想像すると怖くなりますから、高いところには行きたくない。
しかし、子供の頃から高層マンションで暮らしていると、高い風景になれてしまう傾向があるようで、ベランダからうっかり転落する事故も増えているのだとか。
さて、これを他人事と思いましたか?
そこで質問です。
あなたが一生の間に交通事故によってケガをする確率はどのくらいだと思いますか?
統計によれば、交通事故による負傷者数は年間80万人だそうです。
日本の総人口と平均寿命を元に計算すると、ほぼ二人に一人が負傷します。
日本人の半数は、一生の間に交通事故でケガをするのです。
考えてみれば、自動車は高速で移動する鉄の塊です。
高層マンションのベランダより交差点の方がはるかに危険ではないのか。
鉄の塊が私たちのスレスレのところをブンブンはしっている。
その箱の中に入って毎日移動する人もいる。
本当はとても危険が多いのに、私たちは「平気症」になっていると思うのです。
江戸時代の人が現代に来たら、相当怖がるに違いない。
でも平気症の私たちには、その怖さが実感されない。
毎年4000人が死に、80万人がケガをするというのは、本格的な戦争が継続している状態なのですが、不思議に思わない。
発がん性物質や災害よりも、自動車の方がはるかに危険なのに、その危険性を考えないようにして生きているのが現実です。
私たちのリスク判断はあくまで感覚的なものであって、数値で計算した結果とは大きなズレがあるのです。
合理的なリスク計算がなければ、コンプライアンス研修は意味のない、ただのお勉強になります。
そういう研修にしたくないので、法令の解説よりもリスクの解説に力を入れたいと思っていますから、どうぞご検討いただきたいです。
のぞみ総研の研修の宣伝でした。
2016年05月20日
平気症は恐ろしい
posted by 風営法担当 at 14:00
| コンプライアンス総合
2016年05月18日
法律関係者がよく言われること
「リスクに対する考え方」
これは新人社員向けの研修としてよく取り上げるのですが、本当は新人かどうかに関係なく全ての人に考えてもらいたいテーマです。
法律を知る理由が「リスク対策」であるとすれば、そもそもの「リスク判断」ができていなければ、ほとんど無意味だと思うからです。
法律関係者に対して業界の方々からよく言われること。
「なんでもかんでもダメだと言う」
はい。そういう傾向はあります。
そう言っておけば責任がないですからね。
しかし、ビジネスをすれば、どうしても法的なリスクはあります。
いや、人は生きている限り、リスクを避けられないのです。
ならば、どのようなリスクを避け、どのようなリスクを覚悟するか。
クルマの運転であれば、「人身事故はなんとしても避けたい。」と考えるのが一般的です。
ならば、それを「避けるための備え」と、「起きた後の備え」には努力しましょうよ。
速度は出さないで運転に集中しましょう。
保険は任意保険で無制限にしましょう。
それなのに。わかっているはずなのに。。。。
今日は二割引でお徳だからと買い物に急いで速度制限違反したり。
寝坊して遅刻しそうだから黄色信号で突入したり。
しますよね。
ちょっとした「利益」のためにイライラしてアクセルを踏んだり、無理な運転をしたり。
人の命よりも、「割引き」とか「面子」を優先する。
これが「リスク計算どおりでない行動」の典型です。
これは私の偏見ですが、運転中に先を急ごうとしている人ほど、責任の重い仕事をしていない人である可能性が高いような気がする。
時間を切り売りしている人ほど、時間や割引きを重くカウントする傾向がある。
本当にこれは偏見であろうし、全ての人にあてはまるわけではありませんが、私が普段見ている風景からは、なんとなくそんな傾向を感じるのです。
たったそれっぽちのことのために、人生をだいなしにしていいはずがない。
それは間違ったリスク判断です。
ホール営業でも同様に、会社全滅のリスクがあるなら、それを避けるために、事前と事後の備えをしっかりしておくべきです。
え? 誰もそんなことをしていないと。
それは関係ありませんね。
赤信号、皆で渡れば怖くない。
でもそこにトラックが突っ込んで来るかもしれない。
あなたは合理的なリスク判断をしておられますか?
それを確認するうえで、ひとつ考えてみましょう。
あなたが一生のうちに交通事故でケガをする確率はどの程度と思いますか。
(つづく)
これは新人社員向けの研修としてよく取り上げるのですが、本当は新人かどうかに関係なく全ての人に考えてもらいたいテーマです。
法律を知る理由が「リスク対策」であるとすれば、そもそもの「リスク判断」ができていなければ、ほとんど無意味だと思うからです。
法律関係者に対して業界の方々からよく言われること。
「なんでもかんでもダメだと言う」
はい。そういう傾向はあります。
そう言っておけば責任がないですからね。
しかし、ビジネスをすれば、どうしても法的なリスクはあります。
いや、人は生きている限り、リスクを避けられないのです。
ならば、どのようなリスクを避け、どのようなリスクを覚悟するか。
クルマの運転であれば、「人身事故はなんとしても避けたい。」と考えるのが一般的です。
ならば、それを「避けるための備え」と、「起きた後の備え」には努力しましょうよ。
速度は出さないで運転に集中しましょう。
保険は任意保険で無制限にしましょう。
それなのに。わかっているはずなのに。。。。
今日は二割引でお徳だからと買い物に急いで速度制限違反したり。
寝坊して遅刻しそうだから黄色信号で突入したり。
しますよね。
ちょっとした「利益」のためにイライラしてアクセルを踏んだり、無理な運転をしたり。
人の命よりも、「割引き」とか「面子」を優先する。
これが「リスク計算どおりでない行動」の典型です。
これは私の偏見ですが、運転中に先を急ごうとしている人ほど、責任の重い仕事をしていない人である可能性が高いような気がする。
時間を切り売りしている人ほど、時間や割引きを重くカウントする傾向がある。
本当にこれは偏見であろうし、全ての人にあてはまるわけではありませんが、私が普段見ている風景からは、なんとなくそんな傾向を感じるのです。
たったそれっぽちのことのために、人生をだいなしにしていいはずがない。
それは間違ったリスク判断です。
ホール営業でも同様に、会社全滅のリスクがあるなら、それを避けるために、事前と事後の備えをしっかりしておくべきです。
え? 誰もそんなことをしていないと。
それは関係ありませんね。
赤信号、皆で渡れば怖くない。
でもそこにトラックが突っ込んで来るかもしれない。
あなたは合理的なリスク判断をしておられますか?
それを確認するうえで、ひとつ考えてみましょう。
あなたが一生のうちに交通事故でケガをする確率はどの程度と思いますか。
(つづく)
posted by 風営法担当 at 14:00
| コンプライアンス総合
2016年05月16日
釘を刺してすぐに抜く話
釘を刺しておきたいことがありましたが、その釘はすでに抜いてしまいました。
ブログで言えることと言えないことがあります。
微妙なことは、それに相応しい機会でお話しします。
私がこのブログで触れていることは、セミナーで伝えたいことの、何分の一程度にすぎないことです。
手続とか書類のことなどは、たいしたことではありません。
弊社のサイトではそういうことをたくさん載せて公開していますが、
それは「どうでもいいこと」だからです。
本当に重要なことは「考え方」であり、それは文章では書けません。
ましてや、ホームページでなんてムリな話です。
そのことをご理解いただきたいです。
ブログで言えることと言えないことがあります。
微妙なことは、それに相応しい機会でお話しします。
私がこのブログで触れていることは、セミナーで伝えたいことの、何分の一程度にすぎないことです。
手続とか書類のことなどは、たいしたことではありません。
弊社のサイトではそういうことをたくさん載せて公開していますが、
それは「どうでもいいこと」だからです。
本当に重要なことは「考え方」であり、それは文章では書けません。
ましてや、ホームページでなんてムリな話です。
そのことをご理解いただきたいです。
posted by 風営法担当 at 17:16
| パチンコ・ゲームセンター・遊技場

