2016年09月29日

風営法テキスト差し上げます

正式には「ホール営業のための風営法関係資料集」というタイトルです。

2011年頃に制作し、その後は法改正のほか通達や業界ルールの追加に合わせて改訂を重ねてきました。

法令通達を確認することは重要だと、行政講話の中でかねてより指摘されてきました。

行政職員による指導や処分はすべて法令通達を根拠にしているわけです。

英語で話すときに英語の辞書が必要なように、法令について意思疎通するためには法令通達の確認が必要なのです。

そのために必要な情報を集めたものが、冒頭のテキストでありまして、弊社が過去実施してきた風営法セミナーでは参加者の皆様に配布することがよくありました。

そして今年は風営法改正がありまして、テキストの内容も改正に合わせて改訂しました。

弊社サイト「ホールの法務」の中の「お役立ちデータ」のコーナーでテキストの東京版をPDFでダウンロードできるように設定しましたが、こちらは会員向けなのでアクセス制限がかかっております。

「お役立ちデータ」のコーナー
http://nozomi-soken.jp/benri.html

とは言え、過去に弊社セミナーにご参加くださって「ホール営業のための風営法関係資料集」をお持ち帰りくださった方々には、なるべく最新版をお持ちいただきたいと考えております。

そこで、過去に弊社セミナーにご参加された企業さまには、「ホール営業のための風営法関係資料集」のPDFファイルをメール添付で差し上げますので、弊社担当者までメールでご要望ください。

メールアドレスは hino@thefirm.jp.gif  となります。(アドレスはコピペできません)

企業名
ご担当者の部署、お名前、お電話番号、メールアドレス

をお知らせください。

東京版ならすぐ準備できますし、大阪、兵庫、福岡、愛知、茨城、群馬、栃木、神奈川に対応したものも用意できますが、それ以外の都道府県に対応したテキストについては、しばらくお時間をいただきたいです。

こういったものは、現場に一冊は備えておいていただきたいです。

これは解説書ではなく関係法令や通達などを集めた資料集ですから、お間違えのないよう。

A4両面印刷でお願いします。およそ100ページ弱です。

posted by 風営法担当 at 18:52 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年09月22日

アカバネデンキについて思う

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」で出てくる家電メーカーの話。

ドラマでは、古田新太さん演じるアカバネデンキの社長さんに、いろいろ言わせていました。

「1円でも安く商品を消費者の元へ届ける」
がアカバネデンキのモットーだそうで。

性能に問題があろうとも、消費者が求める安い製品を作って何が悪いのだ。
などと主張してたりします。

もちろんドラマですから、こういうセリフが一般視聴者の反感を買うことが想定されています。

消費者が求めるものなら、たとえ不良品でも、違法品でも、売れるから作る。
工業規格に適合しているように誤魔化す。
それが悪いというなら、それを買う消費者も悪いのだ。
だって、消費者は安いのを承知で買ったのだから、それで利益を得たのだろう。


まさか、こういう経営姿勢の企業が株式上場されているなんてことはありえないと思うのですが、もし仮にこういう企業があったとしたら、それを社会は排除するのか、受け入れるのか。

もし、その製造業に関る監督官庁があるならば、どうあるべきかをはっきりさせるのがスジでしょう。

「はっきりさせる」とは、ケジメをつけさせる。
つまり何らかの不利益を受けさせるということで、もし法的な処罰の権限があるなら、適正に執行されなければならない。

商品テストを実施するうえで、暮らしの手帖社が配慮していたこと。
たくさんあったでしょうが、特定の企業と関係を持たないこと。これはドラマでも出てきました。

さらに重要なことは、

不良品を作る企業が商品テストの結果として倒産しようとも、一切考慮しない。
その代わり、まともな企業にとっては成功のチャンスが与えられます。


公正な立場というものは、形骸化してはならないのです。
外面的な風景がルールに違反していないか、ではなくて、実体と結果がどうであったか、が検証されなくてはならない。

製品の性能を試験する制度があるのに、ウソをついたら処罰する法制度もあるのに、まともな製品が流通していなかった。ならば、メーカーはもちろん、制度に関った人々も責任を問われるべきだ。

少なくとも、原因を解明して、問題点を無くさなければならない。

そういう意見もあるのですが、これは少数派なのかな。
皆さんはどう思われるでしょう。

広い意味のコンプライアンスの問題として考えてみました。




posted by 風営法担当 at 10:43 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2016年09月08日

新入社員の切なる訴えの黙殺 について思う

「ある新入社員は三菱自動車の燃費データの測定方法が法令と異なることを指摘した。不正の舞台となった性能実験部の新人研修の課題だったが、性能実験部の幹部ら20人は事実上黙殺した。その後、改善策がとられなかったばかりか、特別調査委のヒアリングに対し、幹部らは「記憶にない」と口をそろえている。」

三菱自動車の燃費不正問題に関するニュース記事の一部です。

産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/160820/prm1608200028-n1.html

法的な問題が取り上げられると、結果としてこうなったりするわけです。
業界人たるもの、業界の問題点は常に意識されていますよね、たぶん。

全てを今すぐ完璧にすることはできませんが、業界は徐々に、部分的に、「完璧」に向かって近づいてゆく。
その過程を肌身で感じながら働くのがプロの責任感というものでしょう。

新入社員にとっての「風景」と、古参業界人にとっての「風景」はぜんぜん違う。
ということを念頭に置かないで、いつまでも現状を維持したり、安易に研修をするのは危険だと思っています。

己が抱えた常識のみを信じて組織にのぞむ人たち。
古参の方々の経験を後代に生かすなら、時代の変化を読んだうえでなされたらよろしい。

時代が変化しても変わらないものが何なのか。
その考えは若い世代を説得できるほどの根拠や材料や魅力をともなっているのか。

私自身も含めて、「常識」を信じる自分自身が危険なのです。
「常識に説明はいらない」からです。いや、「常識は説明できない。」といった方がよいでしょう。

常識の土台が、実は幻想かもしれないし、実は岩盤かもしれません。
価値観が多様化しているこの時代においては、常識を常に問い直す努力が必要です。

自分自身に問い直していない人が、その職場内での優越した地位を利用して、大勢の人に「わかった風な顔」をさせたとしても、自己満足で終わってしまったりする。

それでよいという人もいるかもしれませんが、私は嫌です。
でも、これは私自身にとっても困難な課題です。私自身が自己に陶酔しているかもしれません。

私はどのようにして問い直してゆくべきなのか。
それはまたいずれ。。。





posted by 風営法担当 at 10:57 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場
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