2017年10月16日

撤去すべき根拠などについて思う

遊技機の認定申請について、ルールが徐々に固まってきつつあるようです。
同時に、「みなし機」とか「検定機」という言葉も話題になっています。

私は遊技機の性能に関しては素人未満のレベルなので、現行の遊技機が新基準に照らしてどの程度までが抵触するのかよくわかりません。

詳しい人に聞いてみると、「全部だめ」とか「一部は大丈夫」とかで、裏付けがとれません。
遊技機を作ったメーカーでもわからないことなのかどうか。

CO2の削減は地球温暖化の原因だとか言われて久しいですが、トランプ大統領は削減したくないとおっしゃる。人類の未来がかかっていてもです。それは単に「アメリカファースト」というだけで割り切れる話ではありません。

法的義務や必要性の有無がわからないのに一台数十万円の財産を何万台も放棄する義務があると言う話は、日本国憲法上はありえないと思うのですが、どうでしょう。
世間の反応としては「違法な機械はすぐにはずすべき」という論調が大半かと思います。で、違法なのですかね。どうやって確認すればいいのでしょう。

一台あたり数十万も払って買った機械を捨てさせるには、本来ならそれなりの明確な根拠がないと難しいことです。たとえば。

3年前に自家用車を買って、そのあと規則が変わって、2月1日からは違法だからそのクルマは乗れませんよ。

そんなことを言われて、はいそうですか、と納得できる市民がどれほどいるでしょう。
遊技機も国民の財産であるし、元をただせばお客さんが払った遊技料金が原資でありましょう。

法的に明確な判別ができない状況でも、規則改正の有用性が明確でない場合でも、規則改正が「後出し」だったとしても、「撤去が正義」ということなんですかね。

そもそも、後出しで変えた規則で国民に財産的損失を被らせるには、かなり慎重な配慮がなければなりません。遊技機の寿命って、どの程度が適正なんでしょう。

普通なら、それこそ、その車を運行すると死者が増えるとか。そういう深刻な理由が必要でしょうね。
現行規則にはどのように問題があったのか。新しい規則なら充分なのか。という論証がありましたでしょうか。

まともな論議も不要という雰囲気になってしまっているような気がしますが、これは業界特有の面白い社会現象だ。
認定申請のルール。みなし機の解釈。認定機は検定機でなくなる。とかも。。

首をかしげるような話が多いのです。これは私の法律感覚としての話です。
でも私は撤去に反対だというわけではありません。ただ、この国のコンプライアンス状況を眺めていて、いろいろ思っただけのことです。

これまでの経緯もありますし、ご本人様がそういう解釈で、それでご満足ならば、私がとやく言うことではありません。

この国では憲法を無視しても、細かい法令にはこだわる人たちがたくさんいます。
そういう国なのです。

もう少し詳しいことを、またいずれ書くかもしれませんし、書かないかもしれませんし、これを消すかもしれません。

posted by 風営担当 at 12:41 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2017年10月10日

風俗営業には照度の規制があるのですか(法務相談カルテ)

(プレイグラフ2014年10月号「法務相談カルテ」掲載)

 現在の風営法では風俗営業は1号から5号の種別に分かれており、パチンコ店営業は4号の種別に該当しますが、パチンコ店を含む全ての風俗営業において、店内の照度に関する規制がすでに存在します。
 風俗営業における照度の規制は二種類あります。
一つは<営業所内における実際の照度を一定の基準値内に維持する義務>です。
風営法第14条では、「風俗営業者は、国家公安委員会規則で定めるところにより計った営業所内の照度を、風俗営業の種別に応じて国家公安委員会規則で定める数値以下としてその営業を営んではならない。」とあります。
国家公安委員会規則で定める数値はパチンコ店の場合では10ルクスです(第31条)。
国家公安委員会規則が定める照度の計測方法は、パチンコ店においては次の3つの場所において水平面で計る方法とされています(第30条)。

@営業所に設置する遊技設備の前面又は上面
A遊技設備に対応する椅子の座面及び当該座面の高さにおける客の通常利用する部分(椅子が無い場合は客の通常利用する場所における床)
B通常賞品の提供が行われる営業所の部分

上記の場所における営業中の照度が10ルクス以下であってはならないということです。
「ルクス」は明るさを示す単位ですが、営業所内が何ルクスであるかを肉眼で把握することは困難ですので、正確な照度は照度計を用いて計測しないとわかりません。
一般的なパチンコ店であれば遊技機自体が発する光の影響もありますので、10ルクス以下になってしまう心配は少ないと思いますが、スロットコーナーの隅の椅子あたりで10ルクスに近い暗さになってしまうことはありえるかと思いますし、照明設備の故障や球切れ等によって基準値以下になってしまう恐れがありますので、念のためご注意ください。

もう一つは<照明設備に関する義務>です。
風営法第12条では、「風俗営業者は、営業所の構造及び設備を、第四条第二項第一号の技術上の基準に適合するように維持しなければならない。」とありまして、その「技術上の基準」については、風営法施行規則第8条の中で「第30条に定めるところにより計った営業所内の照度が十ルクス以下とならないように維持されるため必要な構造又は設備を有すること。」とあります。
つまり、照度が10ルクス以下にならないための充分な照明設備を維持しなければならないので、照明器具が故障したときは必要に応じて照明設備を交換又は新設するなどしてください。照明設備を変更したら、変更後10日以内に公安委員会へ届出を行います。

もし照明設備に照度を調整できる機能が付属している場合はご注意ください。風営法解釈運用基準(第11-8-(3))では「・・・照度の基準に満たない照度に自由に変えられるスライダックス等の照明設備を設けることは認められない。」とあります。つまり、照度を10ルクス以下に変更できる機能が付属している照明設備は、照度を維持するための設備としては認められないということになり、速やかに調光機能を除去するなどしないと構造設備維持義務違反になってしまう恐れがあります。

照度規制はパチンコ店ではあまり意識されていないポイントですが、構造設備の変更承認申請手続で行われる
構造設備検査の際に、調光設備が行政職員によって発見されて問題になることがあります。もしご存知でなかった方は一度照明設備をチェックしておかれるとよいでしょう。



posted by 風営担当 at 09:16 | 法務相談カルテ