2018年07月09日

本音を言いますと

先週末は都遊協さんのお声かかりで講演させていただきました。
受動喫煙対策としての構造変更について、風営法上の注意点を解説しました。

構造設備の話は優先順位が低いので、つまり、風営法の研修をさせていただくならば行政処分リスクや広告規制の話の方が緊急性が高いので、設備などの実務的な解説をさせていただく機会はめったにありません。

ですので、私としては新鮮な気分ではありましたが、聞いていた皆様にとってはどうだったでしょう。
ご自身が設備対策の担当にでもなっていないと、あまり関心をもてないのじゃないかと思います。

それと。。研修当日にも説明しましたが、私の話を聞いていなかった人が、私が配布した資料だけを元にして、私が言いたかったことを復元することはお勧めしません。

この分野は、大事なことほど文字にしにくいのです。
配布資料に私の本音を入れることはほとんどありませんし、資料の内容は「ネットで入手できる程度」のこと。

配布資料を見て意味がわかる人なら、もともとそういったことを理解している人だろうから資料には価値がないし、普段法令を見ていない人は、資料を見てわかったつもりになっても、たぶんわかってはいないのです。

ですので、本音では資料なんて配布したくないのですが、そうもゆかないでしょうからね。
お土産として適当な資料を用意した、ということなのです。

大事なことは人から直接教えてもらうべきだし、教えるべきです。
しかし残念なことに、最近の若い人は先輩の意見を聞かない傾向が強まっているようです。

ハラスメント研修でグループ討議をしていただくと、そのような傾向を感じます。
ネットで調べればわかる。とでも思っているのでしょうか。

思ったことを言いにくい。その結果、不満は限界になるまで蓄積してゆく。
それらすべては相手のせいか会社のせい。

本音を言う勇気を持てない自分に非があるとは思わないのですね。

「アメリカでは、日本と違って有能な人が出世するそうですよ。」
と幕府の偉い人達に報告した勝海舟と言う人は、すごい勇気の持ち主なんだろうな、と思います。

それを聞いて勝を許した人達は、どういう気分だったでしょう。
ま、勝さんのセリフもある種のハラスメントになりかねないのですが、本質をズバリとついています。

さて、こういうことですから、私も風営法について「本音」を言えばいいものを。
いやいや、私の本音は隠すべき宿命を負ったものですから、それとこれとは違います。

違うし、それが重要だということについては、ちゃんと伝えていますよ。
たとえそれに異を唱える人がいてもです。
posted by 風営法担当 at 13:33 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2018年07月01日

最近のダンス規制の話題について思う

風営法に関連するトピックをネットで検索したり、風営法違反関連のニュースを見たりしておりますと、最近はダンス規制の在り方を問い直すテーマが多くなっています。

都内のクラブハウスが無許可営業として警察の取り締まりを受けたことなどがきっかけで、<ダンスが遊興として規制を受けるのはおかしい>という議論が再発しているかのようです。

この議論は風営法改正によって消えたと思っていました。改正してからずいぶん時間が経っていますけれどね。

特定遊興飲食店の許可を取って注意しながら営業するなら、夜中にお酒を出して客にダンスをさせ、騒がせてもいいですよ。

という法改正をしたのですが、許可を取れない店が摘発されて廃業するのは可哀そう、ということなのか。

じゃあ、改正後にまじめに許可を取った店や、すでにあきらめて廃業した店の立場はどうでしょう。

こういう議論はとっくに終わったと思っていましたが、たまたま自分の趣味や価値観を害しそうな話になると、過去の経緯を無視していろいろ言う人がいるものですけれど、今回もそういうことなのかどうか。

風営法は基本的に「夜中に騒ぐのはやめましょう」という風俗環境に対する常識が前提となっている制度です。

その例外として許可制になったのが特定遊興飲食店営業なのです。

無許可営業を探知したら法に従って摘発するのが警察の仕事。店舗の近隣住民から苦情があったならなおさらのことですから、摘発する警察に文句を言うのは筋違い。

文句を言うなら、「なぜああいう改正をして一時は喜んだのか?」が争点でしょう。喜んでましたよねえ。違いましたっけ。。。

音楽関係の方々の発言は社会的に影響力が大きいのか、風営法をもう一度議論しようとする雰囲気を醸し出していますが、ダンスが深夜でなければならず、しかもお酒付きでなければいけないという主張で、世論を説得できますでしょうか。

夜12時前であれば、又はお酒なしであれば、遊興(ダンスも)は許可なしにできるのです、すでに。

まあ、議論をすることは良いことです。風営法の分野にはいろいろな問題がありますもの。

私もこのブログでいろいろ述べてきました。

たとえば、風営業者に対する社会の偏見について、そろそろ気がついてほしいという世間様への訴えもあります。

「自分達の仕事が風俗営業と一緒にされるのはおかしい」とおっしゃる人がいます。

その言葉にどんな意味が含まれているのか、よーく考えておられるのかな?

それにしても、音楽の分野はP業界の雰囲気とはかなり違っていますね。そもそもP業界ではみずからの業界の法的位置づけを理解しようとする人が少ないです。

自分本位でもいいから、もう少し法制度について議論する雰囲気があってもいいのじゃないか。

なんとなくうらやましく思えてしまうのです。
posted by 風営法担当 at 14:13 | 風営法一般