今日も、「風営法」でニュース記事を検索すると、風営店に対する警察の立入りに関する記事がトップに来ています。
「権力乱用」「越権行為」「特措法の改正」といったキーワードが絡んでいますね。
いずれにしても、<風営法ではコロナ対策ができない>という話になります。どうして「食品衛生法で」とはならないのですかね。
保健所では店が言うことを聞かないけど、警察なら・・・
というイメージがあるんでしょうか。
水戸黄門じゃあるまいし、助さんと角さんがいないと立入りできないんですか?
時代遅れな発想だと思うのですよ。
風営法がダメなら、特措法を改正して立入り権や罰則を別途さだめると?
新型のインフルエンザですよね。その脅威はどうやって評価するんでしょうか?
「今年の風邪はやっかいだね・・・」
って毎年まくらことばのように使っていた、あのセリフ。
立入りや休業を求めるほどのインフルエンザと、普通のインフルエンザを、どうやって区別するのだろう。
科学的な根拠はあるんですかね。今後も新しい型のインフルエンザみたいなウィルスが流行するたびに、こうなるんでしょうか。
しばらく時間がたって、2020年のあの騒ぎは無駄な空騒ぎだった、ってことになりませんかね。
扇動された世論への気遣いで政策担当者は疲れ切ってしまっているような。
風営法をきっちり適用するならわかります。が、適用はしない。しかし、改正もしない。
そして法的根拠のない立入りは実施させる政府。それを放置する国民。
これがこの国のコンプライアンスなんです。その場の感情と雰囲気次第なんですよ。
こわいですね〜。だから<総合的な判断>ができないと、この社会ではやっていけません。
つまり、法律的な白黒だけでは無理ということです。
2020年08月11日
これが日本のコンプライアンス
posted by 風営法担当 at 12:03
| コンプライアンス総合
2020年08月07日
警察庁で「閉めてくれ」と言ったら閉めるでしょう
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1834050/
ちょっと前の記事ですが、ジャーナリストの江川紹子さんが朝のテレビ番組「モーニングショー」の玉川さんの発言などについて批判をしているという記事↑です。
再び休業要請が出るのではないか、という声もあるし、パチンコ店がらみだったので今さら注目しました。
休業要請に応じないパチンコ店について、
「警察庁で<閉めてくれ>と言ったら閉めるでしょう」
と玉川さんが言ったとか。
気持ちわかりますよ。
世間にはそういうイメージがあるということですね。
ほとんどの視聴者はそれを見て「うんうん」と思ったでしょう。
なので、玉川さんがそう言うのもわかるんです。
それに、実際にそういうたぐいの影響力が、風営法にもとづく監督権限を持つ警察に存在することも否めませんから、間違いとも言い難い。
そこは天下の警察ですから。
が。江川さんってすごいなあ〜。と私は思いました。
法的に根拠のない方法での権力行使はいけませんね。
法治国家として、行政権力を抑制する機能を備えた政府として、そういう違法な権力行使はNGです。
少なくともジャーナリスト、つまり、<権力の濫用がないように国民に正しい事実を伝える仕事をしている人>にとっては、許しがたいことのはずです。
新型ウィルスは怖い。
その気持ちはわかります。
そこで出てくるのが超法規的措置というやつですね。
でも、突然ゴジラが出現したのとはレベルが違います。
関係法令を改正する余裕だってあったはずなのに、そういう議論をすっ飛ばして、違法に権力を行使させるのを当然と思わせてしまうような発言は、メディアとしてはよろしくないです。
とは言っても、玉川さんの気持ちはわかりますよ。
コメンテーターとして率直な気持ちを表明したわけで、多くの国民も共感している。
しかし、ルールをガチガチに守るのを善だと信じ、気に入らない誰かがちょっとしたルール違反をしたときに叩きまくるメディアや国民が、こういうときにはさらっと法を無視するんです。
気分次第で適当にルールを扱うことがいかに危険であるか。
終戦について毎年考えるこの時期です。
あの数百万人の犠牲にいたる道筋の発端はどこにあったのか。
それを考えずして犠牲者に黙とうすることを、私は受け入れることができません。
風営法に基づく立ち入りにしても、当の行政当局者が「それはまずいんじゃない」と苦言を漏らす。
なのに、政治家やメディアがヤレと言う。
そういう国なんですね、日本という国は。
その部分が戦前と変わっていない。
つまり、反省していない。
だけど黙とうはする。
国民は悪くなかった。あの戦争は狂った軍人たちが勝手に始めたことだ。国民は被害者だ。。。
では、非国民と思しき人の居宅に憲兵隊が押し入って脅し、拷問する。そういうことを帝国のメディアや臣民がヤレという。
それとこれは、どう違うかな。
そういったことについての警戒感をもって、江川さんは批判をなさったのかなと思いました。
ちょっと前の記事ですが、ジャーナリストの江川紹子さんが朝のテレビ番組「モーニングショー」の玉川さんの発言などについて批判をしているという記事↑です。
再び休業要請が出るのではないか、という声もあるし、パチンコ店がらみだったので今さら注目しました。
休業要請に応じないパチンコ店について、
「警察庁で<閉めてくれ>と言ったら閉めるでしょう」
と玉川さんが言ったとか。
気持ちわかりますよ。
世間にはそういうイメージがあるということですね。
ほとんどの視聴者はそれを見て「うんうん」と思ったでしょう。
なので、玉川さんがそう言うのもわかるんです。
それに、実際にそういうたぐいの影響力が、風営法にもとづく監督権限を持つ警察に存在することも否めませんから、間違いとも言い難い。
そこは天下の警察ですから。
が。江川さんってすごいなあ〜。と私は思いました。
法的に根拠のない方法での権力行使はいけませんね。
法治国家として、行政権力を抑制する機能を備えた政府として、そういう違法な権力行使はNGです。
少なくともジャーナリスト、つまり、<権力の濫用がないように国民に正しい事実を伝える仕事をしている人>にとっては、許しがたいことのはずです。
新型ウィルスは怖い。
その気持ちはわかります。
そこで出てくるのが超法規的措置というやつですね。
でも、突然ゴジラが出現したのとはレベルが違います。
関係法令を改正する余裕だってあったはずなのに、そういう議論をすっ飛ばして、違法に権力を行使させるのを当然と思わせてしまうような発言は、メディアとしてはよろしくないです。
とは言っても、玉川さんの気持ちはわかりますよ。
コメンテーターとして率直な気持ちを表明したわけで、多くの国民も共感している。
しかし、ルールをガチガチに守るのを善だと信じ、気に入らない誰かがちょっとしたルール違反をしたときに叩きまくるメディアや国民が、こういうときにはさらっと法を無視するんです。
気分次第で適当にルールを扱うことがいかに危険であるか。
終戦について毎年考えるこの時期です。
あの数百万人の犠牲にいたる道筋の発端はどこにあったのか。
それを考えずして犠牲者に黙とうすることを、私は受け入れることができません。
風営法に基づく立ち入りにしても、当の行政当局者が「それはまずいんじゃない」と苦言を漏らす。
なのに、政治家やメディアがヤレと言う。
そういう国なんですね、日本という国は。
その部分が戦前と変わっていない。
つまり、反省していない。
だけど黙とうはする。
国民は悪くなかった。あの戦争は狂った軍人たちが勝手に始めたことだ。国民は被害者だ。。。
では、非国民と思しき人の居宅に憲兵隊が押し入って脅し、拷問する。そういうことを帝国のメディアや臣民がヤレという。
それとこれは、どう違うかな。
そういったことについての警戒感をもって、江川さんは批判をなさったのかなと思いました。
posted by 風営法担当 at 14:35
| コンプライアンス総合
2020年08月04日
風俗営業許可手続にかかる時間が長すぎる気がする
よくある話で、風俗営業許可を持つ経営者Aさんが別の経営者Bさんに営業を譲り渡すとき。
パチンコ店ならもちろん吸収分割などの手法で営業許可ごと譲渡する方法を取りますが、風俗営業1号社交飲食店(キャバクラとか)の場合は個人経営者がほとんどなもので、分割や合併というわけにはいきません。
よって、「名義変更」と言いつつも、新たに風俗営業許可を取り直す手続きを行うことになります。
一般的には、風俗営業を一度廃業して、つまり風俗営業許可証を公安委員会に返納してから新規の許可申請を受け付けてもらえる、という行政解釈が多いので、名義が切り替わる、つまり許可証を返納してから許可をもらうまでの期間は無許可状態となり、営業できないことになります。
ならば、風俗営業許可手続きにかかる期間が短いほどうれしい、ということですが、よく言われるのは「標準で55日」という言葉です。
これは警察庁が定めた「目安」に都道府県公安委員会が従っているので、55日は警察庁が言い出したことですが、あくまで「目安」だし、警察庁の考えとしては、行政手続法に基づく標準処理期間ではないのです。
まあ細かいところは抜きにして、この「55日」は今どきにしては、少なくとも今後の事を考えると、長すぎると思うのです。
構造設備(遊技機ではなく)の変更だったら、検査後10日で承認されるのが標準です。
行政処理の手間として10日は厳しいとしても、2週間もあれば充分ではないかなと。
身分調査にしても、いまどきそんなに時間をかけますかね。
さらに問題だと思うのは、都道府県で定める規則においてはおそらく多くの場合、期間計算の考え方として「土日祭日を含まない」ことになっています。
いや、実際の運用では、土日祭日含めて55日、におおむねなっていると思いますが、これが最近、規則通りの<土日祭日のぞく理論>を採用することによって、実質70日以上になってしまうことがあって、ヒヤヒヤします。
保健所で飲食店許可を取るのに半月、全般の準備に半月だとすると、名義変更のために、短くて2月半、長いと3月以上かかることもあるわけです。
IT技術の進歩によって事務処理効率が上がってゆくずなのに、行政組織はなんでこんなに時間をかけるんだろう。
パチンコ遊技機の価格が長年に渡って上昇し続けているのと同じくらいに奇怪な現象だと思うのです。
それにはもちろん背景があるでしょう。一言で言うなら。。。。
競争原理が働いていない
ということではないですかね。。。
ともかく、人口が減って高齢化が進むのですから、無駄なことはやめて、事務処理効率を上げないといけません。
ルールも手続も抜本的に簡素化すべきだと思いますよ。
パチンコ店ならもちろん吸収分割などの手法で営業許可ごと譲渡する方法を取りますが、風俗営業1号社交飲食店(キャバクラとか)の場合は個人経営者がほとんどなもので、分割や合併というわけにはいきません。
よって、「名義変更」と言いつつも、新たに風俗営業許可を取り直す手続きを行うことになります。
一般的には、風俗営業を一度廃業して、つまり風俗営業許可証を公安委員会に返納してから新規の許可申請を受け付けてもらえる、という行政解釈が多いので、名義が切り替わる、つまり許可証を返納してから許可をもらうまでの期間は無許可状態となり、営業できないことになります。
ならば、風俗営業許可手続きにかかる期間が短いほどうれしい、ということですが、よく言われるのは「標準で55日」という言葉です。
これは警察庁が定めた「目安」に都道府県公安委員会が従っているので、55日は警察庁が言い出したことですが、あくまで「目安」だし、警察庁の考えとしては、行政手続法に基づく標準処理期間ではないのです。
まあ細かいところは抜きにして、この「55日」は今どきにしては、少なくとも今後の事を考えると、長すぎると思うのです。
構造設備(遊技機ではなく)の変更だったら、検査後10日で承認されるのが標準です。
行政処理の手間として10日は厳しいとしても、2週間もあれば充分ではないかなと。
身分調査にしても、いまどきそんなに時間をかけますかね。
さらに問題だと思うのは、都道府県で定める規則においてはおそらく多くの場合、期間計算の考え方として「土日祭日を含まない」ことになっています。
いや、実際の運用では、土日祭日含めて55日、におおむねなっていると思いますが、これが最近、規則通りの<土日祭日のぞく理論>を採用することによって、実質70日以上になってしまうことがあって、ヒヤヒヤします。
保健所で飲食店許可を取るのに半月、全般の準備に半月だとすると、名義変更のために、短くて2月半、長いと3月以上かかることもあるわけです。
IT技術の進歩によって事務処理効率が上がってゆくずなのに、行政組織はなんでこんなに時間をかけるんだろう。
パチンコ遊技機の価格が長年に渡って上昇し続けているのと同じくらいに奇怪な現象だと思うのです。
それにはもちろん背景があるでしょう。一言で言うなら。。。。
競争原理が働いていない
ということではないですかね。。。
ともかく、人口が減って高齢化が進むのですから、無駄なことはやめて、事務処理効率を上げないといけません。
ルールも手続も抜本的に簡素化すべきだと思いますよ。
posted by 風営法担当 at 11:34
| 風営法一般
