2020年12月25日

この改正、夢であってくれ

(※この内容がもし私の妄想だったとしたら、28日頃にこの記事を削除します。)

行政手続きにおける署名押印廃止のことです。

あまりに急で、細かい点で分からないことが多く、ほぼ傍観するしかなかったのですが。

行政庁に提出する申請書や届出書のほか、誓約書や使用承諾書までも署名押印を求めない。

本当にそんなことになるのか。いまだに信じられないのですよ。勘違いなかな。。。

こういうことになってしまったら、世間一般の方がたは

「署名押印の手間が省けてよかったー」

って喜ぶのでしょうけれど、行政手続きを実地に扱う私のような者としては

来年以降ゆゆしきことになってゆきそうな予感がします。

風営法の許可申請手続において。

誓約書はまあ、いいでしょう。誓約内容については後で公安委員会が身分調査するわけですから。

問題は使用承諾書です。

建物所有者が風俗営業のために建物を使用することを承諾する意思を疎明する書面として、

<署名も押印もない承諾書>

を提出する。それって意味がないですよね。だったら提出させなければいいのに。

そんなものを行政庁に提出して、そのあとどうなるか。

「建物所有者に何にも言わないで承諾書作って警察にだせばいいや。」

と、こうなります。そして、やってみた。何も問題が起きなかった。

そして、私がこういわれます。

「なんでいちいち所有者から署名もらってるの?そんなムダして金とるのか?」

ここで一つ申し上げておきます。。

行政手続きというものは、テキトーに書類を出せば済むというものではありません。

真実を疎明するための文書を行政庁が確認して許可や承認するのです。

真実を疎明できない書面を提出して許可や承認をもらって、それで問題が起きないわけがない。

きっとヨコシマなことを考える人がでてきて、テキトーな書類を提出し、

「それで大丈夫だぞ」

という情報を拡散し、それを信じる人がでてきて、いずれは

「実態がない手続」が横行し、いつか問題が発覚して逮捕者がでる。

そういうことを防ぐために署名押印が必要だったのですが、政府のエライ人たちはそういう現実を考えることも知ることもなく、一斉かつ一方的に決めて実行させるのですかね。

さあて。最初からなんとなくイヤな予感がしていましたが、とてもイヤな展開になってゆきそうで、とてもイヤな気分になっています。

菅政権というのは実務家の政権だとかメディアが言ってましたっけ?
実務って、別の意味なのね。

よく考えもせずに、流行りにのって余計なことをして、無駄に制度を壊してゆく。
やっぱりこの程度か。

と思っています。
この話、夢であってくれ。。。

(もし私の妄想だったらこの記事は来週月曜日頃に消します)
posted by 風営法担当 at 17:56 | 風営法一般

ホール業界において「注意したい時代の流れ」

しばしば「ウチの社員に正しい風営法を理解させてやってくれ」というお声をいただきますが、その前に「いくつかご検討いただいたい」というお話をさせていただいています。

なぜか。それは「時代」というキーワードであります。

今の時代は、なんでもかんでも「ルール通り」です。学校でそういう教育を受け、その感覚を社会の現場で矯正されることなく経験を重ね、人手不足の現場で役職につく若者たち。

え?「ルール通り」は当たり前だと?

いやいや、昭和は違いましたよね。いい意味で「おおらか」でした。ここまできっちりルール通りだなんて、そんな発想ではなかったですよ。民間も公官庁もです。

その意識がまだ昭和世代の脳裏に根付いていて、「常識的にやればいいじゃん」という発想でコンプライアンスを見ておられる。

ところが、その「常識」が令和の世にはちょっと、いや「かなり」違っているかもしれませんよ。
今は昔よりもよりバカバカしいほどに徹底して「きっちり」していて、それでよいと思っている人が増加中なのです。

今の世の中は全部ルール通りが常識だから、<ルールと違うこと>へのアレルギー反応が強まるのは<自然の理>というものです。

これが「時代の流れ」ということですから、それをふまえたコンプライアンス対策を取らないと、危険なことが起きますよ。

コンプライアンス

なんのためにやるんですか?
会社を危険にさらしてまで成し遂げようとするコンプライアンス。

それでよいとおっしゃるなら仕方ありませんが、まあ、それでよいという社長さんが果たしておられるのでしょうか。

でも、よく考えていないうちは、「コンプライアンスは大事だ!」と思えてしまう。
それが今の時代の常識ですからね。

コンプライアンスを「なんとなく」考えている人と、「会社の命運を握る差し迫った課題」として考えている人と。

その違いは大きいのですが、なかなかご理解いただけないものです。

すべてルール通り」という感覚の人に、「正しいルール」を教えてしまったら、その後何が起こるでしょう。

会社が「全てルール通り」であるかどうかを確認したことがあるんですか?

もし「ルール通り」でない部分があるのに、それでもあえて「正しいルール」を理解させてしまって大丈夫とお考えですか?

そういうことなので、細かいルールを理解させる前に、別の現実を理解させておく必要があると思うのです。
コンプライアンスの現実を見ていない人ほど、正しく細かいルールを学習させようとする傾向があります。

大事な会社を守るためにどうあるべきか。この点を抜きにしてコンプライアンスは語らない方がよろしいと思いますよ。

posted by 風営法担当 at 15:00 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場

2020年12月21日

コンプラ研修について思う

もう長いお付き合いの「月刊総務」さんからまたお声かけいただきまして、<著作権法改正にともなう原稿を書け>とのことで、ひさびさに著作権法のことで頭をひねりました。

対象は法務でなくて「総務」でありますから、小難しい話はほどほどに、事例を元に「考え方」をイメージしやすい内容にしました。

https://www.fujisan.co.jp/product/759/new/
詳細は上記の月刊総務1月号↑をご覧くださいませ。

やっぱり、著作権は身近だし重要だし面白いし、コンプライアンスを考える材料としては<ちょうどよい>とあらためて思いました。

パチンコ業界向けのコンプライアンス研修でも、最初の段階で著作権の話をよく取り上げるのは、

@身近でイメージしやすい

A著作権について知っておいて損はない

B民事刑事の両方が理解できる

Cけっこうあいまいで理論と現実の食い違いがはげしい

というわけで、私にとってはオススメの素材なのです。

この「オススメ」には時代的な背景があります。

その点について、次回このブログで述べようと思います。
posted by 風営法担当 at 16:03 | コンプライアンス総合