3月の営業停止となると、ほぼ「許可取り消し」と同じにダメージなろうかと思います。
これは今の「ある状勢」を背景とした動きです。
それをふまえて判断していただく必要があります。
しかし、業界のコンプライアンスには重大な問題があります。
それは調整とか買取とか言う以前のことで、そこから脱皮する気概を持たないとどうにもなりません。
パチンコ依存症が問題になっていますが、ホール業界自身も依存症にかかっていると私は思います。
自分で情報を集め、自分で考え、未来のために判断し行動する。
責任者という人ならだれでもやる「当たり前」のこと。
それがコンプライアンスの面でできていないと思います。
「風営法なら皆わかってるよ。」
と言われるホールさんで、いざ質問をしてみるとどうなるか。
ルールとしての知識はあるのですが、自分で考えている人は、とても少ないと思います。
つまり、本当の理解をしていないのです。何もかも、地方のルールや慣習に従うばかり。
ルールを恐れるばかりでは、柔軟な判断ができません。
そして私は、「どうしたらいいのか教えろ」と言われたります。
<ルールをどう守るか>は「生き方」の問題であり、私が勝手に決めることではありません。
その部分を無視して、風営法の知識だけを溜め込んで、「わかった」ことになっている。
一つの法的な課題を検討するとき。
@業界の慣習はどうか。
A法令通達はどうなっているか。
B行政庁はどのように考えるか
C世間はどう反応するか
D違反のリスクはどうか
Eそのメリットはどの程度か
そういったことを総合的に考えるわけです。
行政庁からのご指摘のとおり、多くの人は「@業界の慣習」だけで判断しています。
「法令通達を確認していない。」というご指摘もを平成24年頃から受けていますが、その後確認作業は行われているでしょうか。
さらに、「今の情勢」「世間の反応」も想像しつつ、違反リスクを考え、それでもやることのメリットを考えていますでしょうか。
そういった複雑な判断をするのが、当たり前の社会人ということだと思うので、最近は風営法ではなくて、それより手前の企業内研修をしています。
そして明日は大阪で、これらの問題点と、業界のコンプライアンスの実情等について話す予定です。
法律は面白く、楽しく、身近なもの。
それが皆さんに伝わればよいなあと思っています。
「法律が面白いはずがないだろ。」
と言われたことがあります。
そういう方にこそ、聴いていただきたいと思います。
今からでも、まだ間に合うかもしれません。
http://p-link.co.jp/seminar201504.html
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