2016年01月18日

風営法違反の幇助について思う

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「幇助」という言葉があります。
刑法の分野ではよく使われる言葉です。

「実行行為以外の行為で正犯の実行行為を容易にする行為一般を指す。」

たとえば昨年、売春行為を幇助したとして、ある出会い系サイトが摘発されました。

サイトの投稿欄で援助交際を示す「援交」などの言葉が書き込まれると、「*交」と伏せ字に自動変換する機能があり、それらが売春という「正犯」の実行を容易にしていた、つまり「幇助」であったとされたわけです。


◎刑法抜粋

(幇助)
第六十二条  正犯を幇助した者は、従犯とする。

(従犯減軽)
第六十三条  従犯の刑は、正犯の刑を減軽する。

(教唆及び幇助の処罰の制限)
第六十四条  拘留又は科料のみに処すべき罪の教唆者及び従犯は、特別の規定がなければ、罰しない。

抜粋以上


 犯罪を幇助することは「幇助罪」として刑事罰の対象となりえます。

 さて、ここからはホール業界の話ですが、違法な広告宣伝を行って風営法に違反したホールがあったとして、それを幇助する広告代理店がいたとしても、広告宣伝規制違反が刑事罰の対象でないならば、幇助した広告代理店は幇助罪として刑事責任を問われるわけではありません。

 そんな風景を見慣れてしまうと、本当のリスクが見えなくなってしまいます。
 しかし、犯罪行為、たとえば遊技釘の無承認変更について幇助した、ということになると「話は違う」ということです。

 私がセミナーを実施して感じるところでは、多くの店長さんは無承認変更について「行政処分」ばかり気にされているように思えますが、これは犯罪だという認識を持っておられない。

 問い どうしたら許可取り消しになるのですか?
 回答 「風営法に違反したとき」

 こんな程度ではお話にならないのですが、現実はこんな感じです。

 犯罪ならば、逮捕、捜索がありえます。それが何を意味するのか。その後どのようなことになりえるのか。
 目先の利益ばかり考えている現場で、本当のリスクが伝わっておられない。

 今、大変なことになっているのですよ。それはブログなどで言えることではないのですから、直接話を聞いていただきたいです。本社より現場の方が、業界の置かれた状況をわかっていないのです。

 私の心配や忠告がホールの現場で理解されないまま、それが絵空事でないことが実証されつつあるのは、決して良い気分ではありません。




posted by 風営法担当 at 14:23 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場