ドラマでは、古田新太さん演じるアカバネデンキの社長さんに、いろいろ言わせていました。
「1円でも安く商品を消費者の元へ届ける」
がアカバネデンキのモットーだそうで。
性能に問題があろうとも、消費者が求める安い製品を作って何が悪いのだ。
などと主張してたりします。
もちろんドラマですから、こういうセリフが一般視聴者の反感を買うことが想定されています。
消費者が求めるものなら、たとえ不良品でも、違法品でも、売れるから作る。
工業規格に適合しているように誤魔化す。
それが悪いというなら、それを買う消費者も悪いのだ。
だって、消費者は安いのを承知で買ったのだから、それで利益を得たのだろう。
まさか、こういう経営姿勢の企業が株式上場されているなんてことはありえないと思うのですが、もし仮にこういう企業があったとしたら、それを社会は排除するのか、受け入れるのか。
もし、その製造業に関る監督官庁があるならば、どうあるべきかをはっきりさせるのがスジでしょう。
「はっきりさせる」とは、ケジメをつけさせる。
つまり何らかの不利益を受けさせるということで、もし法的な処罰の権限があるなら、適正に執行されなければならない。
商品テストを実施するうえで、暮らしの手帖社が配慮していたこと。
たくさんあったでしょうが、特定の企業と関係を持たないこと。これはドラマでも出てきました。
さらに重要なことは、
不良品を作る企業が商品テストの結果として倒産しようとも、一切考慮しない。
その代わり、まともな企業にとっては成功のチャンスが与えられます。
公正な立場というものは、形骸化してはならないのです。
外面的な風景がルールに違反していないか、ではなくて、実体と結果がどうであったか、が検証されなくてはならない。
製品の性能を試験する制度があるのに、ウソをついたら処罰する法制度もあるのに、まともな製品が流通していなかった。ならば、メーカーはもちろん、制度に関った人々も責任を問われるべきだ。
少なくとも、原因を解明して、問題点を無くさなければならない。
そういう意見もあるのですが、これは少数派なのかな。
皆さんはどう思われるでしょう。
広い意味のコンプライアンスの問題として考えてみました。
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