「風営法の研修」と言ったら、どんな内容をイメージされるでしょうか。
一般的には、「風営法のルールの解説」をイメージされるでしょう。
風営法はこうなっています。という条文の解説をよろしく、とよく言われます。
しかしながら、そんなことはネットで調べればわかるでしょうし、関係資料はお店に備えていますよね。
「いや、うちの社員はそんなの読んだりしてませんよ。やっぱり専門家に教えてもらわないと・・・」
なるほど確かに、研修の際、参加者の皆さんに共通するのは、<ほとんど全員が条文を見たことがない>と答えること。
「難しい文章なんて読めませんよ。」と。
そうですか。それで解説書というものが必要で、もっとたくさんの文章を読ませてしまうんですね。
条文のほかに解説書も読まなければならない。。。
で、読んで理解できましたか? そもそも、読みました?
これやっていいですか?ダメですか?
それだけは刷り込まれています。
そして、違法ではないのに恐れたり、本当は違法なのに堂々とやっていたり。
行政は法令を見て指導しています。
解説書なんて見てません。そして、「解説書どおり」ではなかったりします。
権力は法令で動くのです。
だから、こっちも法令を条文で見ておかないと、イザ、というときに失敗します。
条文を中心に理解した方が、目に映る文字数は少なくて済みます。
必要な時に確認すればよいのです。暗記はやめましょう。
その代わり、私が言いたいことをきちんと理解してもらいたい。
それは暗記ではなく、コンプライアンスの現実と、それへの接し方。
これをご理解いただくには、それなりに時間がかかりますが、意味はあります。
私が言いたいことはたくさんありますが、それらは次のことを前提にしています。
<人はルールを完璧に守ることはできない。>
<ルールの解釈はいろいろあるし誤解もされる。>
<ルールを守るだけでは自分を守れない。>
このような現実を踏まえて、「ならばどうする?」という話をしています。
ただし、一般公開のセミナーでは本音を言いにくいので、なるべく閉鎖された空間でお話ししたいです。
2017年07月24日
風営法の条文を読ませない人々
posted by 風営法担当 at 11:47
| 風営法一般

