パワハラやセクハラは企業の人材確保に深刻な影響を及ぼしますが、ようやくそのあたりのことが注目されはじめたのでしょうか。
ハラスメントが発生しやすい会社では、法令違反リスクも比例して高いと考えています。
特に気になっている無承認変更の摘発事案では、内部通報が端緒となったケースが少なくないのではないか、とも思いますが、内部通報とハラスメントとの関連性も気になっています。
ですので、最近はハラスメント対策と法的リスクをミックスした研修を行うようになりました。
いずれも「時代の変化への対応」という深刻なテーマを含んでいますので、ハラスメントもコンプライアンスも、まとめてしまった方が話が早いのです。
しかし、ハラスメント研修を実施したところで、それまでの気分を変えるつもりのない人がたくさんいるのであれば、改善を望めません。
それどころか、多数を占める「静かな人たち」が、ハラスメント研修を受けたことによって、よりいっそう縮こまってしまっては、かえって逆効果です。
ハラスメント研修は◎×式の、つまり、「これはやっていい。これはダメ。」みたいな内容では弊害が多いのです。
ハラスメントは相手の受け取り方によっていろいろですから、私自身もハラスメントをしてしまう可能性に注意しなければなりません。
ハラスメントを未然に防止するのも結構ですが、相手の本音を聞いて素直に反省することの方が、よほど現実的だと思います。
つまり、本音を言いやすい雰囲気作りが理想ではありますが、これは容易なことではありません。
ハラスメント対策もコンプライアンスと同様、計画的に、長期的な視野で実施することをお勧めします。
当分は、ホール業界向けのハラスメント研修に力を入れますので、お気軽にお問合せいただきたいです。
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