2020年10月12日

不良でけがれた職業!?

第一条 この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。

風営法第一条の「目的」を抜粋しました。

ここでは「善良の風俗」とか「清浄な風俗環境」という言葉が使われています。

善良」の反対語は「不良

清浄」の反対語は「不浄

よって、風営法の規制を受ける営業は「不良」又は「不浄」ということなんですかね。

では、何が「」で何が「」なのか。

ちなみに、「」は「けがれていない」という意味だそうですが、「けがれ」ってなんだろう。

けがれ」については、私が長年気にしていたテーマではありますが、そのことは別の機会にするとして。

つまり、風営法の規制の根幹には、道徳的な「」と土俗的な「ケガレ」の概念が前提として存在しているわけです。

職業を「不良」又は「不浄」という理由で制限することは差別にあたるのか。

もしこれが「不当な差別」になるのなら、風営法制度そのものの存在意義が、少なくとも性的サービス営業については疑われます。

今朝のワイドショーでは性風俗店に給付金を支給することの是非が議論されていました。

経済的に困窮している人々を支援するにあたって、職業で区別していいのか?

というテーマですね。それを言うなら、風営法そのものについて議論してもよいのじゃないか。

届出をしている店は不利益を受け、無届で違法なマッサージ営業をしている店は「風営法に無関係」という理由で支援を受けられる。

そういう不公平はできれば「ない」方がよいのですが、なかなか難しい業界ではあります。実態を把握しにくいですからね。

行政改革や規制緩和も話題になっているし、そろそろ根本的に見直しを議論してもよい季節になってきているのかな。

今、風営法をゼロから作り直したら、どんな制度になるのだろう?

そんなことも妄想しています。
posted by 風営法担当 at 14:08 | 風営法一般