2021年03月08日

この世は法令違反に満ち溢れているのに

「私の今後についてお話しします」

https://logtube.jp/entertainment/93604

例の機動隊に踏み込まれた新宿歌舞伎町のキャバクラの話です。

経営者である女性の謝罪動画が作られ、続いてまた本音を語る映像がアップされています。

これを見ますと、世間の注目は「時間外営業」に向いてしまうんですね。

コロナ対策で時短営業を要請されているという特殊な時期なので、そういう思いになってしまうのは自然なことでしょう。

一方で、今回の映像で経営者の女性が語っている話を聞いた私の感想は。

「そうそう。そうなんだよね。」

です。

<時間外営業は他の人もやっている。>

そうです。コロナ禍でなければ、それがフツーであり現実です。

そして時間外営業は行政違反であって、比較的に軽微な違反です。

<たちしょんべんみたいなもの。>

なるほどね。

<深夜営業をしなければ普通はやっていけない。>

それもそう。だから彼女の話は、私にとっては<この業界における当たり前>のこと。

そして、

「深夜営業をしてもいいよと国が言ってくれれば〜」

そうですよ。風営法を変えたらいいですよ。

私も風営法の改正について日夜考えています。

でもですね。
いまフツーに風営法の規制下で営業している人でも、風営法に疑問を持っている人はほとんどいなくて、

<風営法改正なんて他人ごと。どうてもいい話。>

です。

私が飲食業界の団体の方々とかに、
「風営法について改正したい点はない?」

と聞いても、まあー、どうでもいい的な対応ですよ。

だから、この女性の話を聞いて、「そうだね。よく気がついたね。」と思います。

世間一般の方にとっては、

<法令違反の言い訳なんかしやがって>

ってことでしょう。

そうですね。たしかに法令違反は悪いことです。

でもね。この世の中には、そんなに単純には白黒はっきりできない部分があるのですよ。

そこで必死に働きながら誰かを守っている人がいる。

そのことは、この事件を担当した警察の方々はようくわかっておられる。

本当に問題だったのはどこだったかも。

この話。私のコンプライアンス研修を受けた方は理解できたはず。

よく見つめてみれば、この世は法令違反に満ち溢れています。

この女性の本来の問題点は、

<警察の立入りを拒否することがどれほど大きなリスクであるかを理解できる人>

に店を任せていなかった。又はそういったことを無視できる人とかかわっていたという点にあるのではないか。

ホール業界の皆さんにとっても他人事ではないと思いますよ。

法的リスクを的確に計算できる人を配置していますか?

できていませんよね。そのことをまだ気がついておられない。

まずは経営者の方々からです。踏み込まれてからでは遅いのですから。
posted by 風営法担当 at 18:52 | 風営法一般