2011年04月26日

「都民の皆様へ」というメッセージ

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/tomin.htm



石原都知事の四期目を迎えての都民へのメッセージです。



石原さんらしい率直な文章ですが、言葉遣いが生々しく、これが本当に都知事から都民へ向けたメッセージなのかと、一瞬目を疑ってしまいました。



都民の文化的価値観に対し、知事という立場を超えて積極的に働きかける政治家というのは、今どきちょっと珍しいと思いますし、これはこれで評価されてもよいと思いますが、世論をあおっているという一面もあります。



その内容について私はある種の共感を持てる体質ではありますが、この思想をもとに、実際に現状を変えることができるでしょうか。

「皆が我慢すればよい」、というのは政策ではなくて「願い」に過ぎません。

その願いを受け入れた人だけが、損をし犠牲となるような状況であれば、その願いに共感した人々の鬱憤がたまり、やがてその鬱憤が一部の集団にぶつけられてゆくことは社会現象としてよくあることです。



政策に関わる人が、特定の集団や業界を槍玉に挙げているようでは、公正で長持ちするルールを作ってゆくことは期待できないと思います。

そういう意味では、純粋に政策のためというよりは、世論作りのためのメッセージなのだと思います。



一方で、鬱憤晴らしの対象になる集団にも、確かにそれらの業界に特有の何らかの問題があると思いますし、そこをどうにかする自助努力が必要です。

少なくとも、今回のメッセージの内容が今後の東京都の政策立案の方向性を指し示しているわけですから、パチンコ業界に対する風当たりは相当覚悟せざるをえないでしょう。



最後に次のような一文がありました。

「みんなで、自分をもう少し折って節度のある、わがままを通さない、我欲を張らない、倹約と言いませんが、もっと地道な生き方というものを本気で考えて行かないとだめだと思います。」



ごもっともではありますが、個人レベルならともかく、これを今の経済界において実践することは大変難しいことですし、先進国でこれを実践できている国というものを私は知りませんし、ましてP店業界で受け入れられるものでしょうか。



こうなってくると、もはや経営者の価値観や資質の問題になりましょう。

P業界は、ここでの対応を誤ると文化的な溝を作ることになりかねません。

フト、そんなことを考えました。

このあたりのことは、いずれ書いてゆこうと思います。


posted by 風営法担当 at 15:12 | TrackBack(0) | その他
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