2012年04月13日

ホール業界の行方について思う

パチンコ業界ほど、行政の動向に影響を受けやすい業界も少ないでしょう。
行政の動向とはつまり、法令の改正や解釈の動向を主に指します。
ホール業界の皆さんの中には、最近の傾向を見て漠然とした不安を抱いている方もおられるでしょう。

業界の未来を考えても当然ながら私などには良くわかりません。
ただ、今の社会全体の様子を眺めてみれば、ある程度の方向性はおおよそ決まってきます。
ではいったい、どのような方向へ向かうのか。

それは「当たり前の状態へ」ということです。
何が「当たり前」なのか。
それは「法的な当たり前」ということであって、より具体的に言えば、「風営法を守り、刑法を守る。」
ただそれだけのことですが、「業界の常識」とはまったく別のものです。

特別扱いをされているとき、人は誰しも特別扱いを「特別」とは思わないものです。
貴族だったときの貴族。
武士だったときの武士。
金持ちだったときの金持ち。
若かったときの自分。
特別扱いされていることに疑問を持ちはしません。

しかしながら、個々の意識とはまったく無関係に世の中と時間は流れてゆきます。
やがてパチンコ業界における特殊性などというものはきれいサッパリ流されてしまうでしょう。
パチンコ業界に限らず、社会全体が国際的な意味での「当たり前」という磁力の影響を受け、ぐるぐる旋回しながら渦の中心へと少しずつ引き寄せられているのです。
この渦の中から逃れようとあがいても、結果として悪あがきということでしかありません。

ホール企業を船にたとえるなら、未来には二つの道があります。
あがいて疲れ果て、やがて荒波に砕け散ってしまうか、「当たり前」の渦の中心へ自らすすんで飛び込み、その向こうにある「当たり前」の世界で新たな航路を取るのか。

もっとも、私がすすめるのは「当たり前の企業の道」です。
今までがどうだったなんてことはきれいさっぱり捨ててしまって、社会全体に受け入れられる商売を堂々とやったらよいでしょう。

私どもが行うコンプライアンス支援も、当たり前の企業が当たり前の判断をできる環境になっていただけるよう支援することが目的であります。
世の中全体をよく見つめ、総合的かつ柔軟に判断していただきたい。
社会から納得される行き方をして、ご自身も納得ゆく道を歩んでいただきたい。

それは意思があればできることであって、困難であるかもしれませんが複雑な話ではありません。
当たり前のことをきっちりやっていただく。
もったいないことはやめていただく。
私がセミナーでたまに取り上げる「攻めのコンプライアンス」とは、そういう趣旨のものです。
posted by 風営法担当 at 19:37 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場