2012年05月16日

広島ホテル火災を見て思う 〜 内側からの板張りのこと

宿泊客7人がお亡くなりになった火災ですが、ニュース映像でみる限りではラブホテルのように見えます。
もともと窓だったであろう部分には、内側から板が張られており、消火活動の妨げになったとのことです。

風俗の世界では珍しくも無い光景ですが、あの窓の様子を見て私が思い浮かべたのは、ラブホテルではなく、風俗営業の2号営業の店の窓のことです。

風俗営業の構造設備基準の中に、
「客室の内部が当該営業所の外部から容易に見通すことができないものであること。」
とあります。
客室に外部から見通せるような窓があれば、許可申請時の構造検査をパスできません。
よって、カーテンで外から見えなくすればよいという解釈もありますが、ある地域では、「内部から板を張らなければダメ」と指導していることがありました。

「カーテンならいつでも開放できるから、構造設備基準の脱法行為を行えるじゃないか。」とのこと。
なるほど、風営法としてはその方が「確実な法令遵守」になるかもしれませんが、火災が発生したときにはどうなのかということは、以前から少し気になっていました。

それが建物の1階ならばともかく、2階ならどうなのでしょう。
このような基準が存在する理由は、子どもなどが風俗営業所の中を見れてしまうのはいかがなものか、という配慮によるのだと思います。
では、建物の2階より上にある営業所についてはどう考えればよいでしょう。
通りかかりの子どもからは見えませんが、近所のマンションからは見えてしまう、ということがあり、悩ましい問題です。
階があがるほど、火災発生時の危険性は大きくなります。

出火後の避難のしやすさや消火のことなどを考えると、板を張らないでカーテンや遮蔽シートなどを使用する方がよいと思うのですが、風俗営業許可の検査の際には、「それではイカン。」という指導をする地域もあります。
しつこいですが、これは消防でなく風営法の話です。

あるケースでは、厨房の窓まで板張りを要求されたことがありました。
これって大丈夫かしらと思って、「カーテンとかシートではダメですか?」と暗に再考を促したこともありますが、受け付けてもらえませんでした。

さて、こういった店で火災が発生して犠牲者が出たとしたら、妙なことになりはしないかと思いました。
フト、そんな未来を想像をした人は、私だけでしょうか。
しつこいですが、これはホテルでなく、2号営業の話です。

posted by 風営法担当 at 21:00 | 風営法一般