2012年08月29日

広告規制の条文を確認してみよう

関係者の皆様へは、7.20警察庁通知の速報を流して以来詳細なお知らせを出せておりません。
その後の状況が錯綜していて、どのように伝えればよいか判断がつきにくい状況ではあります。

すでに広告規制に関して指示処分が出ている地域もあります。
AKBについて、どのように広告したものか悩んでおられるホールさんも多いでしょう。

こういった状況ではありますが、肝心の広告規制について「法令上の根拠条文を眺めたこともない」という店長さんも珍しくない状況なので、ここで簡単に要点のみ解説しておきたいと思います。

行政では、「広告・設備等規制」という言葉を使っています。
「設備等」という言葉が含まれるのは、広告宣伝を規制できる根拠法令が二つあるからです。

 A 広告及び宣伝の規制(風営法第16条)

 B 営業所の構造設備の維持義務(風営法第12条)

Aは広告宣伝方法に関する規制であり、Bは構造設備に関する規制です。

Aの規制根拠は風営法の以下の条文です。

◎風営法第16条
 風俗営業者は、その営業につき、営業所周辺における清浄な風俗環境を害するおそれのある方法で広告または宣伝をしてはならない。

「営業所周辺」とありますが、行政では「営業所の内外を問わず、看板、のぼり、ビラ、新聞折り込みチラシ等の利用」も、この条文による規制対象となる広告宣伝にあたると解釈しています。

一方、Bの規制根拠は以下の条文です。

◎風営法第12条
 風俗営業者は、営業所の構造及び設備を、第四条第二項第一号の技術上の基準に適合するように維持しなければならない。

◎技術上の基準 国家公安委員会規則第8条
二 善良の風俗又は清浄な風俗環境を害するおそれのある写真、広告物、装飾その他の設備を設けないこと。

広告物だけでなく、写真や装飾など設備全般について規制していますが、あくまで「営業所内部の構造設備」に限られます。

このように、AとBとでは、規制の対象が若干異なる部分があり、しかし、おおむね同じ範囲をカバーしているようにも思えます。

この二つの風営法の条文について理解するだけでなく、都道府県条例における遵守事項についても配慮が必要です。

たとえば上記A及びBの規制対象の中に、TVやインターネット上の広告や番組等は含まれていないのだとしても、都道府県条例には違反しているということがありえます。

たとえば大阪府の条例では、
「著しく射幸心をそそるような行為をし、又はさせないこと。」
という遵守事項がありますが、TVやネット上のコンテンツがこれに違反する可能性を考えねばなりません。

さて、風営法のAとBの話に戻りますが、Aでは、

「清浄な風俗環境を害するおそれのある方法」で広告宣伝を行えば法律違反です。

Bでは、

「善良の風俗又は清浄な風俗環境を害するおそれ」のある設備を設ければ法律違反です。

この文章をようくご覧ください。

「善良・清浄」という形容詞があり、「風俗環境」という客観的に評価しがたい言葉があり、これらを「害するおそれ」があれば、つまり「害する可能性」があれば、法律違反なのだ、ということが書いてあります。

実際に害していなくとも、害する可能性がちょっとでもあれば法律違反なのだということです。
それを判断するのは、現実として指導取締りにあたる行政庁ということになります。

条文をよく読めば、「そういうこと」がわかるはずです。
もっとも基本である「そういうこと」がわかったうえで広告宣伝をご判断いただきたいと思います。

さて、いずれ都内で小規模な勉強会を開催しようと思います。
本当に風営法を理解したいと思う方々のみを対象にしたいと考えておりますから、「答えを聞きたいだけ」という方でなく、「意見を言いたい」又は「考えたい」という方のみにご参加いただきます。
そういう方々でないと、私達も「ここだけの話」はしにくいのです。

詳細はいずれ掲載いたします。



<追加情報>
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☆のぞみ総研 風営法勉強会 「ここだけの話」 参加者募集のお知らせ
http://fuei.sblo.jp/article/57915297.html

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posted by 風営法担当 at 11:39 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場