2014年02月13日

パチンコ依存の問題について感じたこと

パチンコ依存症に陥っている人に対する私の勝手なイメージですが、たくさん借金していて大負けしたときに逆切れするような人かなと、なんとなく想像していたのですが、どうもそういうことではないようです。

昨日、PSKKAI総研が主催するセミナーで、NPO法人リカバリーネットワークと、久里浜医療センターの方々の講演とパネルディスカッションを聞くことができました。

ホール業界でこのように講演されるのは始めての機会だったとのこと。
日夜、患者に接している専門家の意見は、私の勝手な予想とはかなり違う内容でして、のめりこみ問題の奥深さと難しさが少しわかったような気がしました。

一人で悩みを抱え、罪悪感から誰にも相談できないでいる人が、電話相談をきっかけに新たな道を選べるようになったことは、業界にとって大きな進歩だと思います。

いろいろな事例について説明されましたが、最もショックだったのは、16歳くらいからホールに出入りするようになり、2年くらいで重症化してしまうケースがあるという話でした。

18歳未満の客は立ち入り禁止のはずなのに、実際にはそのようなケースがあるのだとすると、これは無視できない話です。

年少者の立ち入り防止策については私もあれこれ考えるのですが、「どうせ違反処分にはならないでしょ」という声を聞くと、「うーん」と悩んでしまいます。

風営法では青少年保護は優先順位が高いのですが、それは1号から6号までの話で、パチンコ店の場合はうっかり年少客が入っても厳しい処分は受けないだろうという発想は、無くも無いのです。

もともと年少客を相手にしたいはずが無いホールにとって、今以上に防止策を強化する気にはなりにくいのかもしれませんが、のめり込み問題と絡んでしまうとなると、やはりしっかりやっていただくことは重要なのだと思います。

さらには、重症化対策としてホール従業員への教育も今後重要なテーマになるでしょう。
お客様ののめりこみを予防するほか、従業員自身の予防の意味もあります。

パチンコにのめり込みやすい従業員は社内不正に関わってしまう危険性も高い、という話もでました。

重度の「のめり込み」の背景には、その人自身が抱える個人的な問題があって、たまたまパチンコが重症化の引き金になっているという話もありました。
だからと言って、ユーザーの個人的責任で済ませてしまうことはできません。

ホール事業者として、どのようなお客様に来店していただきたいか、裏を返せば、「このような場合には来ないでください。」というようなホール企業としての意思を示すことも、コンプライアンスとして重要だと思います。

これは理想主義で言っているのではなく、ホール営業が社会にとって意味のある存在として認識され、お客様が安心して堂々とホールに足を運べる環境を作るために、重要な視点ではないでしょうか。
つまり、そのようにした方が長い目で見れば「おトク」だと思うのです。

依存症問題は消費されるお金の多寡とは必ずしも関係しません。
毎月2万円くらいの遊びでも、大きな問題として抱え込んでしまうお客様がいるという話でした。
そういうお客さんを取り込んでホールが得られる利益がどれほどのものか。

金額に関係なく、「やめたいのにやめられない」ことが問題なのですね。
パチンコ依存症問題には一般的なイメージとは違う要素があると思ったので、もっと多くの方々に聞いてもらいたい内容でした。

忘れないうちに思ったことブログに残しておきたいと思ったのですが、私の勘違いが含まれていたら申し訳ないです。



posted by 風営法担当 at 20:56 | パチンコ・ゲームセンター・遊技場