2017年03月23日

客が店の外で捨てたゴミなどを放置したら指示処分

弊社の風営法関係法令資料集東京都版の最新版では、すでに反映しておりますが、東京の風営法施行条例では、昨年の改正で風俗営業者の遵守事項の最後に一つ追加がありました。こんな規定です。

(風俗営業者の遵守事項)
第七条 風俗営業者は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
8 営業所の周辺において客が投棄したと認められるごみ又は排せつ若しくは吐しやしたと認められる物を放置したままにしないこと。
以上

つまりですね、お客さんが店の周辺でゴミを捨てた、排便した、ゲロを吐いた場合には、それを放置していたら条例違反ということです。

特定遊興飲食店の遵守事項が定められて、その影響で盛り込まれたとのことですが、深夜営業に限定されていませんし、東京オリンピックを念頭に置いたものかもしれません。

こんな規定がなくとも、お店の前や駐車場で発見したら、すぐに掃除なさると思いますが、「営業所の周辺」ってどこまでなんでしょう。

保全対象施設との関係で規制する場合には、最大「100m」が思い浮かびます。

営業所から100メートル以内と言われると、かなり厳しいですね。

店舗型性風俗なら200M。無理でしょ。。。

もし、ホールで配ったティッシュやらウチワやらチラシやらが、店から50メートル離れているところに落ちていたとしたら、ホールは気が付くでしょうか。

「これは昨日おタクの店の客が捨てたんだよ。昨日知らせたじゃん。違反だね。」

うーん、なかなか難しいことだと思うのですが、近隣の皆様に迷惑がかからないよう定期的に「営業所周辺」を巡回したものか。

「じゃあ、周辺って何メートル?」

ってなりますよね。でも、すみません、やたらと言えないです。

「放置」がダメなんですよね。つまり、わかっていて、ほうっておいた。

ならば、そういった「モノ」があると認識したら、速やかに掃除する。
たとえば、近隣の方からお知らせがあったら、すぐに動く。

そういうことでいかがでしょう。











posted by 風営担当 at 11:17 | 風営法一般

2016年03月18日

深夜における客の迷惑行為を防止するための措置などについて

平成28年6月23日以降において、風俗営業者が深夜0時を過ぎて営業する場合に行うべき措置がというものがあります。

昨年の風営法改正によって風俗営業者の行うべき業務が増えたということです。
風俗営業の全ての種別(新1号から5号全部)が対象ですが、夜0時以降に営業している営業所のみが対象です。

例えば、条例で定められた地域においては、深夜1時まで営業できるケースが場合がありますし、祭礼など特別な事情のある日にも、条例によって定められた時間帯においてえ(極端な場合は朝まで)営業できる場合があります。

そのようなケースが比較的多めである営業としては、改正後風営法における風俗営業1号(キャバクラなど)がありますが、パチンコ店やゲームセンターでも、ありえなくないです。

深夜0時以降の営業が合法であったとしても、その時間帯における営業に際して、「客の迷惑行為を防止するための措置」と「苦情の処理に関する帳簿の備付け」を行わなければなりません。

もしこれらを怠っていた場合には、行政処分の際の量定は「D」ランクとなります。
原則として指示処分相当ではありますが、処分は処分です。

警察職員による営業所に立入の際には、従業者名簿の不備で指示処分となるケースが多いですが、深夜0時以降に営業することがありうる営業所においては、「苦情処理簿がないですね。指示処分です。」などと言われてしまうかもしれません。

深夜0時以降に立入された場合には、もっといろいろ言われるでしょう。

なお、この改正においては風営法第13条が重要なので、以下に改正後の条文を記載します。

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◎風営法(改正後の)
(営業時間の制限等)

第十三条  風俗営業者は、深夜(午前零時から午前六時までの時間をいう。以下同じ。)においては、その営業を営んではならない。ただし、都道府県の条例に特別の定めがある場合は、次の各号に掲げる日の区分に応じそれぞれ当該各号に定める地域内に限り、午前零時以後において当該条例で定める時までその営業を営むことができる。
一  都道府県が習俗的行事その他の特別な事情のある日として当該条例で定める日 当該事情のある地域として当該条例で定める地域
二  前号に掲げる日以外の日 午前零時以後において風俗営業を営むことが許容される特別な事情のある地域として政令で定める基準に従い当該条例で定める地域

2  都道府県は、善良の風俗若しくは清浄な風俗環境を害する行為又は少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため必要があるときは、前項の規定によるほか、政令で定める基準に従い条例で定めるところにより、地域を定めて、風俗営業の営業時間を制限することができる。

3  風俗営業者は、第一項ただし書の場合において、午前零時から同項ただし書に規定する条例で定める時までの時間においてその営業を営むときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、客が大声若しくは騒音を発し、又は酒に酔つて粗野若しくは乱暴な言動をすることその他営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼすことがないようにするために必要な措置を講じなければならない。

4  風俗営業者は、第一項ただし書の場合において、午前零時から同項ただし書に規定する条例で定める時までの時間においてその営業を営むときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、営業所ごとに、苦情の処理に関する帳簿を備え付け、必要な事項を記載するとともに、苦情の適切な処理に努めなければならない。


以上
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赤字の部分が重要です。
そして、これらに関して具体的にどうすればよいか。
それは風営法施行規則で定められています。次のとおりです。

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◎風営法施行規則(改正後の)

(深夜における客の迷惑行為を防止するための措置)
第二十七条  風俗営業者は、法第十三条第三項の規定により深夜において同項の措置を講ずるときは、次に定めるところによらなければならない。
一  営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼしてはならない旨を表示した書面を営業所の見やすい場所に掲示し、又は当該書面を客に交付すること。
二  営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼしてはならない旨を客に対して口頭で説明し、又は音声により知らせること。
三  泥酔した客に対して酒類を提供しないこと。
四  営業所内及び営業所の周辺を定期的に巡視し、営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼす行為を行い、又は行うおそれのある客の有無を確認すること。
五  前号に規定する客がいる場合には、当該客に対し、同号に規定する行為を取りやめ、又はこれを行わないよう求めること。
2  風俗営業者は、法第十三条第三項の規定による措置が適切に講じられるようにするため、当該措置について、従業員に対する教育を行い、又は営業所の管理者に当該教育を行わせなければならない。

(苦情の処理に関する帳簿の備付け)
第二十八条  法第十三条第四項に規定する苦情の処理に関する帳簿には、次に掲げる事項を記載するものとする。
一  苦情を申し出た者の氏名及び連絡先(氏名又は連絡先が明らかでない場合は、その旨)並びに苦情の内容
二  原因究明の結果
三  苦情に対する弁明の内容
四  改善措置
五  苦情処理を担当した者
2  前項の帳簿は、当該帳簿に最終の記載をした日から起算して三年間保存しなければならない。

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ご覧のとおり、やるべき事がかなりたくさんあります。
帳簿の書式や店内表示サンプルはいずれ警察から配布されるのではないかと推測されるので、弊社で独自の書式を作らないでおりますが、もし参考となるものが行政から配られたら作ろうと思います。

これはけっこう重要な変化だと思いますので、夜0時を過ぎて営業している風俗営業者の皆様には、重々ご注意いただきたいです。





posted by 風営担当 at 18:23 | 風営法一般

2015年09月29日

「風営法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令案」等に対する意見の募集について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=120150015

長いタイトルになってしまいました。

要するに、来年2016年6月頃に施行される改正風営法に関係して、関連する政令や規則等が改正されるので、その改正案についての意見募集であります。

特定遊興飲食店だけでなく、深夜に営業される場合には風俗営業についても、さまざま新しい措置を行う義務などが増えましたし、書式も若干修正が必要になります。

風営法の法令集を管理している私としては、法令改正に対応して条文を修正する作業がゾッとするほど辛いですが、風営法のセミナーをしている身としてはやむをえません。

一つの思うのは、このとおり風営法はこれまでより広く、そして細かくなって、様々な営業に影響してきているので、パチンコ営業に限らず、飲食業界でも風営法の規制はきちんと理解しておかないと、怖いことになるということです。

ですので最近は、遊技場に限らず、風営法や業界特有の諸法令について、コンプライアンスセミナーを実施しております。

なお、パチンコ業界向けでは、10月15日には大阪で、10月30日にはJAMCAとしてコンプライアンスセミナーを実施しますし、年末には業界団体主催で都内でも行う予定です。(詳しくはこちら

一方では、一般企業向けのコンプライアンスセミナーも実施しています。
これは一般コンプラアンスに関するもので、著作権など身近な法律問題を事例にしつつ、「本当のコンプライアンス」について考えていただく内容でして、「法律大嫌い」という方々には非常にウケが良いセミナーであります。

余談が過ぎました。。。





posted by 風営担当 at 10:37 | 風営法一般

2015年05月08日

標準処理期間について思う

風営法とコンプライアンスの伝道師が本業になってきてはいますが、一面では行政書士でもある私。
ホール営業の風営法手続で一番重要なのはスケジュール管理です。

「何月何日グランドオープンだからよろしく。」

と、いきなり言われて取り掛かることもあるのですが、正直なところ、私にとってこれほど心労の重なる仕事もないのです。元々無理なスケジュールも珍しくありません。

そりゃ、一日でも早く、しかもギリギリでというご要望ですから、胃が痛くなります。
私は予言者じゃありませんから、未来のことは保証できませんよ。

そこでキーワードになるのが標準処理期間。
行政手続法にのっているこの言葉の意味は、言葉のとおり行政手続きにかかる「標準的」な処理の日数です。

つまり、手続にかかる処理期間の目安を意味しており、行政手続法では、行政庁がこれを公(おおやけ)にしなければなりません。

実際にはオオヤケになどなってはいないことが多いですが、一応そういう考え方はあるにはありまして、それについて「土日祝祭日を含めるのかどうか。」といったことなどは、さらに重大な意味を持つことであります。

行政さんも処理日数については辛いところがありますが、風俗営業の許可が出るまでの日数について、「早ければ30日、遅ければ70日かも。」などといった案内は、あまりしたくないものです。

でも、そういうふうに言わざるを得ない局面もあります。
手続の流れは都道府県によって異なるところがあって、関東の私が関西の同業者と話をすると、驚くことがたくさんあります。「温度差」どころの話ではないのです。

21世紀にもなって、手続の合理化簡素化もいっそう促進されるべきところ、実態としてはいかがなものでしょう。風俗営業を許可するのに90日かかるという話も地域によってはあるのですが、どうしてそんなに時間をかけるのか。

一方で、リニューアルオープンの場合に変更承認をいただくまでの期間がどうなるか、といったことも、かなり気になります。こちらはもともと「短い」ですから。

標準処理期間はあくまで「標準」。でも、ほかに頼りにできるものもないのです。


◎行政手続法
第六条  行政庁は、申請がその事務所に到達してから当該申請に対する処分をするまでに通常要すべき標準的な期間(法令により当該行政庁と異なる機関が当該申請の提出先とされている場合は、併せて、当該申請が当該提出先とされている機関の事務所に到達してから当該行政庁の事務所に到達するまでに通常要すべき標準的な期間)を定めるよう努めるとともに、これを定めたときは、これらの当該申請の提出先とされている機関の事務所における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない。



posted by 風営担当 at 18:21 | 風営法一般

2015年03月13日

加重処分は取り消し請求可 というニュース

最高裁判決でパチンコ業界が関係するのは珍しいことです。
とは言っても、風営法の解釈に直接関わる話ではありません。

風俗営業者が営業停止処分の取消を求める訴えを起こしたところ、一審二審ともに門前払いをしたので、最高裁に上告した結果がこの判決だと思われます。

http://www.sankei.com/affairs/news/150303/afr1503030033-n1.html

すでに営業停止期間が終わっていれば、裁判をやっても意味がないので、営業停止処分の妥当性は審理しませんという判決に対して、最高裁は「営業停止期間が終わったとしても、その後類似の違反をしたときに、通常より重い行政処分を受ける可能性が高まるのだから、営業停止処分を取り消すことの意味がある、という判断です。

このように、一度行政処分を受けた後でさらに重い処分を受ける事由を処分加重事由といいます。
詳しくは警察庁のサイトでダウンロードできますが、ちょっと読みにくい内容です。

そもそも、営業停止期間が過ぎていたら、その行政処分の妥当性を裁判所で判断してもらいない、という一審二審の判決の方に驚いてしまったのですが、司法の常識ってそんな程度でしたっけ。

最高裁の判決はある意味で当たり前の判決ではないかと感じたのですが、いかがでしょう。
処分加重事由についてはまたいずれ。



posted by 風営担当 at 10:53 | 風営法一般