2017年08月24日

国が喫煙室設置の飲食店に助成 というニュースについて思う

こんなニュースがありました。

喫煙室設置の飲食店に助成、国が工事費半額負担
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170823-00050071-yom-pol

受動喫煙対策の予算を前年度比5倍の55億円にして、その一部が助成金の予算に充てられるのだとか。

厚労省の正式発表かどうかわかりませんが、飲食店が喫煙室の設置に前向きなはずがないので、そのテコ入れとしての助成金なのでしょう。

詳しいことはわかりませんが、上限200万円で半額負担。
これで喫煙室の設置がどの程度促進されるものでしょうか。

私が見ている風景では、飲食業界は厳しい。
小規模店では半額でも負担は容易でないでしょうが、それでもないよりはマシなのか。

なお、風俗営業、深夜酒類提供飲食店、特定遊興飲食店においては、喫煙室設置に伴い客室の範囲が変わってしまう場合は構造設備の変更承認手続きが必要となります。

行政書士さんは仕事が増えてうれしい話なんでしょうか。
いやいや。飲食店の変更承認なんて、とっても面倒な手続きなので、好んでやりません。

変更の前後でどう変化したかを矛盾なく説明する図面を作るのは簡単ではないのです。
新規に許可を取る方が、よほど気が楽だったりします。

では行政サイドとしては・・・。
無承認変更は逮捕罰金もよくある重大違反ですから、こちらもある意味で稼ぎ場になるかもしれませんが、変更承認手続きでは現地調査もするし、面積変更のチェックも面倒。

その前に行政指導もせねばなりませんが、指導されたお店はいきなり営業中断を迫られたりします。

もし喫煙室を作るなら風営法の手続の必要性も検討しましょう。
脅しじゃなく、本当に逮捕罰金となることが少なからずありますから。






posted by 風営担当 at 18:50 | 風営法一般

2017年07月24日

風営法の条文を読ませない人々

「風営法の研修」と言ったら、どんな内容をイメージされるでしょうか。

一般的には、「風営法のルールの解説」をイメージされるでしょう。
風営法はこうなっています。という条文の解説をよろしく、とよく言われます。

しかしながら、そんなことはネットで調べればわかるでしょうし、関係資料はお店に備えていますよね。

「いや、うちの社員はそんなの読んだりしてませんよ。やっぱり専門家に教えてもらわないと・・・」

なるほど確かに、研修の際、参加者の皆さんに共通するのは、<ほとんど全員が条文を見たことがない>と答えること。

「難しい文章なんて読めませんよ。」と。

そうですか。それで解説書というものが必要で、もっとたくさんの文章を読ませてしまうんですね。

条文のほかに解説書も読まなければならない。。。
で、読んで理解できましたか? そもそも、読みました?

これやっていいですか?ダメですか?
それだけは刷り込まれています。

そして、違法ではないのに恐れたり、本当は違法なのに堂々とやっていたり。

行政は法令を見て指導しています。
解説書なんて見てません。そして、「解説書どおり」ではなかったりします。

権力は法令で動くのです。
だから、こっちも法令を条文で見ておかないと、イザ、というときに失敗します。

条文を中心に理解した方が、目に映る文字数は少なくて済みます。
必要な時に確認すればよいのです。暗記はやめましょう。

その代わり、私が言いたいことをきちんと理解してもらいたい。
それは暗記ではなく、コンプライアンスの現実と、それへの接し方。

これをご理解いただくには、それなりに時間がかかりますが、意味はあります。

私が言いたいことはたくさんありますが、それらは次のことを前提にしています。

 <人はルールを完璧に守ることはできない。>

 <ルールの解釈はいろいろあるし誤解もされる。>

 <ルールを守るだけでは自分を守れない。>


このような現実を踏まえて、「ならばどうする?」という話をしています。

ただし、一般公開のセミナーでは本音を言いにくいので、なるべく閉鎖された空間でお話ししたいです。




posted by 風営担当 at 11:47 | 風営法一般

2017年05月12日

一斉立ち入りに遭遇

先日、川崎駅付近で辛いラーメンを食べようとうろついておりますと、警察と消防が風俗店に一斉立ち入りしているのに出くわしました。

夜6時頃。繁華街は微妙な緊張感に包まれておりました。

主にピンク系の店舗が対象となっていたようですが、風営法に無関係の客引きも条例違反で摘発されていたようです。

私服の警察職員に客引きしてしまった事案もあったようで、これだけで罰金と一発営業停止となりえます。

消防法の違反も多かったようです。こちらは避難経路の妨害などでしょう。

その後の報道では名簿の備え付け義務違反や年少者使用もあったらしいです。

55店舗に立ち入り検査を行い、風営法や消防法などで88件の違反を確認したとのこと。

パチンコ業界では「罰金」が他人事のようですが、同じ風俗営業でしばしば刑事罰が科されています。

ま、そろそろ罰金が他人事ではない時期が来るかもしれませんけれどね。いや、すでに来ています。

店長さんには、行政処分と刑事処分の違いくらいは、わかっておいていただきたいです。


posted by 風営担当 at 16:57 | 風営法一般

2017年03月23日

客が店の外で捨てたゴミなどを放置したら指示処分

弊社の風営法関係法令資料集東京都版の最新版では、すでに反映しておりますが、東京の風営法施行条例では、昨年の改正で風俗営業者の遵守事項の最後に一つ追加がありました。こんな規定です。

(風俗営業者の遵守事項)
第七条 風俗営業者は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
8 営業所の周辺において客が投棄したと認められるごみ又は排せつ若しくは吐しやしたと認められる物を放置したままにしないこと。
以上

つまりですね、お客さんが店の周辺でゴミを捨てた、排便した、ゲロを吐いた場合には、それを放置していたら条例違反ということです。

特定遊興飲食店の遵守事項が定められて、その影響で盛り込まれたとのことですが、深夜営業に限定されていませんし、東京オリンピックを念頭に置いたものかもしれません。

こんな規定がなくとも、お店の前や駐車場で発見したら、すぐに掃除なさると思いますが、「営業所の周辺」ってどこまでなんでしょう。

保全対象施設との関係で規制する場合には、最大「100m」が思い浮かびます。

営業所から100メートル以内と言われると、かなり厳しいですね。

店舗型性風俗なら200M。無理でしょ。。。

もし、ホールで配ったティッシュやらウチワやらチラシやらが、店から50メートル離れているところに落ちていたとしたら、ホールは気が付くでしょうか。

「これは昨日おタクの店の客が捨てたんだよ。昨日知らせたじゃん。違反だね。」

うーん、なかなか難しいことだと思うのですが、近隣の皆様に迷惑がかからないよう定期的に「営業所周辺」を巡回したものか。

「じゃあ、周辺って何メートル?」

ってなりますよね。でも、すみません、やたらと言えないです。

「放置」がダメなんですよね。つまり、わかっていて、ほうっておいた。

ならば、そういった「モノ」があると認識したら、速やかに掃除する。
たとえば、近隣の方からお知らせがあったら、すぐに動く。

そういうことでいかがでしょう。











posted by 風営担当 at 11:17 | 風営法一般

2016年03月18日

深夜における客の迷惑行為を防止するための措置などについて

平成28年6月23日以降において、風俗営業者が深夜0時を過ぎて営業する場合に行うべき措置がというものがあります。

昨年の風営法改正によって風俗営業者の行うべき業務が増えたということです。
風俗営業の全ての種別(新1号から5号全部)が対象ですが、夜0時以降に営業している営業所のみが対象です。

例えば、条例で定められた地域においては、深夜1時まで営業できるケースが場合がありますし、祭礼など特別な事情のある日にも、条例によって定められた時間帯においてえ(極端な場合は朝まで)営業できる場合があります。

そのようなケースが比較的多めである営業としては、改正後風営法における風俗営業1号(キャバクラなど)がありますが、パチンコ店やゲームセンターでも、ありえなくないです。

深夜0時以降の営業が合法であったとしても、その時間帯における営業に際して、「客の迷惑行為を防止するための措置」と「苦情の処理に関する帳簿の備付け」を行わなければなりません。

もしこれらを怠っていた場合には、行政処分の際の量定は「D」ランクとなります。
原則として指示処分相当ではありますが、処分は処分です。

警察職員による営業所に立入の際には、従業者名簿の不備で指示処分となるケースが多いですが、深夜0時以降に営業することがありうる営業所においては、「苦情処理簿がないですね。指示処分です。」などと言われてしまうかもしれません。

深夜0時以降に立入された場合には、もっといろいろ言われるでしょう。

なお、この改正においては風営法第13条が重要なので、以下に改正後の条文を記載します。

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◎風営法(改正後の)
(営業時間の制限等)

第十三条  風俗営業者は、深夜(午前零時から午前六時までの時間をいう。以下同じ。)においては、その営業を営んではならない。ただし、都道府県の条例に特別の定めがある場合は、次の各号に掲げる日の区分に応じそれぞれ当該各号に定める地域内に限り、午前零時以後において当該条例で定める時までその営業を営むことができる。
一  都道府県が習俗的行事その他の特別な事情のある日として当該条例で定める日 当該事情のある地域として当該条例で定める地域
二  前号に掲げる日以外の日 午前零時以後において風俗営業を営むことが許容される特別な事情のある地域として政令で定める基準に従い当該条例で定める地域

2  都道府県は、善良の風俗若しくは清浄な風俗環境を害する行為又は少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため必要があるときは、前項の規定によるほか、政令で定める基準に従い条例で定めるところにより、地域を定めて、風俗営業の営業時間を制限することができる。

3  風俗営業者は、第一項ただし書の場合において、午前零時から同項ただし書に規定する条例で定める時までの時間においてその営業を営むときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、客が大声若しくは騒音を発し、又は酒に酔つて粗野若しくは乱暴な言動をすることその他営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼすことがないようにするために必要な措置を講じなければならない。

4  風俗営業者は、第一項ただし書の場合において、午前零時から同項ただし書に規定する条例で定める時までの時間においてその営業を営むときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、営業所ごとに、苦情の処理に関する帳簿を備え付け、必要な事項を記載するとともに、苦情の適切な処理に努めなければならない。


以上
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赤字の部分が重要です。
そして、これらに関して具体的にどうすればよいか。
それは風営法施行規則で定められています。次のとおりです。

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◎風営法施行規則(改正後の)

(深夜における客の迷惑行為を防止するための措置)
第二十七条  風俗営業者は、法第十三条第三項の規定により深夜において同項の措置を講ずるときは、次に定めるところによらなければならない。
一  営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼしてはならない旨を表示した書面を営業所の見やすい場所に掲示し、又は当該書面を客に交付すること。
二  営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼしてはならない旨を客に対して口頭で説明し、又は音声により知らせること。
三  泥酔した客に対して酒類を提供しないこと。
四  営業所内及び営業所の周辺を定期的に巡視し、営業所の周辺において他人に迷惑を及ぼす行為を行い、又は行うおそれのある客の有無を確認すること。
五  前号に規定する客がいる場合には、当該客に対し、同号に規定する行為を取りやめ、又はこれを行わないよう求めること。
2  風俗営業者は、法第十三条第三項の規定による措置が適切に講じられるようにするため、当該措置について、従業員に対する教育を行い、又は営業所の管理者に当該教育を行わせなければならない。

(苦情の処理に関する帳簿の備付け)
第二十八条  法第十三条第四項に規定する苦情の処理に関する帳簿には、次に掲げる事項を記載するものとする。
一  苦情を申し出た者の氏名及び連絡先(氏名又は連絡先が明らかでない場合は、その旨)並びに苦情の内容
二  原因究明の結果
三  苦情に対する弁明の内容
四  改善措置
五  苦情処理を担当した者
2  前項の帳簿は、当該帳簿に最終の記載をした日から起算して三年間保存しなければならない。

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ご覧のとおり、やるべき事がかなりたくさんあります。
帳簿の書式や店内表示サンプルはいずれ警察から配布されるのではないかと推測されるので、弊社で独自の書式を作らないでおりますが、もし参考となるものが行政から配られたら作ろうと思います。

これはけっこう重要な変化だと思いますので、夜0時を過ぎて営業している風俗営業者の皆様には、重々ご注意いただきたいです。





posted by 風営担当 at 18:23 | 風営法一般