2018年04月05日

憲法だけじゃなくスナックも護る・・・!? という記事について思う

憲法だけじゃなくスナックも護る党になる!?
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-664023/

こういうネットのニュース記事を拝見しまして、日々風営法を眺めている私として思うところを述べようかなと。

で、率直に申しますと、客観性にチト欠けるかなと。

「警察が接待の基準をどんどん厳しくして」とありますが、基準は変わっていなくて、無許可営業に対してこれまでより広範囲に取り締まっていると言うことでしょう。

そうでないと、許可を取っている事業者はどう納得すればよいのか。

警察がスナックを取り締まることについて、
「スナックは街のオアシスで、おしぼりを手渡しただけで風営法違反で逮捕といった警察の権益のための検挙は、言ってみれば庶民イジメ。私個人の問題意識として取り組んでいました。こうしたスナック摘発は憲法違反だと、訴え続けていきたいと思っています」
という議員さんのお話がそのとおりだとすると。

おしぼりを渡しただけで逮捕になるケースは聞いたことが無いので、仮にそういう事例があったとしてもきわめて異例だと思いますし、そういう場合は不起訴でしょうね。

例外的事例をあげて「庶民イジメ」の論拠にするのはいかがなものかと。

私は許可を取る手続の代理も仕事で受けておりますが、手間暇をかけて許可を取り、管理者講習や面倒な管理者業務をやっているたくさんの事業者さんがいるなかで、深夜に接待をしながら無許可営業しているスナックの摘発がおかしいと言われても、「そうかあ?」と思います。

風営法の制度の問題点とか、許可を取るのに手間がかかりすぎるとか、そういった論点ならばまだしもですが。

最近はスナックとガールズバーの線引きも難しいし、駅前はダメだけど郊外ならOKみたいな不公平も問題ありだし、法を運用する警察としては、小さなスナックだから黙認する、というわけにもゆかないでしょう。

むしろ、風営法をないがしろにしている事業者をまんべんなく摘発しないといけないと思います。

例えば、風俗営業者でありながら、店舗型性風俗の実態を持つ店がたくさんありますけれど、店舗型業者にとっては我慢ならない話でしょう。

風営法の制度上の秩序を崩壊させてしまうことは、行政としてはなんとしても避けるべきだと思いますから。

確かに、無防備なスナックばかりを、「やりやすいから」という理由で点数稼ぎで摘発するのはいかがなものかと思います。

たちの悪い店が長々と営業しているケースがいくらでもあるでしょ。と思います。

そういったご指摘ならば、私もうなづけるんですけどね。。。
posted by 風営法担当 at 11:32 | 風営法一般

2018年02月26日

受動喫煙対策を怠ると過料だそうですが

受動喫煙対策としての健康増進法改正案が近く制定される見込みだそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27233430S8A220C1EAF000/?n_cid=SPTMG002

風営法の規制を受けている店舗の多くがこの話に関わってきます。
特に飲食店は重大です。

その内容は正式な法案が公表されていないため、ニュースによる断面的な情報しか見れず、とてもわかりにくいから省略します。

こういうときはいつも、「法案があるなら全部だしてよ」と思うのですが、一つ気になるのは違反した場合のペナルティのこと。

厚労省管轄の法令ゆえに、健康増進法に基づいた指導監督は地方自治体の保健行政が担当するのでしょう。

いずれは多くの飲食店がこの法令に違反することになりそうですが、違反したら「指導」、そして「勧告」と続き、それでも無視したら「過料」だそうです。

「過料」は刑事罰ではなく行政罰ですから、よく世間で言われる「前科」はつかないです。

裁判所に通知されてから過料決定が出されるということでしょうから、役員登記を懈怠した場合と似たような事務処理になりそうです。

登記懈怠が100万円以下の過料ですが、喫煙禁止場所への喫煙設備の設置や設備基準を満たさない喫煙室の使用は、施設管理者に50万円以下の過料だそうなので、過料の金額も数万円程度でしょうか。

そもそも夜の飲食店に保健所の職員が立ち入るなんて、あまり想像できないのです。

公安委員会はどうかかわってくるのか。これは結構重要なことだと思います。
その話はまたいずれ。
posted by 風営法担当 at 11:06 | 風営法一般

2018年02月05日

経営者ならわかってほしい<摘発の背景にあるもの>

特定遊興飲食店の無許可営業が全国で初めて摘発されたというニュースがありました。

六本木の老舗クラブで「青山蜂」とネットでは出ています。

改正風営法が施行されてかなり経過していますが、その間ずうっと無許可営業だったわけです。

その是非はともかくとして、近隣住民から取り締まりを求める嘆願書がでていたという情報があります。

住民からの要請」は摘発を促す背景となりやすい要因です。

これは飲食店全般に言えることですが、私の経験では、騒音などで営業所周辺の住民に迷惑をかけている場合は摘発されやすいです。

考えてみれば当然のことなのですが、風営法は地域の「風俗環境の保持」などを目的としているわけで、住民から苦情が出ると言うことは、風俗環境への悪影響が想定されやすいですね。

管轄の警察署にしてみれば、住民からの苦情はそもそも無視できないものですから、違法かどうかをうんぬんする以前に、苦情処理として対応しないわけにはゆきません。

もし法令違反が確認されていなくても、それなりの「指導」をすることになりますが、もしそういった指導が無視されれば、「何か違法な部分がないかな」と思われるのは、ごく自然な成り行きです。

そんな状況において、「すでに無許可営業をしている」ということであれば、摘発しないでいられるものか。

ということです。

ですので、ホールさんでも飲食店でも、経営者たるものは店舗周辺の皆様と「うまくやってゆく」ことが重要なのであって、長年経営されている人なら、そのあたりのことをよく心得ておられるはずです。

ならば、老舗のクラブがどうしてそんなことになったのか。さあて、それはよくわかりません。
posted by 風営法担当 at 13:59 | 風営法一般

2018年01月19日

アレを貸したあなたも風営法違反で逮捕

違法性風俗店の営業ほう助容疑 ビル所有者を書類送検 黙認し賃貸借契約



禁止地域営業における店舗型性風俗特殊営業を行ったという違反行為の摘発。


性風俗では最近よく起こる摘発パターンですが、これに「ほう助罪」がついています。


違法風俗店に店舗を貸していた不動産会社と、そこで働いていた派遣社員逮捕されているのですが、これも最近は珍しいことではありません。


しかし、これは性風俗店だけの問題ではないということは、おわかりでしょうか。


この場所は禁止地域だから性風俗店は出店できない。

それを知っていて店舗を貸した。


すなわち、違法営業を容易にする行動をした。

だから、ほう助だ。逮捕→書類送検→おそらく罰金→つまり前科者


さて、ホール営業の場合ならどうでしょう。

犯罪行為であることを知っていながら貸しました。


何を?

アレですよ。アレ。


風営法に限ったことではなく、ほう助罪の適用が頻繁な状勢では、いろいろなリスクが想定されます。

社会が変われば、今まで放置されていた部分も取り締まりを受けます。


どこの業界・業種でも、弱点がありますよね。

そのあたりのことを社会情勢の変化にあわせてかぎ取っていないと。。。


法令を勉強すればするほど、チェックをすればするほど、何が法令違反なのか、がわかってしまいます。


そういうことを真正面から行うことが「すばらしいこと」だと思っている経営幹部の皆さん。

ごもっともですが、その一方で、現実的な経営理論もおっしゃる。


そこに矛盾がありませんか?

その矛盾に現場も気が付いていないのか、気が付いてもあなたには本音を言わないのか。


どうせ放っておいても、知る人は知る。

それでも、知らせなければよかったのか。

知らせたうえで対処させるのか。


これがコンプライアンスの現実なのです。

といっても、この話の意味がおわかりでしょうか。

これに対応できる人材が会社に最低一人は必要ですよ。
posted by 風営法担当 at 11:45 | 風営法一般

2017年11月30日

風営法での居酒屋大手摘発は全国初 客引きのこと







居酒屋店が、風営法が禁じる深夜の客引き行為をしたとして、経営する大手チェーンが摘発されたというニュースです。全国初だそうですが、私にしてみれば「やっとか」という感じです。


風俗営業でなくとも風営法で摘発される恐れがありますよ。


ということは、一般企業向けには情報発信の機会があるたびに説明してきました。


でも、一般の方々に風営法のリスクを説明しても、なかなかピンときません。


こうして事件になってみないと上の人も下の人もわからないものです。


風俗営業を経営している人でも、自分がいざ摘発されてみないことにはわかりにくいようです。


パチンコ業界でも、取り調べを受けた経験のある社長さんがいる会社と、そうでない会社との理解度の違いは雲泥の差であります。


どういうときにこうなるのか。ならないのか。それは法律知識の問題ではないですよ。


コンプライアンスは感覚を研ぎ澄ませることが重要なのです。

ですから、企業の法務部に任せておくことではありません。


そういったことをちゃんとわかっていただくためのミニセミナーをやっております。

経営幹部のための「真のコンプライアンスセミナー」です。

4時間くらいもらえるとありがたいです。


それと、風営法が気になる方々のためには、「あなたの知らない本当の風営法セミナー」も行っています。

こちらも2時間から3時間くらいです。


コンプライアンスで大切なことは、ネットで調べてもでてきません。

そういうきわどいことは、ネットで書けないからです。


私にしても、いろんなところで講演したり、原稿を書いたりしてますが、一番大切なことは「密室」でしか語れません。


そういうことをちゃんと理解しないまま、いろんなことを始めてしまう風景をよくみます。


法律を勉強すればよいのだと思い込んでいるのですね。


法律を知れば知るほど、新たなリスクが生まれるのに、そのリスクへの対処法を覚悟しないで勉強させる。


そういうことが「愚か」だということを皆さんにご理解いただきたいのです。




posted by 風営法担当 at 19:13 | 風営法一般