2021年11月08日

風営法の規制を受ける経営者が見落としてしまうこと

前回のブログで触れた「まんだらけ」の書類送検のニュースですが、その後、事業者の公式サイトにおいて見解が述べられています。

https://www.mandarake.co.jp/information/customary/211025/index.html

これを見て私が気になったのは、「応援のメッセージ」がくっついていること。

「H系なんて他のお店もいっぱい扱っているのに何故まんだらけだけ?と思いました。不公平感が拭えません。」

という<応援者>のコメントをわざわざこのようにして引用していることから、経営トップの方は、摘発されたことについてまだご不満があるのだろうな、と想像しました。

確かに、風営法を厳密にあてはめたら、違法な店舗はたくさんあります。

しかし、それは「まんだらけ」と同種の業態に限りません。

これは私の「感触」にすぎませんが、世間一般の皆さんが想像するよりもずっと多くの「違法営業」が様々な業種で存在しています。

「ならば、どうしてウチだけが?」

と考える経営者はたくさんいます。それは、自分が摘発されたから、そう思うんですね。

そして、取り調べを受けたときにも、そういう発言をして、近隣同業者のことも話す。そして警察が他の違法店の情報をキャッチして、その近隣の同種の店舗を一通り摘発する。これがよくある<展開>です。

しかしですね。この摘発はそもそも、どういう背景で起きたんでしょう。

よくある話として、近隣住民からの苦情が多かったとか、隣近所に迷惑をかけていたとか、そういうことがあると、地域の風俗環境に対して責任を持つ警察署の立場として無視できなくなります。

だから、やるべきことをやらねばならない。そうでないと、地元の市民から「頼りない警察」と思われてしまいます。

だからこうなった。と私は勝手に想像するのですが、もし私の想像と同じ認識をしていたとしたら、こういった「不満」を会社として公式に表現するものかな。

なにか大事なことを見落としているのではないか。または、そのことが経営トップから理解されていない。またはそのことが部下や専門家からトップに進言されにくい組織ではないか。いやでも、上場企業ですよね。

なんとなく、そんなことなどを心配してしまいました。私の想像ははずれているかもしれませんが。
posted by 風営法担当 at 13:06 | 性風俗業界

2021年10月22日

「もっぱら」の意味を考えさせるニュース まんだらけ書類送検

「まんだらけ」を書類送検 禁止区域で風俗営業の疑い
https://news.yahoo.co.jp/articles/6463269f85fed20e0d133e314df24773d755747b

「まんだらけ」というのは詳しくは知りませんが、アダルト系のDVDや雑誌などを販売している店でしょうか。

それが風営法における店舗型性風俗特殊営業を禁止区域で営業した、という容疑で摘発されたそうです。

風営法2条6項の5号にあたるかな。
「店舗を設けて、専ら、性的好奇心をそそる写真、ビデオテープその他の物品で政令で定めるものを販売し、又は貸し付ける営業」

店舗型性風俗特殊営業を行うには公安委員会への届け出が義務となりますが、条例で指定された禁止区域では営業できないので、届け出しても不受理扱いとなります。

立件された店は風営法に基づく営業開始届をしないで営業していたということで、そういうアダルトショップは結構多いです。

この会社はマザーズに上場しているんですよね。なのに警視庁から何度も警告を受け、近隣住民からの苦情も出ていたとなると、経営上重大な問題がある会社だと思ってしまいましたよ。

こういった店舗は「店舗型性風俗特殊営業ではない」という前提で営業をしています。

アダルトDVDを販売していながら、なぜ風営法の規制を受けないことにできるのか。

それは「専ら(もっぱら)」という言葉がポイントです。

アダルト系商品の設置割合が「専らではない」程度であれば風営法の規制対象とならない。

これはつまり、割合の問題です。となると、最初は「ほんのちょっと」だったものが、徐々に割合が増えて、いつの間にか「専ら」になり果ててしまっている、ということはありえます。

このニュースの案件は、単純に割合の問題ではなくて、背景には取り締まりを受けてしまう(警察が摘発したくなってしまう)特殊な事情があったのだろうと、なんとなく推測してしまいます。

一方で、「もっぱら」は重要だ。という教訓ともなりそうな事例です。

最後に。

このニュース記事のタイトルの「禁止区域で風俗営業の疑い」は間違っていますね。

この営業は「風俗営業」ではなくて「店舗型性風俗特殊営業」です。
posted by 風営法担当 at 15:07 | 性風俗業界

2021年05月03日

仕事の覚悟

緊急事態措置の影響で飲食業も遊技業も大変な状況になっていますが、今回はストリップの話です。

https://news.livedoor.com/article/detail/20104725/

まだあるんですね、ストリップ劇場。もう文化史的に貴重な存在だと思うのですが、上野のストリップ劇場が摘発されましたと。

で。
マスコミの反応としては、摘発について疑問を持っているような表現を感じます。

そして、いつもの様に、「どっから違反でどっから合法」という視点を語ります。

私はどう思うか。

「たまにはやらないとね」

つまり、定期的に摘発を受けるのが自然な業種が存在するのであって、白黒の線引きの問題ではないでしょう。

だから、
「逮捕後、経営者の男は「取り締まりを受ける覚悟で露出させていた」と容疑を認め・・・

と、あります。

覚悟の上での商売ということで、それがプロというものじゃないかと。

<「生活のためだった」とうなだれたという。>

これは取ってつけたような余計な飾り文句です。

本当にうなだれたのか、もしうなだれたとしても、どういう気持ちでうなだれたのかをマスコミが勝手に解釈して伝えるのは余計なことだということです。

仕事ゆえの覚悟。

昭和はこれが自然だったんですが、令和の世では私の発言は批判の対象かもしれません。

とりあえず、思ったんだから仕方がない。私は現実を見るのが仕事なので。

私もかつて、わいせつ物を見つけ出して摘発する仕事をしていました。

馬鹿馬鹿しいとは思っていましたが、法律があるんだから仕方がない。

文句があるなら国民の皆さんが法律を変えたらいい。

取り締まるのが仕事だからやるんです。

でもストリップ劇場。10年に1回くらいなんですよね。

そこに意味があるんでしょう。平成生まれの人にはわかりにくいかな。
posted by 風営法担当 at 22:07 | 性風俗業界

2020年08月27日

ソープ摘発は他人事!?

ソープ店の責任者ら逮捕
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3608d20012aaf2df40fd2c593863ff5e2f90636

というニュースを見て、こちらの業界の方々は不安になったでしょうね。

こういうときは、ちゃんと考えねばなりません。

そして、以下は私の勝手な推測なので、あたりません。

法律上のストーリー

P業界とかもそうですが、「ソープ」という業種にもそれがあります。

そのストーリーを「ちゃんと信じていること

これは重要なことです。

そのストーリーがちゃんと存在していれば、サービスの現場でも、そのストーリーに沿った「風景」があるはずです。

ところが、どうしても時間が経過するにつれて、そのストーリーよりも、目の前の業務の効率化とか、お客さんへのサービスが徐々に優先されるようになってゆき、いつの間にかサービスの現場では、本来のストーリーと「矛盾する風景」が目立ってきます。

そうしますと当局としては、やるべきことをせねばなりません。

「取締りはちゃんとやってますよ」

ということもあるのですが、その「風景」をもどすために、ということもありえます。

「角海老グループ」は関東一円に店舗展開しているところですね。

これで業界が終わりになるのでは!?

ということではなくて、

基本をもう一度確認してよ。

というメッセージで摘発が行われることがあります。

来年、東京オリンピックですからね。開催するかわからんけど。

これは、定期的に起きて来た現象です。

P業界にとっても、他人事ではないですよ。

風景を再確認できますか?? そもそも、風景がどうあるべきかを知っていないと。。。。

経営者の皆様。広告規制みたいな、細かいところばっかり気にしていたら危険ですよ。
posted by 風営法担当 at 10:29 | 性風俗業界