行政書士というと、決まったことを紙に書いて役所に書類を出す仕事、というイメージがありまして、たしかにそういう部分も大きいのですが、こと風営法関係の分野では、法律の説明のためにかける手間が非常に大きくなります。
まず「7号営業許可」の意味を理解しにくいし、変更の際の承認と届出の違いが誤解されていることも多いし、広告宣伝や景品関係の諸問題などは法律の知識だけでは説明できない部分を多く含んでいます。
風適法に関するいろいろな誤解はお客さんによって程度が異なるのですが、「風適法なんて全然知りません」というお客さんは対応しやすい方で、私たちが一番不安を感じるのは、<経験で判断する>タイプのお客さんです。
「今まで大丈夫だったのになんでダメなんだ?」
とか、
「ほかの店では何も言われなかったぞ」
とか、そういった理由で無理押しをしたり、タカをくくったりするお客さんは意外と多いものです。
そのお客さんがある程度その業界で経験を積んだからこそそうなるのですが、「一年前はひと昔」「となりの所轄は別の国」を教訓とする私たちにとってはナンセンスな話になってしまいます。
法律というものは全国一律に解釈され、その運用は全国で同じであるべきものではあります(条例は別として)が、風適法関係の分野では様々な意味で地域性があり、時間的な差があり、人間的な差もありで、なかなか予想や断定がしにくいという宿命(または欠陥)を持っています。
つまり法律解釈にグレーな部分が多いということです。
そういう特殊な分野なので、お客さんへの法律関係の説明は非常に骨が折れます。この分野を専門とする行政書士なら、普通の弁護士さんとは全く異なる説明をお客さんに語ってしまうでしょうが、それは現実をとるか建前を取るか、という違いになるのかもしれません。
そういう仕事をしていると、どうしてもお客さんからの電話での問い合わせが頻繁になります。
書類を作っている時間よりも、質問や相談に答えている時間の方が長くなり、実質コンサルティング業に近くなっています。
最近は店長さんが入替書類を作っているし、図面以外の書類の作成はお客さんでもできるようになってきましたから、簡単な手続はホール自身で処理してもらい、むしろ相談の部分でお役に立つサービスを商品化しようと考えました。
というわけで、電話で風適法の相談にのるサービスを実施しています。
内容が特殊であるうえに、お客様の背景や事情を想定しながらの相談になりますので、継続契約にさせていただいています。
簡単な説明では誤解を受ける可能性があるので、1回限りのご相談については直接事務所にご来訪いただいています。
2008年07月17日
グレーな話を電話相談
posted by 風営法担当 at 11:48
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ホールの定期診断〜ホールドック
<ホールドック いわゆるホールの健康診断>
風適法関連の手続などを初めてご依頼をいただいたお客様の場合には、そのお店の現状がどうなっているかがとても気になります。
たとえば構造変更の手続をする際に、過去の申請状況がどうであったかとか、その他の届出はきちんとなされていたかとか、既存の設備について違法な部分がないかとか、そういったところをいろいろ確認しておかないと、いざ申請をした後で行政から予想外の指摘を受けてあわてることがあります。
あらかじめ社長さんや店長さんに「大丈夫ですよね?きちんとやってましたよね?」と質問をしても、「ええ、大丈夫なはずです。」という回答になってしまうのは、やむをえないことだと思っています。
行政から指導を受けない限りは<現状で大丈夫>と考えるのが一般的でしょう。
ところが、いざ細かくチェックしてみると、いろいろな問題点が見つかるものです。
行政に先に発見されてからでは<手遅れ>という場合がありますから、「できれば事前にチェックして改善していただきたい」という願いは、手続をスムーズに運びたいと考える私たち事務所にとっては切実な問題です。
そこで最近パチンコホール向けに実施しているのが「ホールドック」というサービスです。
要するに、パチンコ営業の問題部分を発見するためにチェックさせていただくサービスです。
チェックして何のメリットがあるのか疑問に思われるかもしれませんが、それはホール経営者様の認識次第です。
困ってから対応すればよいという考えならば、全く余計なお世話のサービスとなります。
しかしグレーな部分が多い業界だけに、全く問題が無い、ということはちょっと考えられません。
ホールドックで発見し把握するものとは、
@違反の指摘を受ける可能性はどこにあるか
A違反処分によるリスクはどの程度か
Bどのように対処し改善たらよいか
ということです。
こういったことを認識して、改善すべきところを改善していただき、覚悟すべきところは覚悟する。
そういうところがしっかりしている経営と、全くこういったことを考えていない経営とでは、危険度が全く違うと私たちは考えています。
風適法関連の手続などを初めてご依頼をいただいたお客様の場合には、そのお店の現状がどうなっているかがとても気になります。
たとえば構造変更の手続をする際に、過去の申請状況がどうであったかとか、その他の届出はきちんとなされていたかとか、既存の設備について違法な部分がないかとか、そういったところをいろいろ確認しておかないと、いざ申請をした後で行政から予想外の指摘を受けてあわてることがあります。
あらかじめ社長さんや店長さんに「大丈夫ですよね?きちんとやってましたよね?」と質問をしても、「ええ、大丈夫なはずです。」という回答になってしまうのは、やむをえないことだと思っています。
行政から指導を受けない限りは<現状で大丈夫>と考えるのが一般的でしょう。
ところが、いざ細かくチェックしてみると、いろいろな問題点が見つかるものです。
行政に先に発見されてからでは<手遅れ>という場合がありますから、「できれば事前にチェックして改善していただきたい」という願いは、手続をスムーズに運びたいと考える私たち事務所にとっては切実な問題です。
そこで最近パチンコホール向けに実施しているのが「ホールドック」というサービスです。
要するに、パチンコ営業の問題部分を発見するためにチェックさせていただくサービスです。
チェックして何のメリットがあるのか疑問に思われるかもしれませんが、それはホール経営者様の認識次第です。
困ってから対応すればよいという考えならば、全く余計なお世話のサービスとなります。
しかしグレーな部分が多い業界だけに、全く問題が無い、ということはちょっと考えられません。
ホールドックで発見し把握するものとは、
@違反の指摘を受ける可能性はどこにあるか
A違反処分によるリスクはどの程度か
Bどのように対処し改善たらよいか
ということです。
こういったことを認識して、改善すべきところを改善していただき、覚悟すべきところは覚悟する。
そういうところがしっかりしている経営と、全くこういったことを考えていない経営とでは、危険度が全く違うと私たちは考えています。
posted by 風営法担当 at 09:49
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