2017年07月03日

レストランの客引きでも風営法違反

六本木のケバブ屋さんが客引きをしたとして風営法違反で逮捕されたというニュースがありました。
レストランが風営法違反というのは意外でしょうね。

普通の飲食店のほかいろいろなサービス業が風営法の規制を受けているというネタを、もうずいぶん昔に以下のサイトに掲載しました。

月刊総務オンライン
http://www.g-soumu.com/column/ct05/cat355/cat356/

今や風営法は、風俗営業と縁が薄そうな業種にも広く影響しているのですが、適用を受ける機会が少ないので、あまり知られていません。

今回のように、通行人からの苦情が重なったりすれば、飲食店でも風営法が活用されることがありうるということです。
とは言っても、すべての飲食店が規制の対象になるわけではありません。

なお、この話は風営法についてのことですから、条例による客引き行為の規制は別の話ですからよろしく。

さて、風営法では深夜に営業している飲食店営業について、風俗営業者に準じる規制を課している部分があります。

一応条文を載せますと、以下のとおり。


第三十二条  深夜において飲食店営業を営む者は、営業所の構造及び設備を、国家公安委員会規則で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。

2  第十四条及び第十五条の規定は、深夜において飲食店営業を営む者について準用する。この場合において、これらの規定中「その営業」とあるのは、「その深夜における営業」と読み替えるものとする。

3  第二十二条第一項(第三号を除く。)の規定は、飲食店営業を営む者について準用する。この場合において、同項第一号及び第二号中「当該営業」とあるのは「当該営業(深夜における営業に限る。)」と、同項第四号中「業務」とあるのは「業務(少年の健全な育成に及ぼす影響が少ないものとして国家公安委員会規則で定める営業に係るものを除く。)」と、同項第五号中「十八歳未満」とあるのは「午後十時から翌日の午前六時までの時間において十八歳未満」と、「を営業所」とあるのは「を営業所(少年の健全な育成に及ぼす影響が少ないものとして国家公安委員会規則で定める営業に係るものを除く。)」と、「第二条第一項第五号の営業に係る営業所にあつては、午後十時から翌日の午前六時までの時間において客として立ち入らせること」とあるのは「保護者が同伴する十八歳未満の者を客として立ち入らせる場合を除く」と読み替えるものとする。

抜粋おわり


上記の風営法条文は第32条です。
その第3項では、深夜営業飲食店は風営法22条1項(3号のぞく)の適用を受けるという意味のことが書いてあります。

22条1項には客引き禁止が明記されています。

つまり、ニュースのケバブ屋さんは夜0時を過ぎた時間帯に摘発されたのではないかなと思います。
ニュース記事では逮捕時間の記載がないのですが、これ以外に風営法を適用できる場合がないのです。

言い換えれば、客引き行為が昼間に行われていたら、風営法は適用できなかったと。
条例違反なら、より軽い処分になったでしょう。

さて、これはあくまで私の推測にすぎませんからね。



posted by 風営担当 at 10:20 | 飲食店業界

2017年05月17日

禁煙規制の除外は30u以下という区切りについて思う

受動喫煙対策法案ですが、厚労省案では、小規模なバーやスナックなど例外的に喫煙を認める延べ床面積を「30平方メートル以下」とするとなっていました。

今、これについて政府内で、もめているそうです。
つまり、これでは厳しすぎて小規模飲食店が商売にならないと。

小さすぎて分煙は無理。喫煙所設置も無理だから、事実上禁煙になるので不公平だ。

ここで言われている「30u」ですが、店舗全体の床面積だとすると、私が扱ってきた店舗の中でも特に小さい店舗に限られます。

それこそ、カウンターに4、5人座って、ボックス一つ埋まって満席、といった感じです。

風俗営業の許可を取るような店では、ほぼ9割以上、営業所床面積が40uを超えていますから、社交飲食店の許可営業者はこのままでは禁煙施設になってしまいます。

客室床面積だと、30u以下の店舗は結構ありますけれどね、営業所床面積では厳しいです。

ちょっと嫌な予感。

図面を作った後で、
「あともうちょっと小さい寸法にしてくれれば規制を受けないで済んだのに。。。」

なんてことをお客さんから言われる日が来るんでしょうか。
遊技場の場合でも、営業所床面積が一定数を超えると事業所税がかかってきたりして、ちょっと気になるときがあります。

そもそも、この違反を取り締まるのは誰なのでしょう。
法の実効性にも懸念があります。







posted by 風営担当 at 19:22 | 飲食店業界

2015年09月29日

特定遊興飲食店営業の定義の解釈案に対する意見の募集

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=120150016


特定遊興飲食店営業の定義を解釈運用基準に定めるあたって、その解釈案についての意見募集です。

私がみたところでは、それなりに配慮された内容ではないかと思いますが、これが都道府県レベルでは、さらに厳しい解釈に変換される現象がそれなりに生じることは覚悟しています。

深夜に大勢が騒ぐのは迷惑なので、「遊興」として制限しようという趣旨ですから、大騒ぎになりそうな行為を「遊興」として定義しています。

「1回につき一晩のみ開催」や、「特に人々に関心の高い試合等が行われているとき」など、いずれ質疑になりそうな部分に対する柔軟な解釈が盛り込まれていて、私などにとっては、これまでになく好印象であります。

締め切りは、2015年10月17日です。




posted by 風営担当 at 10:20 | 飲食店業界

2015年01月22日

ダンス裁判で二審も無罪 というニュースについて思う

http://www.asahi.com/articles/ASH1P3JWWH1PPTIL00H.html

朝日新聞ですが、こんなニュースです。↑
風営法が規制する「ダンス」は、男女がペアが踊るダンスである、という司法の見解が出ているようです。

それについてはかつてこのブログでその見解を書きました。
まだダンス規制が問題視されていない時期だったと思います。

http://fuei.sblo.jp/article/52882133.html

あのとき懸念して書いていたテーマがこのような結果になるまで、わずか4年でした。
私の周囲では、ダンス規制の撤廃なんて無理だよ、という意見の方が多かったです。
何かが変わったのだな、と思うわけです。

今年の通常国会で成立するであろう改正風営法では、すでに「ダンス」という用語での規制はほとんど意味をなくしています。

つまり、ダンスではなくて「遊興」の有無での規制となるわけです。
「遊興」、簡単に言えば「ドンチャン騒ぎ」をするかどうか、という視点です。

もともと風営法では深夜における遊興を禁止していたわけで、その例外として、深夜における遊興を認めるための許可制度をつくろうということです。

というわけで、ダンス規制の議論はすでに時期を過ぎたように思います。
私が気になるのは、ダンスよりもパチンコです。
こちらは問題山積みですから。

で、あるのにも関わらず、耳を疑うような話がでています。
今時、それですか? というような。。。。。

法律がどうなっているかをわかっていないのか、それとも、わかっていてのことなのか。
年明けはそのことを考えてばかりです。




posted by 風営担当 at 20:38 | 飲食店業界

2014年09月19日

ダンスは除外!?

ダンス規制をなくして、代わりに照度によって営業種別を区分するという案が出ているようです。
もとより、ダンスの有無だけで営業を区別することには無理があったと思っていました。

それにしてもいろいろな案が出ているようで、秋に風営法改正法案の提出が間に合うのかどうか。
パブリックコメントの募集期間も短かったし、改正案を出さないで意見募集するのも珍しいことです。

一つに気になるのは「深夜遊興飲食店営業」という業種が考案されていることです。
許可営業なのに風俗営業とは別種の営業形態を作ってわざわざ別名を作るのはなぜなのか。

今回の一連の報道を見ていて思うのは、なぜそこまでして「風俗営業」を避けようとするのか。
私には風俗営業をけなしているようにも思えます。

そんなに風俗営業が気に入らないなら、風俗営業をまともな姿に変えればよいものを。
そもそも風俗営業というものを誤解なさっているのではないか。

風営法全体を見渡して考え出された改正案が出てきてほしいと思うのですが、様々な思わくが交錯するのか、そう簡単なことではないようです。

最近研修等で多忙のため、実務的な話を書けませんでした。
いずれ、従業者名簿について触れます。主にP業界向けですが。



posted by 風営担当 at 19:55 | 飲食店業界