2016年10月25日

違反処分の噂について思う(前半)

最近、立ち入りが増えているからでしょうが、「違反処分を受けたホールがいるからウチも危ないのでないか」という話が多数舞い込んでおります。

ハンドル固定、構造設備の変更、その他の変更の無届け、等がキーワードですが、広告規制違反以外での違反事例には、新鮮さが感じられるためか、注目されやすいようです。

でもですね、それらの噂が「法的にありえないストーリー」になっていることが多いです。
皆さん、風営法はわかっているおつもりでしょうが、ありえないストーリーを信じて右往左往するのは、やはり<問題あり>だと思います。

「三つのギョウ」は重要です。

つまり、法令を使う人たちの立場や状況をふまえて、その人たちの心情を想像して対応することが、特に現場の責任者にとっては重要なのですが、

「たしかにこう言われた」

というだけで、それのみを信じて、疑いを持たないで、情報を次々に伝達してゆくから、ときに奇妙な物語へと変換されてゆきます。

その伝達に関わった人たちは、いちいち法令を確認していないし、その噂の背景を想像できるところまでには理解が至っていないということでしょうが、確かに難しい課題ではあります。

私がセミナーでチョコっと話したことが、巡り巡って正反対の解釈になって私の耳に戻ってきたことはよくあります。つまり、私のセミナーも1回や2回聞いてもらったくらいでは、私の意図は伝わらないし、誤解もされるということです。

風営法だけでなく、行政側の状況や世論などもふまえた総合的な理解が必要ですが、それは容易なことではありません。

まさか、「3時間程度の風営法研修で大丈夫だ。」なんて思ってはいませんよね。




posted by 風営法担当 at 11:17 | コンプライアンス総合

2016年08月17日

公正取引委員会について思う

たまたま公正取引委員会に関する手続を行っていて思ったのですが、いつ見ても、根本的に雰囲気が違うなと。

事前にメールで書面のやりとりができるし、事業者側の都合にそこそこ配慮してくれる。
対応はとてもわからかく、威圧的な雰囲気は一切無し。
手続で訪問した際には、帰り際にエレベーターまで見送りに来てくださる。

そこまでお気遣い無用ですよ、と、つい言いたくなってしまうほどです。
自由で公正な企業活動を重んじる行政機関としての意識というものがあるのでしょう。

普段、風営関係の仕事ばかりしていると、ついこの程度のことで感激してしまうのですね。

以下消失。

posted by 風営法担当 at 23:49 | コンプライアンス総合

2016年05月20日

平気症は恐ろしい

高所平気症という言葉があります。
最近は高層マンションの増加により、高いところにいても平気な人が増えているのだとか。

誰しも子供の頃に公園で危ない経験をしたことがあるでしょう。
ジャングルジムやブランコから落ちたらどんな目にあうかを体で知っているわけです。

高さ1メートルから落ちてもケガをするなら、100メートルならどうなるか。
想像すると怖くなりますから、高いところには行きたくない。

しかし、子供の頃から高層マンションで暮らしていると、高い風景になれてしまう傾向があるようで、ベランダからうっかり転落する事故も増えているのだとか。

さて、これを他人事と思いましたか?
そこで質問です。

あなたが一生の間に交通事故によってケガをする確率はどのくらいだと思いますか?
統計によれば、交通事故による負傷者数は年間80万人だそうです。

日本の総人口と平均寿命を元に計算すると、ほぼ二人に一人が負傷します。
日本人の半数は、一生の間に交通事故でケガをするのです。

考えてみれば、自動車は高速で移動する鉄の塊です。
高層マンションのベランダより交差点の方がはるかに危険ではないのか。

鉄の塊が私たちのスレスレのところをブンブンはしっている。
その箱の中に入って毎日移動する人もいる。

本当はとても危険が多いのに、私たちは「平気症」になっていると思うのです。
江戸時代の人が現代に来たら、相当怖がるに違いない。

でも平気症の私たちには、その怖さが実感されない。
毎年4000人が死に、80万人がケガをするというのは、本格的な戦争が継続している状態なのですが、不思議に思わない。

発がん性物質や災害よりも、自動車の方がはるかに危険なのに、その危険性を考えないようにして生きているのが現実です。
私たちのリスク判断はあくまで感覚的なものであって、数値で計算した結果とは大きなズレがあるのです。

合理的なリスク計算がなければ、コンプライアンス研修は意味のない、ただのお勉強になります。
そういう研修にしたくないので、法令の解説よりもリスクの解説に力を入れたいと思っていますから、どうぞご検討いただきたいです。

のぞみ総研の研修の宣伝でした。




posted by 風営法担当 at 14:00 | コンプライアンス総合

2016年05月18日

法律関係者がよく言われること

「リスクに対する考え方」

これは新人社員向けの研修としてよく取り上げるのですが、本当は新人かどうかに関係なく全ての人に考えてもらいたいテーマです。

法律を知る理由が「リスク対策」であるとすれば、そもそもの「リスク判断」ができていなければ、ほとんど無意味だと思うからです。

法律関係者に対して業界の方々からよく言われること。

なんでもかんでもダメだと言う

はい。そういう傾向はあります。
そう言っておけば責任がないですからね。

しかし、ビジネスをすれば、どうしても法的なリスクはあります。
いや、人は生きている限り、リスクを避けられないのです。

ならば、どのようなリスクを避け、どのようなリスクを覚悟するか

クルマの運転であれば、「人身事故はなんとしても避けたい。」と考えるのが一般的です。

ならば、それを「避けるための備え」と、「起きた後の備え」には努力しましょうよ。

速度は出さないで運転に集中しましょう。
保険は任意保険で無制限にしましょう。


それなのに。わかっているはずなのに。。。。

今日は二割引でお徳だからと買い物に急いで速度制限違反したり。
寝坊して遅刻しそうだから黄色信号で突入したり。

しますよね。
ちょっとした「利益」のためにイライラしてアクセルを踏んだり、無理な運転をしたり。
人の命よりも、「割引き」とか「面子」を優先する。

これが「リスク計算どおりでない行動」の典型です。

これは私の偏見ですが、運転中に先を急ごうとしている人ほど、責任の重い仕事をしていない人である可能性が高いような気がする。
時間を切り売りしている人ほど、時間や割引きを重くカウントする傾向がある。

本当にこれは偏見であろうし、全ての人にあてはまるわけではありませんが、私が普段見ている風景からは、なんとなくそんな傾向を感じるのです。

たったそれっぽちのことのために、人生をだいなしにしていいはずがない。
それは間違ったリスク判断です。

ホール営業でも同様に、会社全滅のリスクがあるなら、それを避けるために、事前と事後の備えをしっかりしておくべきです。

え? 誰もそんなことをしていないと。
それは関係ありませんね。

赤信号、皆で渡れば怖くない。
でもそこにトラックが突っ込んで来るかもしれない。

あなたは合理的なリスク判断をしておられますか?
それを確認するうえで、ひとつ考えてみましょう。

あなたが一生のうちに交通事故でケガをする確率はどの程度と思いますか。


(つづく)
posted by 風営法担当 at 14:00 | コンプライアンス総合

2016年02月17日

大事な話を聞いてもらえないので

最近はセミナー、相談、情報収集に明け暮れておりますが、それでも一応、行政手続もやっております。

許可を取る手続の際には、開業後の注意点を説明しております。

「構造設備をいじるときには、あらかじめ相談してくださいね。面倒な手続が必要な場合がありますよ。」

などと口頭で説明して、説明資料も渡して、「はいはい、わかりました。」と言われます。

ところがしばらくして、「もう工事しちゃった。どうしたらいい?」とか、「警察が来たんだけど。」とか言われても、どうしようもないですよ。。。

私「あのとき説明したはずですけど・・・」

客「いや、聞いてない。記憶がない。」

そりゃそうですよね。そのときには、私の説明など「どうでもいいこと」なんですよね。
資料はどっかにいっちゃってるし。

誰しも、開店するときには「開店さえできればいい」と思っていますから、そんなときにゴチャゴチャ言われても、聞いちゃいないですよ。

それが普通の人の感覚でしょうし、私も立場が逆ならそうなります。

そういうことがたくさんあったので、「法務コンシェルジュ」というサービスを始めたのです。

「何かやるときは、とにかく連絡してくださいね。連絡ないなら、こっちから連絡しますよ。」

きっかけはその程度のことでして、あれから10年。
手続以外のことでも、どうにかお役に立てていると思うのです。

私たちの「ウリ」は、「話しやすい」ということです。

ささいなことでも、「とりあえず聞いちゃお」と思っていただかないと、違反リスクを避けられないからです。

私などはともかくとして、弊社の事務員さんたちの電話の声は、けっこう評判がよいようで、私はいつも感謝しておりますよ。

そんな事務所でございます。







posted by 風営法担当 at 10:00 | コンプライアンス総合