2010年09月30日

立入り検査の模擬演習やっています。

APEC開催を控えているということもあってか、神奈川では生安警察の活発さを伝えるニュースが目立っています。

飲食店や性風俗関係が多いようですが、パチンコ店やゲームセンターも油断できません。



こういった時期には、「大丈夫ですか?注意してくださいね。」という会話が増えます。



「大丈夫。ちゃんとやってますから。」というお答えが多いわけですが、この「ちゃんとやっている。」の意味が、<果たしてどの程度か>ということを私達はいつも気にしています。



<やっているつもり>になっていても、いざ行政が立ち入ってきたときに、うまく対応できないケースが多いからです。



あれほど名簿についてうるさくお願いしていたのに、いざ立入りがあると「記載事項の不備」ということで指示処分になったり、ひどい場合には<名簿が見つからない>ということもありました。



行政の目線は様々です。



「賞品提供は客室の範囲内で行っているか?」

「高さ100センチを超える棚や看板を置いていないか?」

「この広告宣伝はどのような意味か?」

「客に提供するサービスや物品はどのような内容か?」

「年少者の立入りを防ぐ工夫はどのようにしているか?」

「コーヒーサービスは食品衛生法の許可を取っているのか?」

「過剰なサービスをしていない?」



行政は思いついたいろいろなことを質問してきます。

「そんな細かいことを言われたことがない。」

そうお考えの方は要注意です。

風営法の世界では、「一年前は一昔」が常識。

今までどおりのことが明日も続くとは限らないのです。



いざ立入りがあったときに適切な対応ができればよいのですが、これが意外と難しいのです。

一つには、各店舗がかかえるリスク(グレーゾーン)が充分に把握されていないということがあります。

行政からするどいツッコミがあったときに、その回答があらかじめ用意されていなければ対応のしようもありません。



最初から「大丈夫」と思い込んでいる人は、自身のリスクに気がつきにくいものです。

ですので、ホールのリスク管理においては、<行政の目線>で目を光らせる役割が常に必要です。



こういった点をふまえて、私どもは「立入り検査」を想定した店舗のチェックサービス「ホールドック」を提供しています。

店長さんには、私達を行政だと思って対応していただき、私達からのイヤミな質問にその場で対応していただきます。



たかがそれだけと思われるかもしれませんが、どこにリスクがあるかが身にしみてわかりますし、本番の際の対応力が格段にアップします。

店長だけでなく、副店長クラスの皆さんにも定期的に参加してもらって、リスク対応力を高めていただきたいと思います。



要するにこれは、弊社サービスの宣伝です。

詳しくは↓までどうぞ。





東京都港区東新橋

2-2-1東新橋ビル5階

TEL 03-6809-2146

担当 小峰・日野


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2010年07月26日

2号営業(社交飲食店)における注意点 その1 客引き

風適法第二十二条  

風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならない。

一  当該営業に関し客引きをすること。

二  当該営業に関し客引きをするため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。



この条文をよく見てください。

客引きをすること、そして、客引きをするために「道路など公共の場所」で、「人に身辺に立ちふさがり」、又は「つきまとう」。

こういった行為を行うことが風適法で禁止されており、刑事罰と営業停止処分の対象となります。

実際のところ、摘発を受けると2月の営業停止処分になっているケースがほとんどです。



「客引き」とは、相手方を特定して客になるよう勧誘することを意味します。

「相手方を特定して」とあるので、一般の通行人にチラシを配布したり、看板を見せたりするなどの行為は「客引き」には該当しません。

多数の通行人に向かって「お時間ありませんか」とか「いい子がそろってますよ」と声をかけるだけなら「客引き」ではないと考えられていますが、通行人のうちの誰かを選んで声をかけてしまうと「特定して」にあたります。



よく八百屋のおじさんが、作業をしながら「安いよ〜、うまいよ〜」と渋い声を出してたりしますが、ああいう場合には特定のお客さんを対象にしているのではなく、大勢のお客さんを意識した「掛け声」に近い方法になっていますので、客引きにはあたりませんが、「あなたに向けてしゃべってますよ」と通行人から感じ取られるような方法の場合は「客引き」になってしまうということです。



たまに誤解されているのですが、客を営業所まで引き込まなくても「客引き」は成立します。

条文を見ても、「営業所に引き込んだら・・・」という意味の言葉はありません。

客を特定して勧誘したら違反なのです。



また、拡声器を使ったり、とりわけ大声で呼びかける、手招きするなどの行為は、客引き禁止の趣旨から客引きにあたると解釈されるおそれがあります。

客引き禁止の趣旨とは、簡単に言えば、風俗営業のために平穏な往来の邪魔をするな、ということです。

社交飲食店は大人だけの特殊な世界なのですから、子どもや学生が歩いているかもしれない街角で、彼らに影響を及ぼさせたくないし、風俗営業に関心の無い人たちを巻き込まないで欲しい、と風適法は考えているのです。



客引きだけでなく、客引きを目的として立ちふさがったり、つきまとったりすることも処罰対象になっています。これを「客引き準備(類似)行為」と言います。

通行の妨害になるような行為をした時点で処罰対象になる恐れがありますので、通行の邪魔になったり、通行人を追尾するような行為は違法であると考えてください。



これら「客引き」と「客引き準備行為」に対する処罰は、実行した者だけでなく、実行者を雇った風俗営業者にも及ぶことになっています。(両罰規程)

営業者が直接雇用していない人間を使ったら処罰を免れるのではないかと考える人がいるようですが、実行者が何らかの形で風俗営業者から依頼を受けて客引き等を行ったのであれば、共犯として処罰を受ける恐れがあります。



次に、迷惑防止条例によって、風適法よりも広い範囲で規制されている点についても注意が必要です。



客引き等の実行者が特定の風俗営業者のために行ったということが立証できなかった場合でも、迷惑防止条例による「客引き禁止」の規定によって処罰対象となる場合があります。

迷惑防止条例では禁止対象を「風俗営業を行う者」に限定しておらず、接待をさせる目的で客引きをしただけでも条例違反となることがありますが、条例の内容は都道府県により異なります。



東京都迷惑防止条例:略称

第7条1項3号

異性による接待(風適法第2条第3項に規定する接待をいう。以下同じ。)をして酒類を伴う飲食をさせる行為又はこれを仮装したものの提供について、客引きをし、又は人に呼び掛け、若しくはビラその他の文書図画を配布し、若しくは提示して客を誘引すること(客の誘引にあつては、当該誘引に係る異性による接待が性的好奇心をそそるために人の通常衣服で隠されている下着又は身体に接触し、又は接触させる卑わいな接待である場合に限る。)。



この規定を見ると、客引きだけでなく、呼びかけ、ビラ配り、看板等の提示など、客を誘引する行為も禁止されていますが、接待営業の中でも、卑猥な接待営業を行う場合に限られているので、一般的な社交飲食店は対象外だということです。

「誘引」は「客引き」よりも広い意味になっています。
posted by 風営法担当 at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類